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大中華世界的話題

5058チバQ:2013/08/06(火) 20:40:22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130806/asi13080615190000-n1.htm
成長率最高も…フィリピン支える出稼ぎ労働者の悲哀 国内に仕事「ない」
2013.8.6 15:17 (1/3ページ)

7月22日、マニラ北部で原油価格上昇などへの抗議や雇用創出を訴えてデモ行進をする市民ら(AP)
 フィリピンは現在、東南アジア諸国にあって最高の経済成長率を遂げている。5月の中間選挙で勝利し、任期6年の折り返し地点を過ぎたアキノ大統領も、折に触れ、経済の好調さを演説で強調する。だが、経済を支えているのは、1970年代からの国策により、世界中で働く220万人を超える海外出稼ぎ労働者だ。“豊かな”生活を手に入れる一方、家族と離ればなれに暮らす悲哀は続く。彼らの目に昨今の経済成長はどう映るのか−。

  (マニラ 青木伸行)

 「経済成長率は昨年が6.8%、今年の第1四半期は7.8%にまで急上昇した。かつて『アジアの病人』といわれた国が、投資適格国になるとは、一体誰が想像できただろうか」

 7月22日午後4時、マニラ首都圏ケソン市の議会議事堂。議会開会に際したアキノ大統領の施政方針演説は約2時間におよび、希望にあふれていた。それとは対照的な光景が、議会に近いコモンウェルス通りで繰り広げられていた。数千人がプラカードを手に「雇用創出」などを求め、逮捕者も出た。

 フィリピンでは近年、コールセンターなどアウトソーシング産業が好調で、電子製品の輸出が回復し、外国からの投資も拡大している。だが、消費主導型経済という基本構造に変化はなく、失業者も多い。海外出稼ぎ労働者からの送金の増加と、これに支えられた個人消費の好調さが経済を支えている。


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 ケソン市に住むジョセ・サンチェスさん(45)。14年前からサウジアラビアの建設現場で働いている。2週間の休みを取り一時帰国した。帰国できるのは良くて年に1回。月給は日本円で10万円ほど。政府の統計では、マニラ首都圏の平均世帯月収(2013年5月末現在)は約1万3680ペソ(約3万780円)なので、3倍以上の収入がある。

 4年前に土地を買い2階建ての家を建てた。全部で約600万円。手持ちの資金と銀行からのローンだ。

 「経済成長といっても、大学を卒業しても仕事がないし、仕事があっても給料が安い。だから皆、海外へ出る」

 家族は妻と息子2人の3人。フィリピン人は家族を大切にする。

 「家を建て中古の自動車も買ったが、代償も大きい。家族と離れているのが辛い。子どもや妻を助けてやれない。父親が不在だからか子供は道を踏み外した。フィリピンに良い仕事があれば、その方がいいに決まっている。国民が海外で働かなくてすむようになるまで、あと10年はかかるだろう」

 サンバレス州オロンガポに住む匿名希望の女性(28)は、シンガポールで家事労働者として働いている。月給は3万円ほど。 「休みは日曜日だけ。大学を卒業したので、できればキャリアアップにつながる仕事につきたい。でもぜいたくはいえない。家族のために頑張るしかない。私たちが国内で働き生活ができるようになって初めて、この国と経済は本当に良くなったといえる」と話した。






フィリピンの海外出稼ぎ労働者


 1974年のマルコス政権時に「新労働法」が制定され、外貨獲得を目的とした海外雇用政策が打ち出された。総人口約1億人に対し、海外出稼ぎ労働者数は222万人(2012年政府統計)。

 送金額は昨年1〜9月だけで、前年同期比5.5%増の155億ドル(約1兆513億円)。銀行送金ベースでは国内総生産(GDP)の1割を占め、非正規ルートによる「闇送金」を含めると、GDPの4分の1に達するとみられる。

 中間・富裕層は全世帯の約2割未満と推定され、8割以上が低所得層。出稼ぎ労働者が中間層を形成し、中間・富裕層が消費市場の半分を占めている。


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