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大中華世界的話題

3039チバQ:2012/01/17(火) 12:09:29
http://mainichi.jp/select/world/news/20120117ddm007030156000c.html
馬英九の台湾:第2幕/下 薄れる「統一か独立か」
 ◇“国づくり”に関心移る
 「貧富の格差を縮小し、若者の就職問題を重視する。彼らの『台湾の夢』をどう実現していくかだ。そうですね?」。14日夜、台北の国民党本部前で、馬英九総統(61)が総統選の勝利演説でこう呼びかけると、数千人の支持者から拍手が湧き起こった。中台関係を改善させて信任を得た馬総統。だが約10分間の演説のうち、力点を置いたのは内政の問題だった。

 総統の直接選挙は1996年に始まった。論点は常に中国との統一か独立かだった。統一を選択すれば巨大な中国にのみ込まれ、独立といえば統一を狙う中国の怒りに火を付ける。台湾の不安定化に直結する最大の関心事だ。

 だが49年の中台分断から既に62年が過ぎ、人々の関心は生活に密着した問題に焦点が移りつつある。

 総統選終盤の12日。台湾北部・桃園で開かれた最大野党・民進党の選挙集会で、馬氏の対中融和路線を批判してきた蔡英文氏(55)が大歓声で迎え入れられた。だが、支持者の楊慈思さん(61)は「選挙のたび住民が割れるのにもう疲れた。大事なのは生活だ」と冷ややかだった。

 台湾の15〜24歳の失業率は約12%。総合的な年金制度は08年に始まったばかりで、社会保障基盤も脆弱(ぜいじゃく)だ。台湾の地位をめぐる激しい議論は、結果的にそこに暮らす人々の生活の軽視につながってきた側面がある。

 今回の総統選と同日投開票となった立法委員選(国会議員選)で、国民党は有権者を意識して、比例代表名簿の上位候補者に、福祉団体の幹部や労働問題の学者らを登載した。派閥幹部を名簿で優遇してきた党にとって「これまでにない異例の取り組み」(党幹部)となった。

 その傾向は民進党も同じだ。蔡氏陣営の呉乃仁総幹事は「中台対立から既に60年以上がたった。次の10年も何も起こらないだろう」と言い切る。中央研究院社会学研究所の蕭新煌所長は「統一や独立の問題は存在するが、人々の関心は政権が生活の面倒を見てくれるのかに移ってきている」と指摘した。

 台湾が内政の問題に比重を移せば移すほど、それは台湾の“国づくり”を意味し、統一を狙う中国にとっては壁は高くなる。台湾の対中政策を主管する大陸委員会の調査では、93年には自分を「台湾人」と認識する人は2割以下だったが、今は7割以上が「台湾人だ」と答える。中国のある学者は「中国大陸での生活経験もない台湾の人々が『台湾人意識』を高めていくことは当然のことだ。この先、中国人と意識が近づいていくことはないだろう」との認識を示した。

 馬氏再選で中国は今後、政治対話など統一に向けた圧力を強めるとみられる。総統職に3期目はなく、2期目の馬氏が平和協定の締結など思い切った対中政策に乗り出すことはあり得る。一方で、馬氏が内政の問題に本格的に取り組まなければ、4年後の総統選で政権交代が起きる可能性が高くなるのも確かだ。【台北・隅俊之】

毎日新聞 2012年1月17日 東京朝刊


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