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大中華世界的話題

6746チバQ:2014/11/11(火) 22:06:12
http://www.sankei.com/premium/news/141010/prm1410100007-n1.html
2014.10.10 17:00
【鼓動2014】
敦煌ルポ 新シルクロード構想で復活するか? 市民は冷ややか「初めて聞いた」





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シルクロードのオアシス、敦煌郊外に広がる砂丘「鳴沙山」。観光客がラクダに乗り古代のキャラバン隊の気分を味わっていた
 かつて中国産の絹などを欧州に運ぶ交易路として繁栄したシルクロードが、経済圏拡大をもくろむ中国により、新たに復活を遂げようとしている。習近平政権が進める周辺各国との経済協力拡大構想は、市民生活を潤すのか。荒野に踏み出す分岐点として栄えたシルクロードの主要都市、敦煌で実情を探った。(中国甘粛省敦煌市 川越一、写真も)

観光客頼み

 旅客機が着陸体勢に入ったと告げる機内アナウンスを聞いて、外に目を向けると、見渡す限り荒涼とした風景が続いていた。ボーディング・ブリッジもない小さな空港の外に出ると、乾いた空気が待っていた。

 「もう1年近く、雨が降っていない。300キロほど北のハミ(新疆ウイグル自治区)では数日前に大雪が降ったらしいけど」。料金メーターもないタクシーで敦煌市内に向かう間、20代後半の男性運転手が気候の厳しさや見どころなどを説明してくれた。

 長安(現在の陝西省西安)から中央アジアに向かうシルクロードは、敦煌で3ルートに分かれる。唐の詩人、王維が「西のかた陽関を出(い)づれば故人無(な)からん」と詠んだ「陽関」跡は敦煌郊外に今も残る。

 石窟寺院「莫高窟」や砂丘「鳴沙山」、三日月形の泉「月牙泉」…。敦煌には中国の教科書にも載る名所がそろう。「市民の大部分は観光産業で生活している。敦煌では何も取れない。観光しかない」と運転手が言うように、市民は観光収入に頼り切っている。

 しかし、10月1日の国慶節(建国記念日)の大型連休が過ぎると、観光客はまばらになり、ホテルや小売店も休業日が増える。その状況が翌年5月頃まで続くのだという。閑散期をいかに減らすかが、生活向上のカギといえる。

「尊い教え」

 「新シルクロード? 2、3日前に初めて聞いた」。市場の飲食店で働く20代前半の女性が言った。習近平国家主席が9月中旬、訪問先のインド洋諸国で海上貿易ルート「海上シルクロード」構想に言及した。その関連で、習氏が昨年9月にカザフスタンで提唱した陸の「シルクロード経済ベルト」構想が市民の耳に届いたというわけだ。

 新シルクロード構想の主眼は、主要工業国との貿易が伸び悩む状況を、中央アジアや東南アジア、中東などとの経済関係を拡大して打開することにある。背景には、中央アジア産の石油・天然ガスの確保、インフラ整備への協力を通じた影響力の拡大という中国の思惑がちらつく。

 習氏はカザフスタン訪問時の演説で「相互信頼、平等を堅持すれば、異なる種族、異なる信仰、異なる文化的背景の国が平和を共有し、共に発展できる。これは古代シルクロードが残した尊い教えだ」と述べた。

 しかし、ウイグル族による暴力事件が続発する現状をみれば、その「尊い教え」を実践できているとは言い難い。新疆ウイグル自治区の独立を支持するイスラム勢力の存在は、新シルクロード建設の障害にさえなりかねないように映る。

 新たなシルクロードの将来像はまだ定かではない。「敦煌への関心が高まり、観光客が増えてくれたら」という期待も耳にしたが、ある30代半ばの市民は「政府が打ち出す計画は3年といえば5年、5年といえば7、8年かかる」と冷ややかな反応を示した。


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