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大中華世界的話題

7768チバQ:2015/07/09(木) 21:59:40
http://www.sankei.com/world/news/150709/wor1507090001-n1.html
2015.7.9 07:00
【アジアの目】
注目集まる「陸のASEAN」の経済統合 日本は人材開発などで「寄り添う交流」を





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写真撮影のために手をつなぐASEAN各国首脳。各国にとって中国は悩ましいが、必要な存在でもある=4月、クアラルンプール(ロイター)
 東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)が今秋に発足するのを前に、タイを軸にカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムのCLMVの各国が中心となる「陸のASEAN」への注目が高まっている。

 ASEAN統合が人、物、金のより自由な移動の実現を目指す中、これらメコン圏にある陸続きの国々が物理的なつながりを強めることは、島(とう)嶼(しょ)部のASEAN各国に比べ容易であるうえ、いずれも中国と近接していることが特徴だ。

 一方で、これら陸のASEAN各国はいずれも親日国だ。日本としてもASEAN統合を支援する中で、安い労働力を求めるチャイナプラス1としての位置づけにとどまらず、技術移転や人材開発などに取り組み、ともに成長を目指す姿勢が重要だ。

タイ、中国が鍵

 日本アセアンセンターが22日に開催した「陸のASEANセミナー」には、会場からあふれるほどの聴衆が集まり、講演を熱心に聞き入った。

 ASEANでは、先行するシンガポールやマレーシア、タイ、そして域内最大の2億5000万人の人口を抱えるインドネシアが日本企業の注目を集めてきた。これに対し、タイを除くメコン各国は、いずれも1人当たり国内総生産(GDP)がミャンマーの約870ドル(約10万7800円)、カンボジア約1020ドル、ラオス約1630ドル、そしてベトナムの約1900ドルと、いずれも発展の途上にある。こうしたメコン圏の成長の鍵を握るのが、タイと中国だ。

 ASEAN各国は、中国とは歴史的にも社会的にも切っても切れない関係にある。かつて中国、韓国、台湾、シンガポールなどが、日本を先頭に雁行(がんこう)式の経済発展を遂げたが、いまはその役をタイと中国が担う。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所地域研究センターの鈴木有理佳氏によると、1998年にはタイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンの東南アジア6カ国と日米中の貿易関係は、ベトナムを除くと各国とも米国が最大の貿易相手国だったが、2014年には日本どころか米国も含めて中国が最大の貿易相手国となっている。カンボジア、ラオス、ミャンマーはもともと中国と陸続きでもあり、貿易だけでなく投資面でも中国が最大の相手国だ。

 ただ、中国との関係はあくまで原材料や製品の輸出入という部分が大きく、日本がこれまでアジア各国で行ってきたような技術移転は、中国はほとんど行っていない。インフラ整備を受注すると、技術者だけでなく労働者や資材、機械類も全て中国から送り込む。完成後、送り込まれた多くの労働者はそのまま居着いてしまうことが多い。

 例えば、ミャンマーでは軍政時代、通信ネットワークの整備を中国に依存したものの、完成しても検波の方法すらミャンマー側に教えず、中国人技術者がそのまま運用に当たっていた。

 貿易額や投資額という数字だけでは分からない、こうした中国の浸透ぶりは今に始まったことではない。が、最近のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立の動きなどをみると、中国がさらにASEAN浸透を進めることが予想される。

 ASEAN統合ではしばしば、コネクティビティー(連結性)強化の必要性が指摘される。その手段の一つが陸路でメコン各国を縦横に貫く東西経済回廊、南北経済回廊、南部経済回廊だ。

 東西経済回廊、南部経済回廊は、いずれもベトナムから入り、ミャンマーへと抜ける。南北経済回廊は中国からミャンマーかラオスを経由してタイへ南下し、東西、南部経済回廊と交差する。

寄り添う姿勢を

 中国はさらに昆明からラオス、タイへの高速鉄道整備を計画。マレーシア、シンガポールへとつなげようとしている。

 今後、ASEAN統合が進む中で、ますます中国の存在感は強まるだろう。日本としてはこうした中国の物理的な進出に対抗するのではなく、技術移転や人材開発などで交流を深めることで、メコン各国だけでなくASEAN各国に寄り添う姿勢が重要だ。ASEANの置かれた状況を理解せず、中国寄りの姿勢や発言をとらえて、批判するような狭量さは避けるべきだ。(編集委員 宮野弘之)


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