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大中華世界的話題

4310チバQ:2012/11/21(水) 23:02:13
http://mainichi.jp/select/news/20121118ddm007030186000c.html
13億の転換点・2012年中国:第3部 習近平指導部を見通す/4 巨額投資に走る辺境
毎日新聞 2012年11月18日 東京朝刊

 ◇債務、格差拡大 成長限界に
 「ここが空港建設予定地だ」。バイク1台がやっと通れる泥道を進んで高台に着くと、眼下には青々としたサトウキビ畑が広がっていた。中国南西部・雲南省のミャンマーとの国境にある徳宏(とくこう)タイ族ジンポー族自治州隴川(ろうせん)県。7月、州政府がここに約5億元(約65億円)をかけて州に2カ所目の空港建設を予定していることが明らかになった。地元住民の毛仮見(もうかけん)さん(30)は「空港ができたら四川にも上海にも行けるようになる」と期待する。

 同じ月、同州に地元企業が航空会社を設立。州政府も参画し、5年以内に30機の航空機を購入する計画だ。総投資額は100億元(約1300億円)を超える見込みだ。

 だが、採算性を疑問視する声も多い。州の人口は約120万人。中心都市、芒市(ぼうし)の空港から新空港予定地までは約130キロ、車で約2時間の距離に過ぎない。特段の観光資源はなく、主要産業は農業や、ミャンマーとのひすいの貿易ぐらいだ。中国メディアによると、芒市の空港も1〜6月期の平均搭乗率は75・5%と採算ライン(6〜7割台)ぎりぎりだ。州当局者は批判を気にしてか、「第2空港は検討段階にすぎない」と口を濁す。

 辺境の小さな地方政府が巨額投資に突き進む背景には、省政府の投資拡大路線がある。雲南省は山がちな地形で少数民族が多く、産業に乏しい。1〜9月の域内総生産は6700億元だが、省政府は「10〜12月期に奮闘して1兆元を勝ち取る」と、今年中の1兆元超えを目標にハッパをかける。

 中国は国内総生産(GDP)に占める投資の割合が4割強。高度成長期の日本(3割強)を上回り、投資偏重で経済成長を果たしてきた。だが、リーマン・ショック後に行った4兆元の景気対策などで地方政府の債務が増大。不動産バブルで格差拡大も招き、投資偏重の成長は限界にきている。

 胡錦濤(こきんとう)前総書記は党大会の政治報告で、20年までに10年比でGDPと所得を倍増させる方針を打ち出した。10%超の高成長から7%台の安定成長に転換し、格差解消に取り組む方針だ。習近平(しゅうきんぺい)総書記も15日の会見で「国民はもっと安定した仕事、もっと満足できる収入を望んでいる」と、胡氏の方針を進める姿勢を示した。

 投資偏重からの脱却と安定成長の維持、所得配分の見直しには「政府の関与を減らし、民間活力を回復することがカギ」(李迅雷(りじんらい)海通証券首席エコノミスト)となる。だが、国有企業など既得権益層の抵抗も予想される。高成長の負の遺産を受け継いだ新指導部。持続的発展を実現できるかは、彼らの手腕にかかっている。【「13億の転換点」取材班】=つづく


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