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大中華世界的話題

2721チバQ:2011/11/03(木) 15:08:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111102-00000090-mai-int
<タイ洪水>浸水逆手にボートタクシー 笑顔でたくましく
毎日新聞 11月2日(水)21時18分配信


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冠水した道路を楽しそうに水を切って走るバイクの2人連れ=バンコク市内の王宮近くで2011年11月2日午後1時52分、山本晋撮影

 タイの洪水は次第に首都バンコク中心部に迫り、被害が収束する見通しは立たない。浸水がひどいバンコク北西のノンタブリ県バンブアトン地区に1日、記者がボートで入った。しかし、被災地では深刻な状況の中でも、笑顔を絶やさずたくましく生きる住民の姿が印象的だった。【バンブアトンで鵜塚健】

 バンコク中心部から車で約30分。一般車両が通行止めの地点から2キロほどバスに乗ると、そこは臨時のボートの発着所になっていた。地区の大半は約1カ月前から浸水が進み、大半が1〜2メートルの水に覆われている。

 長さ約3メートルの手こぎの小型ボートを売っていたカンポンさん(37)は「1週間前までバイク運転手だったけれど、こっちの方がもうかるね」と商魂たくましい。1隻5000バーツ(約1万2500円)で、「既に5隻が売れた」とうれしそうだ。

 「私たちが案内しますよ」。取材用のエンジン付きのボートを探していると、日焼けした親子が声をかけてきた。アユタヤ県出身のファールンさん(39)と長男スーリヤンさん(15)だ。浸水した自宅の荷物を運び出したり、食料調達のために移動する被災者を乗せ、数キロ四方の周辺を毎日移動している。

 波ができるほど深い汚水の中を進むと、浸水しながらも平然と営業を続ける店舗や住宅の2階部分に居残る住民が多いのに驚く。エンジン付きのボートが周辺をひっきりなしに行き交うが、貧しい住民たちは発泡スチロールで作った自前のボートや浮輪で救援物資の受け取りに向かう。

 レンズを向けると誰もが笑顔を返し、胸まで水につかりながらたばこをふかして手を振る男性もいた。今回は異例の大規模洪水だが、普段から一定の大雨や洪水に慣れているからこその余裕だろうか。水位が下がらず「巨大プール」と化した地域では、水遊びに興じる子供の歓声も絶えない。

 タイは川の水運を生かした水上マーケットが有名だが、水没した商店街では、食料などを積んだボートが自然と集まり、小規模な「臨時水上マーケット」もできていた。

 ボートを操るファールンさん自身も被災者だった。10月中旬ごろ、アユタヤ県の自宅が2メートルまで浸水し、長男と一緒に軍のトラックであわてて避難した。バンコク北部のドンムアン空港近くの妹の自宅に身を寄せたが、間もなく北部から水が押し寄せ住めなくなった。次に避難したバンブアトン地区のおじの自宅もやがて浸水。今は少し離れた友人宅で暮らす。洪水に追い回され3度被災したが、おじの援助でボートを買い、見よう見まねでタクシー業を始めた。

 夫は、チャオプラヤ川の船乗りで、特産の米やタピオカをバンコクに運んでいたが、5年前に病死。アユタヤには71歳の母親が今も入院中だ。母親の治療費や長男の教育費がファールンさんの肩にのしかかる。

 「日本でも地震と津波で大変な人はいるでしょう? 私は仕事が見つかっただけで幸せ。つらいけれど、今はしっかりと稼いで頑張るわ」。ファールンさんは悲しみをぐっとこらえ、ほほ笑んだ。


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