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大中華世界的話題

4218チバQ:2012/11/10(土) 09:13:05
http://mainichi.jp/opinion/news/20121109ddm003030129000c.html
クローズアップ2012:中国共産党大会 胡主席10年、経済大国に躍進 腐敗・格差、顕著に
毎日新聞 2012年11月09日 東京朝刊

 ◇改革先送りに失望
 中国共産党の胡錦濤(こきんとう)総書記(国家主席)は8日開幕の党大会での政治報告で「中国の社会主義を新たな発展段階に推し進めた」と2期10年の任期を総括した。だが、胡指導部発足時に期待された政治改革は進展せず、貧富差や官僚の腐敗は深刻。後任に就くことが確実な習近平(しゅうきんぺい)国家副主席ら次期指導部は経済成長の維持と社会矛盾の解消という「宿題」を引き継ぐ形だ。【北京・井出晋平、工藤哲、米村耕一】

 「老世代のプロレタリア革命家と革命烈士に黙とうを」。党大会の冒頭、司会の呉邦国(ごほうこく)全国人民代表大会常務委員長が呼びかけた。毛沢東(もうたくとう)や周恩来(しゅうおんらい)、トウ小平(とうしょうへい)といったかつての指導者の威光を借りようとする姿勢は党の現状を暗示していた。

 胡錦濤指導部の10年間は、年平均10%超の経済成長を達成。10年の国内総生産(GDP)は世界第2位の経済大国になった。11年のGDPは00年の4倍超に達しており、指導部発足時の第16回党大会(02年)で掲げられた「20年のGDPを00年比4倍にする」という目標を前倒しで達成。01年の世界貿易機関(WTO)加盟で貿易や投資が拡大、北京五輪などのイベントも相次ぎ、「好条件に恵まれ追い風の吹いた時代」(国際金融筋)だったといえる。

 一方で、北京の知識人の間には「既得権益層ばかりが恩恵を受ける体制を改革する好機だったのに、指導部は結局何もしなかった」と政治改革を先送りしたことへの失望感が広がっている。改革派有力誌「炎黄春秋(えんこうしゅんじゅう)」の楊継縄(ようけいじょう)副社長(72)も「社会保障など民生面の改善には努力してきた」と評価しつつも「貧富の格差が拡大し、腐敗は空前の規模になった」と批判した。

 腐敗の根絶には政治改革が不可欠だが、党内で肥大化した既得権益層の反発を招くことは確実で、指導部は「安定と団結」を優先する判断を下した。チベット暴動(08年)やウイグル暴動(09年)、民主化要求のための「中国ジャスミン革命」集会の呼び掛け(11年)など一党支配体制を揺るがしかねない動きも、指導部は力で封じ込めた。ある知識人は「ますます監視が厳しくなった」と嘆く。

 中国版ツイッター「微博」などの影響力拡大で当局は民意に一定の配慮を見せるようになったものの、毛沢東思想を重視する保守派も台頭し、改革をめぐる党内の対立は複雑化している。

 格差解消も進んでいない。胡総書記は政治報告で20年までにGDPと都市・農村住民1人当たりの所得・収入を10年に比べて倍増する目標を掲げたが、達成には年平均7〜8%台の成長が前提。生活底上げを図る姿勢を改めて強調した。

 格差拡大は不満蓄積を招く。胡総書記が政治報告で「低所得層の所得を増やす一方、高すぎる所得を調節し不法所得を取り締まる」と所得分配制度の改革を強調したのも、そうした危機感の表れといえる。


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