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大中華世界的話題

2600チバQ:2011/10/03(月) 12:18:15
http://mainichi.jp/select/world/news/20111001ddm007030129000c.html
韓国マイノリティー点描:/下 格差拡大で福祉に関心
 ◇路上生活から歌手に
 この夏、「第2のボイル」と話題になった韓国の青年がいる。英国の歌手、スーザン・ボイルさんが出演したオーディション番組「ゴット・タレント」の韓国版で2位に入賞した崔聖奉(チェソンボン)さん(21)だ。

 3歳で地方都市の孤児院に入れられ、5歳の時に殴られて孤児院を飛び出した。酔客にガムなどを売って、公衆便所で寝る生活を10年ほど続けたという。ナイトクラブで偶然聞いた声楽家の歌に魅了された崔さんは、周囲の助けを得て生活保護を受けながら芸術高校に進学したが、卒業後は建設労働者になっていた。

 韓国人の多くが豊かさを実感し始めた90年代後半にストリートチルドレンだったという身の上話に、崔さんが初めて舞台に上がった予選会場は静まり返った。だが、崔さんの力強いバリトンの歌声が流れると、同情一色だった会場の雰囲気は驚きと称賛に一転。崔さんは一躍「時の人」になった。

 高校では裕福な同級生たちばかりで、「仲良くしたいと思っても無理だった」と振り返る崔さん。番組に出て「夢という言葉に初めて光がさして見えた」と話す。まだ具体的な展望はないが、「歌をあきらめはしない」と意欲的だ。

 ソウルでホームレス支援をする非政府組織(NGO)「やり直し相談保護センター」の呂宰勲(ヨジェフン)所長は、「80年代には、学校へ行けずに働いている子供たちはソウルでも珍しくなかった。でも、今ではもう(幼少時の)崔さんのような絶対的貧困を探すのは難しいだろう」と話す。

 だが、豊かになったはずの韓国では97年の通貨危機以降、失業と非正規雇用が急増して格差拡大が大きな社会問題となった。韓国政府系の韓国保健社会研究院によると、90年代半ばに8%以下だった都市勤労者世帯の相対的貧困率は98年に10%を超え、09年には11・4%に達した。

 呂所長は「通貨危機の時、中流層からホームレスに転落するケースが続出した。みんなが『いつか自分も』と不安に思い、格差や福祉に大きな関心が持たれるようになった」と話す。

 来春に総選挙を控え、政府や政党も対策に躍起だ。27日に発表された来年の政府予算案では福祉予算を前年比6・4%増の92兆ウォン(約6兆円)としたが、与野党とも「もっと増額すべきだ」と主張しており、国会審議でさらに上方修正されることになりそうだ。【ソウル澤田克己】

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 ■ことば

 ◇相対的貧困率
 国民を可処分所得の高い順に並べ、真ん中の順位の人の半分未満しか所得がない人の割合。厚生労働省によると、日本は94年が13・7%で、09年は16・0%。韓国は全世帯を対象にした資料を公開していないため、全世帯を対象とする日本との比較は難しい。

毎日新聞 2011年10月1日 東京朝刊


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