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大中華世界的話題

5057チバQ:2013/08/05(月) 22:15:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130805/asi13080513280001-n1.htm
【青木伸行の視線】
複雑なミャンマー政治の帰結
2013.8.5 13:25 (1/3ページ)
 ミャンマーには「道でヘビとラカイン族に出くわしたら、まずラカイン族をたたけ」ということわざがあるそうだ。ラカイン族はそれだけ気性が荒く、けんかっ早いのだという。

 そのラカイン族(仏教徒)が、対立するイスラム教徒のロヒンギャ族を「攻撃的だ」と恐れていた。初めて訪れた西部ラカイン州には民族主義が高揚し、民族政党に強い追い風が吹いていた。

 ビルマ族が68%を占めるミャンマーには、ラカイン族のほかにシャン、カレン、カチン族など135民族ともいわれる少数民族が暮らしている。主要な少数民族は基本的に、民族名と同一名の州(ラカイン、シャン州など)に住み、民族衣装も異なるなど、もともと民族意識が強い。こうした多様な民族を束ねることが、ミャンマーの為政者にとり最大の難問となっている。

 主要な少数民族は武装勢力を形成し、国軍との戦闘を繰り返してきた歴史がある。それぞれ民族政党もある。民族主義の高揚は、なにもラカイン州に限らない。変革と開発に伴う住民の立ち退きや、利益の不配分などに対する中央政府への不満が、総じて他の少数民族地域でも、民族主義の高揚という現象となって表れている。

 こうした趨勢(すうせい)にあって、最大野党・国民民主連盟(NLD)の幹部の言葉を借りれば「国民の意識はすでに、2015年の総選挙に向いている」。最大都市ヤンゴンにあるNLD本部を訪れると、総選挙もにらみ少年部が新たに発足し、研修が行われていた。寄付金受付のコーナーもあり、実質的な選挙活動がスタートしていた。

 気が早い政府関係者もいる。総選挙の得票率を「NLD40%、USDP(与党・連邦団結発展党)28%、少数民族政党32%」と、はじいていた。

 この数字は当てにならないが、NLDの党首、アウン・サン・スー・チー氏は連邦議員になって以降、それまでの少数民族擁護の姿勢から、「中立」へとカジを切り、少数民族には失望と不満が高まっている。このため「昨年4月の連邦議会補欠選挙のように、NLDの圧勝というわけにはいかない」(消息筋)という見方は強い。そうした現状認識をNLD幹部も共有しており、「少数民族政党との協力を推進しなければならない」と、危機感を抱いている。

 さらに気が早いのは、「連立政権構想」である。次期大統領選挙に名乗りを上げたトゥラ・シュエ・マン下院議長が、言及しているのだ。その狙いについて、政府・与党関係者は「下院議長が大統領に就く代わりに、首相ポストを新設しスー・チー氏を処遇するという案がある。スー・チー氏が要求する憲法規定(外国籍をもつ親族がいる者の大統領就任禁止)の改正には、応じない上での話だ」と打ち明ける。

 連立について、NLD関係者は「スー・チー氏は自身の大統領就任を前提に、少数民族政党など全政党と連立を組む可能性も視野に入れている」と話す。

 議会では今後、USDPやNLD、少数民族政党、軍の代表計100人以上で構成される委員会で、現行憲法の改正が検討される。議会筋によると、全部で457の条項・箇所が検討対象となり、このうち90の条項・箇所については、改正が難しいものと位置づけられているという。スー・チー氏の障害である大統領就任に関する規定が、どちらに入っているのか不明だ。

 総選挙までの間、政治情勢はさらに変化するだろうが、とどのつまり、「この国と政治の将来を決めるのは国民だ」(NLD幹部)という帰結に行き着く。軍事政権時代を思えば、そう言えること自体、民主化が進展した証しだろう。(シンガポール支局長 あおき のぶゆき)


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