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大中華世界的話題

4787チバQ:2013/04/20(土) 18:03:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130420/asi13042013320000-n1.htm
大統領選見据え… スー・チー氏、帰国 日本との距離、縮まったのか
2013.4.20 13:31

19日、訪日を終え、出発を前に報道陣に手を振るミャンマーの野党指導者、アウン・サン・スー・チー氏

軍政との関係に不満と不信 「国民への支援」要請


 【シンガポール=青木伸行】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チー氏は19日、1週間の日本滞在を終え帰国した。今回の訪日は彼女と日本政府にとり、2015年の総選挙と“スー・チー大統領”を見据え、双方の「距離を縮める旅」だった。

 スー・チー氏の側近によると、彼女にとり日本という存在は「心中複雑な国」である。

 日本はまず、スー・チー氏が敬愛してやまない父、アウン・サン将軍が、英国からのビルマ(ミャンマー)の独立を目指し潜伏し一時、手を結んだ国であり、後に英国とともに駆逐した国だ。

 その父親は独立(1948年1月)を目前に、32歳の若さで暗殺され、このとき2歳のスー・チー氏には、父親の記憶も面影もほとんどない。彼女が85年から、京都大学の研究員として子連れで日本で暮らしたのは、「父親探しの旅」であった。当時の日本の印象を、スー・チー氏は次のように回想している。

 日本人は勤勉だ。だが、経済成長が最優先され、窮屈に生きている。他のアジア人に優越感を抱き、あらゆる機会を利用し金もうけをしようとしている。男性は女性を蔑視している−。

 何より、スー・チー氏には、弾圧された軍事政権時代から今日に至るまでの、日本政府の「政権寄り」に対する不満と不信感が内包されていると、側近は打ち明ける。それは日本政府が、民主化運動を弾圧した軍政と良好な関係を保ち、民政移管後も、民主化勢力を軽視していることにあるのだという。

 日本側の訪日招請にも一時は、消極的だった。結果として訪日は欧州、米国、インドなどへの外遊から、だいぶ遅れた。

 一方、日本政府にしてみれば、総選挙でNLDの“圧勝”が予想され、スー・チー氏も日本記者クラブでの会見で言及したように、次期大統領への意欲を日増しに強めており、訪日を契機に距離を縮めたい。

 だが、スー・チー氏が日本側に苦言を呈した場面も少なくない。例えば「政府や国家権力に対してではない、国民への支援」を強調した点だ。

 「さようなら」と日本を後にしたスー・チー氏の対日観に、今回の訪日を通じいかなる変化がもたらされたのか、日本政府は引き続き注視する必要がある。


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