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大中華世界的話題

3808チバQ:2012/08/09(木) 22:41:36
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120809/mcb1208090501005-n1.htm
【アジアの目】民族対立…ユドヨノ大統領の苦悩 (1/3ページ)2012.8.9 05:00
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ミャンマー大使館前で、ロヒンギャ族への暴力停止を訴えるインドネシアの学生=3日、ジャカルタ市内(AP)【拡大】
 インドネシアのユドヨノ大統領が、ミャンマー西部ラカイン州での民族対立問題への対応をめぐり、苦しい立場に立たされている。インドネシアは世界最大のムスリム(イスラム教徒)人口を抱える国だけに、ムスリムのロヒンギャ族を支援することを多くの国民は支持しているが、物事はそう単純ではない。というのもインドネシア自身が多民族・多宗教国家だからだ。他のイスラム諸国からロヒンギャ支援で同調を求められる一方で、インドネシア国内のキリスト教徒などからは、まず自国の少数民族の保護を優先すべきだとの声があがる。

 ◆宗教紛争を否定

 「ラカイン州の問題は異なる集団の間の紛争であって、宗教紛争ではない。たまたまラカインとロヒンギャが仏教徒とイスラム教徒だったにすぎない」

 これまでラカイン州での問題に沈黙を守ってきたユドヨノ大統領は4日の記者会見で、初めて同問題に言及した。会見で大統領は、ラカイン族とロヒンギャ族の対立は宗教問題ではないと繰り返し強調。双方が少数民族として十分な支援を受けられないことが原因と指摘した。

 同大統領は、ロヒンギャへの人道支援をムスリムの兄弟として行うよう呼び掛けたものの、同時にミャンマーのテイン・セイン大統領の立場を支持する姿勢も示し、どちらかに偏ることなく、問題解決を図りたいとの姿勢をにじませた。

 ユドヨノ大統領自身もムスリムでありながら、ロヒンギャへの肩入れを避けるのは、ミャンマー国内でのイスラム過激派の動きへの警戒もある。

 東南アジアの治安情勢に詳しい外交筋によると、ラカイン州のロヒンギャには、インドネシアのバリ島爆弾テロを起こしたイスラム過激派ジェマ・イスラミア(JI)が訓練キャンプを置いていた。

 しかし、最近はJIの弱体化もあり、代わって、同様に国際テロ組織アルカーイダの支援を受け、パキスタンとバングラデシュに拠点を置く過激派のハラカト=ウル=ジハード・アル=イスラミー(HUJI)が訓練キャンプを支援し、影響力を強めているという。

 ユドヨノ大統領にとって同国アチェ州のイスラム過激派やJIなどによるテロへの対策は就任以来、最重要政策の一つだった。対テロ特殊部隊を組織してJIを取り締まる一方、スマトラ沖の地震に伴う大津波で壊滅的な被害を受けたアチェへの支援などで信頼を醸成し、和解を実現した。

 ◆「弾圧やめさせろ」

 こうした対テロ政策の成功が社会の安定と投資拡大による高い経済成長の実現へとつながったといえる。ユドヨノ大統領は、こうした経験を踏まえつつ、ロヒンギャとラカイン双方のバランスを取って解決をはかる考えのようだ。このため、会見ではテイン・セイン大統領に協力したい旨を伝える手紙をしたためたことも明らかにした。

 しかし、その意気込みとは別に課題は多い。インドネシアでは少数だが、大きな影響力を持つキリスト教徒の2つの団体が5日、「他国の少数民族問題に干渉する前に、われわれキリスト教徒への弾圧をやめさせるべきだ」とする声明を出した。

 これら団体はキリスト教徒に対する差別を訴えるため、本来は異教徒であるロヒンギャ族との連帯をアピールするデモまで行った。多宗教多文化国家であることを憲法で定めるインドネシアだからこそと言えるが、同時に、宗教と民族が絡む問題を解決することの難しさを改めて示したものだ。

 一方、インドネシアも参加するイスラム諸国会議機構(OIC)は5日、ミャンマー政府にラカイン州へのOIC調査団を受け入れるよう要請。しかし、ロヒンギャを支持するOIC調査団を、ミャンマー政府が受け入れるのは難しい情勢だ。

 国内外のムスリムの圧力に加え、国内の少数民族の要求。また、統合を目指す東南アジア諸国連合(ASEAN)の大国としての責任をどう果たすのか、ユドヨノ大統領の手腕が問われている。(編集委員 宮野弘之)


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