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大中華世界的話題

5756チバQ:2014/03/12(水) 21:35:57
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140311/cpd1403112211007-n1.htm
タイ混乱、力の対立から神経戦に 憲法裁・独立機関の動向焦点 (1/3ページ)2014.3.12 05:00
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1月14日のバンコク・ラチャプラソン交差点。反政府デモ隊が占拠していた(小堀晋一撮影)【拡大】

. 約4カ月が経過したタイの政治混乱は、反インラック政権派のステープ元副首相率いるデモ隊が占拠していた主要交差点などを開放したことで新たな様相を呈している。デモ隊は今後も抗議を続けるとするが、力による対立のヤマ場は越えて最終局面に移ったとの指摘もある。反政府派はなぜ、ここにきて戦術を転換したのか。そして、宙に浮いたままの選挙の行方は。

 ◆デモ隊の誤算

 「やはり、あのことが決定的な誤算だった」。英字紙バンコク・ポストで政局取材を続けてきた記者はこう言って事態を振り返る。「あのこと」とは2月24日にプラユット陸軍司令官が自らテレビ演説に出演したこと、「誤算」とは同司令官が「軍は現在の政治局面に介入するつもりはない」と明言したことを指す。デモ隊を率いるステープ元副首相が、7週間にわたってバンコクの主要な交差点を占拠し続けてきた「バンコク封鎖」の戦術転換を余儀なくされた主因とされた。

 直接のきっかけは、2月23日白昼に「バンコク伊勢丹」などが立ち並ぶバンコク中心部で発生した爆発事件だった。6歳と4歳の幼い姉弟が死亡、多くの買い物客らがけがを負った。それまでもデモ隊に手榴(しゅりゅう)弾が投げ込まれたり、発砲事件によって死亡者が出たりしたことはあった。だが、犠牲者はデモに積極的に加わった人たちばかりで全員が成人。発生場所も外国人があまり立ち寄らない場所で、圧倒的に夜間の衝突が多かった。

 それだけに、白昼堂々、しかも買い物に来ただけの幼い姉弟が犠牲となった事件に、事態の推移を見守ってきた軍も旗幟(きし)を鮮明にする必要に迫られた。プラユット司令官は「(警察と協力し)事態を悪化させないよう犯人を必ず逮捕する」と述べ、デモ隊には交差点などの封鎖を解くよう求めた。

 ただ、反政府デモ隊の誤算はこれが初めてではない。反政府運動が広がりを見せる中、デモ隊の中心を担う野党民主党は昨年12月、全下院議員が辞職し、他党にも総選挙のボイコットを提案した。ところが支持はほとんど得られず、事実上、同党だけが欠けた形で選挙戦は展開された。もう一つは、2月の投票日にプラユット司令官ら3軍のトップが投票所に姿を現し、投票に及んだことだ。反政府デモ隊としては、いずれもはしごを外された格好となった。

 ◆独特の権力構造

 そして極めつけが、投票の10日後に憲法裁が下した選挙無効と与党タイ貢献党の解党を求める訴えの棄却判決だ。反タクシン派の牙城とされる憲法裁で、実体審理を経ての棄却判決はタイの政界に驚きを持って受け止められた。タクシン元首相が失脚した2006年当時は、憲法裁の違憲無効判決が軍事クーデターの呼び水となった。

 憲法裁の判事は事実上、上院の指名によって選任される。一方、上院議員は約半数を憲法裁長官らが作る選出委員会が指名する。すなわち、選ぶ側と選ばれる側が相互に支え合う仕組みになっており、選挙に弱い反タクシン派の力の源泉とされてきた。今回の政治混乱は、このタイ独特の権力構造にタクシン派が手を加えようとしたことで起こった。上院の全議席を公選制に改める憲法改正案が国会で可決したことを受けてのものだ。

 タイの憲法裁は、法令の違憲審査権にとどまらず、政党の解党や国会議員の身分までをも剥奪できる強い権限を持つ。憲法学者らからは「立法や行政を超越した機関」と称され、時に違憲・無効判決によって政権を倒す手法は「司法クーデター」とも呼ばれた。反タクシン派としては譲れない最後の一線が、憲法裁を頂点とするタイ独特の権力システムだった。

 2月に実施された総選挙は現在、投票が済んでいない選挙区で補充投票が行われているが、定足数に達する見込みはない。そもそもボイコットした民主党に当選議員はいない。一度は選挙無効の訴えを退けた憲法裁だが、いずれかの時点で選挙の無効を宣言しなければ反政府派に勝ち目はない。それだけに憲法裁の動向が今後の焦点となるのは間違いない。

 また、憲法裁と同様に強い権限を持つ独立機関の国家汚職防止取締委員会の動向にも注意が必要だ。同委員会は政府の「コメ担保融資制度」をめぐってインラック首相らの罷免を上院に求める手続きを進めている。同委員会の委員も上院によって選出されている。タイの政治混乱は力の対立から司法や上院に舞台を移し、静かな神経戦に入ったようだ。(在バンコク・ジャーナリスト 小堀晋一)


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