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大中華世界的話題

2836チバQ:2011/12/08(木) 12:17:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20111208ddm002030102000c.html
未完の大国:辛亥革命100年 第3部・国際標準に挑む/下 繁体字・簡体字
 ◇中台、文化発信でも対抗
 中華民族による国際標準化を目指し、中国は文化の浸透を図る。その道具となるのが漢字だ。ところが同じ中華圏でも地域により使用文字は異なる。台湾や香港では画数の多い「繁体字」、中国ではそれを記号のように簡略化した「簡体字」だ。

 「再選したら(台北にある)故宮博物院を拡張して『漢字博物館』をつくりたい」。10月、台湾の馬英九総統が打ち上げた。来年1月の総統選に向けた発言だが、漢字に対する馬総統の思いも込められている。

 1949年の中台分断後、中国の毛沢東主席は教育普及のため簡体字を採用。台湾では蒋介石総統が「中国大陸で漢字文化の破壊が進む」と危惧し、繁体字の使用を続けた。

 台湾は繁体字を「正体字」と呼び、正統性を強調する。馬総統はかつて「簡体字は正体字のコピー。お粗末」とさげすんだ。政治大学台湾文学研究所の陳芳明教授は「繁体字を強調し『中華文化の伝承者は中国だけでない』と訴えたい。対抗できるのは文化だけだから」と解説する。

 中台を除く華人社会の中国語出版物では繁体字が優勢だ。台湾「聯経出版事業」の林載爵編集長は「台湾では繁体字を使って自由に書かれ、当局の検閲もない。中国側の簡体字による出版物より人気が高い」と指摘する。00年に華人作家で初のノーベル文学賞を受賞した高行健さんの場合、著作は中国で発売禁止となったものの台湾で出版され、賞の選考担当者の目に留まった。

 一方の中国。10月、胡錦濤国家主席が「社会主義文化強国の建設」を宣言。各地で勉強会が開かれ「群衆の精神文化の需要を満たすものをつくろう」との声がかかる。ただ高品質のコンテンツを送り出す能力に欠けるのだ。その現実を中国人に見せつけたのが、世界的ヒットとなった米国のアニメ映画「カンフー・パンダ」(08年公開)。中国が舞台、中国のジャイアントパンダが主人公、中国のカンフーをめぐる物語だ。「なぜこういう作品を中国人が作れない?」。中国ではこんな自嘲の声さえ上がる。

 創造性豊かな作品が中国で生まれるか。陳教授は「中国共産党の思想検査が厳しいのに自由な発想が生まれるわけがない」と懐疑的だ。新華社によると、中国の著名映画監督の馮小剛氏は中国人民政治協商会議(政協)の文化関連会議で、厳しい審査によって創作者が萎縮してしまっている現状を訴えた。

 中華文化の発信を目指し、中国は世界105カ国・地域の約350カ所で中国語学校「孔子学院」を運営する。一方、台湾側は10月14日、馬総統の肝煎りで米ニューヨークなど3カ所に「台湾書院」を設立。「中華文化のナビゲーター」を旗印に台湾の特色ある中華文化や台湾文学、漢学研究を一体で紹介する。

 中台とも国際社会で中華文化というソフトパワーの拡大を図る。ただ中国には自由な発想、台湾には発信力が足りない。民族復興を誓った辛亥革命から100年。孫文の理想を引き継いだ中台が文化で補完し合えるか。その兆しはまだ見えない。

       ◇

 第3部は石原聖(外信部)、成沢健一、米村耕一、工藤哲(北京)、隅俊之(上海)、大谷麻由美(台北)が担当しました。

毎日新聞 2011年12月8日 東京朝刊


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