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大中華世界的話題

857とはずがたり:2009/01/13(火) 17:36:21
>>856-857
帝王学の未修
 北朝鮮の権力掌握には朝鮮労働党、人民軍の要職歴任が欠かせない。「まず朝鮮労働党内の人事権や処罰権で権力を集中的に持つ組織指導部だ。次に人心掌握の宣伝扇動部。さらに軍部だ。そして重要なのが『革命問題』、つまり対南(韓国)工作部署となる。しかし3人の息子はいずれも海外生活が長く、金総書記は帝王学を息子には学ばせていない」(康仁徳氏)
 金総書記の政治生活は17歳だった59年、ソ連共産党大会で訪露した父に同行したところから始まっているが、金総書記が息子を公務に同伴した記録はない。
 故金日成主席は還暦(60歳)を過ぎ息子への世襲体制を決めた。当時の中ソ両国の教訓、スターリンや毛沢東後の権力闘争を目の当たりに自国の後継体制を急いだ。だが国際環境は大きく変化している。
 「独裁制にも賞味期限がある。いまの指導層は海外情報に通じており、体制存続の第3代指名は無理だと思う。世襲をした金日成は自分が安泰だと思ったのだろうが、金正日に支配された晩年の金日成は不安であったのではないか。金正日はパワーを(誰にも)与えない。ポスト金正日体制は少数の集団指導体制なるのではないか」(神谷不二・慶応大学名誉教授)

分派と権力闘争
 金総書記への世襲は、幼いころから金総書記を知る崔庸健・元保衛相や呉振宇・元人民武力相など元老たちが自身の息子らの生き残りもかねて推進した。しかし、独裁色が強化された金正日体制下の側近らは「失態で独裁者からの粛清を恐れる“忠誠集団”となった」(北朝鮮筋)。後継問題は忠誠競争を煽り、権力闘争の誘因となる可能性が指摘されている。
 実際、金総書記は世襲候補だった金日成主席の弟、金英柱氏と忠誠競争を繰り広げ、最終的に「後継者」のポストを奪った。叔父である金英柱氏の私生活などの問題暴露で失脚させ、18年間、辺境地へ追放したことで知られる。
■ ■ ■
 現在の「後継者不在」が今後の北朝鮮体制の行方に何をもたらすかは未知数だが、ポスト金正日の北朝鮮社会については専門家の見方が分かれている。
 「60年間で作り上げられた相互監視と組織生活を支配する朝鮮労働党体制は簡単に崩れない」(脱北の北朝鮮元高官)との観測と、「組織腐敗、制度疲労は崩壊寸前。権力の空白が起きれば変化は予測不能」(情報関係筋)とする分析だ。
 こうした情勢下で現在、注目されているのは党組織指導部第一副部長に最近、復帰が確認された金総書記の妹婿、張成沢氏と、今秋、金総書記不在の建国60周年式典で「偉大なる金正日同志万歳」と演説した金永春・国防委員会副委員長の2人の動静だ。


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