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大中華世界的話題

3042チバQ:2012/01/18(水) 21:31:34
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120118/mcb1201180503005-n1.htm
やめられない「タクシンの遺物」 タイ、4年目迎えた低所得者支援 (1/2ページ)2012.1.18 05:00
 2008年のリーマン・ショックなどによる金融不安をきっかけに導入が始まったタイ政府の低所得者支援策。足かけ4年目となるこの政策もすっかり庶民に定着し、将来に向けた恒久化を求める声も根強い。一方で、財政負担の増加による経済への影響を懸念する見方もある。3代前の故サマック政権下、景気浮揚策の一環として肝煎りで始まった同支援策。果たして市民レベルではどう受け止められているのか。街を歩いてみた。

 ◆すし詰めバス

 「タクシン政権の遺物だろ。われわれの納めた税金を政権維持のために使っているとしか思えない」−。日本語学校でタイ人に日本語を教えている40代の男性教師は、苦々しい表情でこう言い放った。故サマック首相が生前に「私はタクシンの代理人」と公言してはばからなかったことから、今でもタクシン派の象徴的な施策として受け止めている市民は決して少なくない。

 08年8月から始まった同支援策の骨子は4つ。(1)バンコク大量輸送公社(BMTA)が運営するバンコク首都圏内のバス路線に無料バスを運行する(2)タイ国有鉄道(SRT)が運営する鉄道の3等客車を無料化する(3)電気料金の規定量(当初150ユニット以下。その後、引き下げ)の国庫による肩代わり(4)水道料金の規定量(1カ月当たり50立方メートル以下)の国庫による肩代わり−これらは数カ月ごとに何度も更新され、現在も支援策として継続されているのは(1)〜(3)の3つだ。

 とある平日の昼さがり、バンコクでも有数の交通量の激しいスクンビット通りでバスを待った。38番、40番、501番…、ひっきりなしにバスが到着しては発車していく。ところが、実際にバスに乗り込む乗客は予想に反して少ない。多くの待合客は、これら有料のエアコン付きバスをながめるだけで、視線はそのはるか後方を向いている。

 しばらくして、2番の路線番号を掲げた赤色のバスが姿を現した。待ちに待った無料バス。乗客らはここぞとばかり重い腰を上げると、乗降口へ足を急がせた。車内はお世辞にもきれいとはいえない。板張りの床は所々に穴が空き、窓もドアも全て開け放たれ、頭上には壊れた扇風機がカタカタと音を鳴らしている。バンコクのバスには必ず車掌が乗車し乗客から運賃を受け取って切符を渡すが、このバスではそうした動きはない。昼間というのに、すし詰め状態の混雑ぶり。排ガスがそのまま車内に流れ込んでくるものだから、通常の日本人には我慢は難しいかもしれない。

 ◆人気の3等車

 一方、バンコクでの鉄道中央駅といえるフアランポーン駅。ここから北部の観光都市、チェンマイなどに向けて夜行の長距離寝台列車が運行している。通常、長距離列車には1等から3等までの客車区分があり、無料化された3等は固定された椅子のみの車両だ。

 列車は発車の数時間も前からホームに横付けされる。当然、1等や2等の乗客が姿を見せるにはまだ早い。ところが、無料の3等だけは早くから無料券を持ったタイ人客らが次々と車内に乗り込み、瞬く間に満席となった。

 タイ政府がこれら無料化政策で負う財政支出は年間30億バーツ(約72億円)ともいわれる。タイ中央銀行(BOT)はこの負担が及ぼす影響を指摘するが、一方で施策を取りやめた場合のインフレ懸念も表明し、どっちつかずの対応を見せる。中止となった場合の国民反発も予想されることから、反タクシン派の前政権でも継続された無料化策。好調に沸くタイ経済で、ちょっと気になる話題ではある。(在バンコク・ジャーナリスト 小堀晋一)


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