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芸能裏ねたジャーナル
668
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2009/10/11(日) 22:40:18
2PMはニューアルバムの発売を控えていたほか、残る6人のうちテレビ番組の司会を務めるメンバーもおり、事務所側は6人での活動再開を決めたが、「1でも欠けると2PMじゃない」とファンらの反発は依然強い。
あこがれと反感…韓国系アメリカ人への視線
韓国芸能界には、ジェボム氏のほかにも活躍する韓国系アメリカ人は少なくない。米国育ちで比較的体形がよく、英語を自由に操るため、「カッコいい」と映るのだ。
顔立ちが韓国人と同じため、すぐに韓国社会になじむように思えるがそうでもない。
まずは言葉。日本人が韓国語を話すと「お上手ですね」となるが、彼らが話すと「韓国系のわりに下手」となる。それに、彼らは韓国人の交通マナーの悪さなどにしばしば本気で腹を立てる。
韓国系でない外国人は「国が違うんだから」とも考えるが、彼らにとって「同じコリアン」として見過ごせないのだという。書き込みをした当時のジェボム氏にもこのような心理が働いたのだろうか。
彼らを受け入れる側の韓国人の心理も複雑だ。
韓国人の英語コンプレックスは日本人以上で、「英語ができないと就職もできない」と周囲の韓国人学生は次々に米国やカナダに語学留学に向かう。これは序の口で、幼いころからの英語教育が重要だといって、父親だけを韓国に残し、母親同伴で留学する“過剰な英語熱”が韓国最大の社会問題のひとつにもなっている。
母語として英語を話す韓国系アメリカ人は「あこがれる存在」と映るが、裏腹のコンプレックスは、ときとして激しい憎悪として噴出する。
ジェボム氏の出国問題をめぐり、韓国メディアは「韓国人の心の底にはいまだ『米国市民権保持者』に対する反感のようなものが隠れている」(朝鮮日報)、「韓国社会に依然ある敏感で強い愛国主義、民族主義コンプレックスが現れた」(中央日報)と指摘した。
過去には入国禁止の歌手も「第2のユ・スンジュン事件」
「第2のユ・スンジュン事件」。韓国メディアはジェボム氏の脱退・出国騒動をこう呼んだ。
韓国では02年、米国で生まれ育った人気歌手のユ・スンジュン氏(32)が兵役前に米国市民権を取得したことが「兵役逃れ」との世論の大反発を招き、当局がユ氏の再入国拒否の措置を取り、現在も韓国入国が許されていない。
韓国では全男性に2年間の兵役義務があるが、韓国系アメリカ人に対する反感のひとつに「兵役を逃れている」との感情がある。ジェボム氏への非難の書き込みにも《軍隊にも行かない米国市民権保持者はさっさと帰れ!》との内容のものがあった。
過去の言動が掘り返され、激しい憎悪がぶつけられるのは韓国系アメリカ人に限ったことではない。
16年間、韓国の地方で暮らし、方言を駆使した親しみやすい話し方から韓国のバラエティー番組のコメンテーターなどとして人気を博した日本人大学教授(41)がいた。CMにまで起用され、「知らない韓国人はいない」といわれたが、06年にネット上で大バッシングに遭い、韓国を出ざるを得ない事態になった。
過去の著書での韓国批判が「親韓の裏で悪口を言っている」と非難されたのだ。
ジェボム氏の問題では、彼の出国を境にネットではジェボム氏に同情を示す書き込みが広がった。
討論番組のテーマにこの問題が選ばれるなど、各メディアは、女優の崔真実(チェ・ジンシル)さんら悪質な書き込みを苦にした芸能人の相次ぐ自殺同様、ネットの暴力性を示す問題として取り扱っている。
朝鮮日報はコラムでこう指摘した。
《韓国の歌謡界はとりわけパクリ批判が多いが、それが原因で引退した歌手はいない。麻薬や飲酒運転による人身事故で逮捕されても復帰するタレントも多い。しかし国家、民族、兵役の問題に引っかかると、芸能界を永久追放される》
ジェボム氏出国問題に関する世論の風向きの変化は韓国国際化の新たな一歩とみていいのだろうか。
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