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大中華世界的話題

2337チバQ:2011/06/22(水) 21:43:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110622/asi11062220350002-n1.htm
ベトナムとラオス「特別な関係」に異変 隙をうかがう中国
2011.6.22 20:33 (1/3ページ)
 「特別な関係」で結ばれていたはずのベトナムとラオスに亀裂が走った。ラオスが計画するメコン川へのダム建設にベトナムが公然と反対したのだ。抗仏・抗米戦争をともにした「戦闘的団結」のほころびは南進の勢いを強める中国を利しかねない。「水は血より濃い」のか。

 問題のダムはラオス北西部のサヤブリ県にラオス政府が計画している。メコン川本流のダムは、下流部分ではこれが最初となる。出力126万キロワットの水力発電所を建設し、電力の大部分を隣国のタイに輸出する計画だ。

 内陸の小国ラオスは山が多く、水力資源に恵まれている。電力開発と売電は遅れた経済を発展させるための国家戦略の柱だ。サヤブリ・ダムは「東南アジアの電力基地」に国を改造する重要な一歩と位置づけられている。

 しかし、メコン本流へのダム建設は環境や生態系に大きな影響を与えると域内外の環境団体は強く反対している。漁業や農業に深刻な被害がおよび、下流域の住民6千万人の生活が脅かされると専門家は警告する。

 反対の輪にはベトナムも加わった。ダム建設は、ベトナム最大の穀倉地帯であるメコン・デルタへの影響がとくに大きいとベトナムは懸念する。今年に入って国内メディアには「上流からの土砂の流入が妨げられ、海水の浸入でデルタが大打撃を受ける」などという専門家の指摘が相次いで紹介された。

 それまでのラオスに関する報道では「友好」や「協力」などの美辞麗句が踊るのが常だっただけに、公然たるラオス批判は異例中の異例だ。メコン下流ではサヤブリに続いて10カ所ほどのダム建設計画がある。ベトナムとしては、きれいごとを言っている場合ではないという判断のようだ。

 メコン川開発の調整機関であるメコン川委員会(タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムで構成)は4月にサヤブリ・ダム建設の是非を協議したが、物別れに終わった。ベトナム代表は徹底した影響評価を行うため「最低10年間の延期」を求め、カンボジアとタイからも慎重論が出た。

 強行突破は無理と見たラオスは先月、ベトナムとの首脳会談の場で計画凍結の方針を伝えた。影響を評価する調査をやり直すためとしており、計画を断念したわけではない。

 中国はメコン川上流の自国内の部分で8つのダム建設を計画、すでに4つが完成している。メコン本流へのダム建設では、推進派の中国とラオス、反対派のベトナムという構図だ。

 その中国はラオスに影を急速に伸ばしている。完成済みの高速道路に加え、大規模工業団地や鉄道など援助・投資案件はめじろ押しだ。サヤブリ・ダム計画でラオスが強気なのも中国への傾斜の表れと見る向きもある。

 ベトナムにとってラオスとの「特別な関係」は安全保障上の絶対条件である。これまで物心両面で多大な支援をしてきたのはそのためだ。南シナ海での中越の対立が先鋭化する中、ラオスをめぐる中越の綱引きからも目を離せない。

(在バンコク・ジャーナリスト 鈴木真)


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