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大中華世界的話題

5870荷主研究者:2014/04/13(日) 12:42:49

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/03/12-14967.html
2014年03月12日 化学工業日報
成長するカンボジアの強みと課題

 タイの政情不安が長引くなか、日本企業はASEANでも人件費の安いカンボジア、ラオス、ミャンマーの「新興メコン」地域への関心を高めている。

 最近、その一つであるカンボジアの工業団地を視察した。西はタイ、東はベトナムと国境を接するカンボジアは経済回廊の真ん中に位置し、国際港もある。最低賃金は月額100ドルで、タイやベトナムよりかなり安い。全国民のうち20歳未満の人口が46%で、若い労働力を得やすい環境にある。このところ、政情も安定している。最近は日本食レストランが増えており、駐在員も暮らしやすくなってきたそうだ。

 日本はカンボジアにとって最大のODA(政府開発援助)供与国で親日家も多い。現在、プノンペンとホーチミンを結ぶ国道にまたがるメコン川に日本のODAで大橋を建設中である。完成後は、現状のフェリーと比べて人の往来や物流が格段にスムーズとなろう。

 カンボジアは国民の約7割が農業に従事する農業国。主要産業は縫製業だが、最近はプラスチックの射出成形やブロー成形も増えている。今後、石油化学を含めた化学産業の発展の余地は大きい。

 カンボジア政府は、1人あたりGDPを2020年までに倍増させる目標を掲げている。経済特区(SEZ)を活用して外国投資を受け入れ、産業振興に取り組んでいる。この実現に投資法の改正も進めている。

 一方で課題も多い。現在、8カ所の経済特区の中で、インフラが整っているのは2カ所のみ。とくに電力不足は深刻で、タイとベトナムから6割近くを輸入している。再来年ごろには電力事情は良くなるというが、現状は毎日10-20回ほど瞬間停電する工業団地もある。

 また、ポルポト時代の負の遺産を清算できていない。学校が足りないうえ国民の約2割が小学校卒・中退もしくは未就学。募集したワーカーには読み書き・計算はもとより、整列さえできない人がいる。ピンク色も赤と認識してしまうなど色の識別もできないといった状況だそうだ。現地に進出したある日系企業は工場内に教室を設け、初等教育や生活指導を行っているという。カンボジア政府は初等教育強化を急ぐべきだろう。

 昨年の消費者物価上昇率は4%だが、一般市民は食品を中心に物価は非常に高くなっていると感じている。就職口も不足し、こうした不満からストも起きている。同国政府は最低賃金を5年後に月160ドルにする通達を出したが、周辺の競合国との比較優位を考えながら、国民が不満を爆発させない経済政策のかじ取りが求められている。


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