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芸能裏ねたジャーナル
877
:
神奈川一区民
:2010/06/27(日) 11:21:16
支局長だより
復活「あしたのジョー」=塩谷英明・川崎支局長 /神奈川
川崎市川崎区南渡田町の京浜工業地帯の一角に古い体育館がある。完成は1948年。この体育館が日本鋼管(現JFE)バレーボール部の黄金時代を築いたのを今や知る人は少ない。鋼管を率いた松平康隆監督、選手の森田淳悟、大古誠司、嶋岡健治はミュンヘン五輪(72年)金メダルの原動力でもあった。
今、バレーボールの聖地ともいうべき施設が数々の映像作品の現場になっている。連休中も来春公開の「あしたのジョー」の撮影があり、3日、クライマックス撮りの現場を訪ねてみた。
館内は60年代の後楽園ホールが再現され、主役矢吹丈の山下智久と力石徹を演じる伊勢谷友介がグローブを合わせ、ジョーの指南、丹下段平の香川照之がリングをにらむ。観客席を埋めたエキストラは、この日だけで総勢1500。特有の熱気を醸すボクシング会場に、不似合いな若い女性が多かったのは人気者の山下見たさのためか。事前に茶髪やピアス禁止などのお達しが出ていたとはいえ、さすがにリングサイドは中年男性で固め、雰囲気を作っていた。
市内のロケ地情報を提供するNPO「かわさきムーブアート応援隊」の倉持和央さん(38)は「これだけ高い天井を持つ施設は他になく、リングを特設するような撮影には最適だった」と話し「川崎は北に新興住宅地、真ん中に溝の口などの繁華街、南に工業地帯と撮影に適した場所がたくさんある」とも。また、施設を所有するJFE都市開発の星名賢治さん(42)は「敷地内の別の建物が北野武監督の『アキレスと亀』に使われたり、どんどん利用してもらっています」と元気がいい。
「映像のまち」を掲げる川崎。まもなく大学になる日本映画学校があり、毎日映画コンクール表彰式が今年初めて川崎で開かれた。映像素材はまだまだありそうだ。
毎日新聞 2010年5月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/letter/news/20100517ddlk14070111000c.html
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