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大中華世界的話題

2711名無しさん:2011/10/31(月) 20:47:30
 ◇支配の遺産、解消に努め
 私はミャンマー各地を車やバスで移動し、何度もヒヤヒヤした。山あいの曲がりくねった道路では、前方の車を追い越す際、助手席のガイドが「ゴー」「ストップ」と運転手に指示した。右側通行で右ハンドル(大半は日本車)だから、運転席から対向車がよく見えないのだ。

 独立に伴い英連邦を脱退したミャンマーは、社会主義時代のネウィン政権下、英統治時代の「遺産」だった左側通行を「不便で危ない」(ガイド)右側通行に変更した。「占い」説もあるが、「英国嫌い」説が定説だ。

 民主化運動指導者アウンサンスーチー氏は本紙コラム(96年6月)で、当時の軍政の最高意思決定機関「国家法秩序回復評議会」を「オーウェル風の名称」と紹介し、「布告90年1号」という法律を「素晴らしいオーウェル風表現」と皮肉った。

 スーチー氏は英国に留学し、英国人の妻となった。そんな彼女が欧米的な民主主義を声高に訴え、オーウェルを持ち出すことを、英統治の遺産の解消に向き合ってきた軍政指導部が毛嫌いしたとしても不思議はない。

 ただ、軍政も英国の分断統治の手法を民主化運動の弾圧に利用した。「地方に多くの大学を新設し、民主化勢力の担い手となる学生の分断を図りました。ネピドー遷都も公務員と学生を切り離す目的があったはずです」(外交筋)

 英国も軍政もビルマ王朝も、そして……。どっちもどっち。オーウェル風に言うなら「善は悪なり 悪は善なり」。これも真理では、と思った。【ヤンゴンで春日孝之】(随時掲載します)

毎日新聞 2011年10月25日 東京朝刊


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