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大中華世界的話題

2281チバQ:2011/05/27(金) 22:08:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110526/asi11052623090003-n1.htm
タイ総選挙 なお続く「タクシン時代」 民主化問題も内包
2011.5.26 23:05 (1/3ページ)

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19日、バンコクで開かれた集会で、気勢を上げる「赤シャツ」のメンバーら(青木伸行撮影)
 7月3日投票のタイ総選挙(定数500)は、海外に逃亡中のタクシン元首相の妹が、首相候補として出馬したことで、同氏の「代理戦争」という色合いを濃くしている。選挙戦は、民主化というデリケートな問題をも内包しつつ、再び政情不安に陥る危険と背中合わせに進行している。

 (バンコク 青木伸行)

 ●「民主主義」

 アピシット首相(与党・民主党党首)とタクシン氏の妹、インラック氏(野党・タイ貢献党)。表舞台の主役はこの2人だ。党の次期首相候補として、比例代表名簿1位に登載された。

 最新の世論調査によると、支持率はインラック氏41%、アピシット氏37%。インラック氏が首相の座に就けば、舞台裏で妹らを振り付けているタクシン氏が帰国、復権を果たすことになるかもしれない。しかも初の女性首相誕生。彼女は果然、注目を集めている。

 貢献党の比例代表候補には、タクシン派で「赤シャツ」と呼ばれる反独裁民主統一戦線(UDD)の25人以上も、顔をそろえた。そのUDDは19日、バンコク市内のラチャプラソン交差点で、数万人を集めての大規模集会を開いた。ステージの裏で、リーダーのナタウット・サイクア氏(比例名簿9位)が口を開いた。

 「貢献党のみが、民衆が主役の民主主義を建設できる。タイには民衆を押さえつける者がおり、それから民衆を解放することが必要だ。民衆が選ぶ政権が誕生すれば、(民主化の)問題は解決できる」

 「押さえつける者」とは、ほかならぬ軍である。昨年、バンコクでは「タクシン大統領」と書かれたビラがまかれた。その意味は「タクシン派の王室軽視」だと解釈されている。

 ●国王ありき

 20日、反タクシン派で、かつてはアピシット政権の“後ろ盾”だった「黄シャツ」、民主市民連合(PAD)の集会。国連ビルの目の前の公道を占拠し続け、国王崇拝の歌が流れる。

 PADは、アピシット氏の国境紛争などへの対応を不満とし、総選挙では事実上の棄権に回る。アピシット氏には痛手だ。リーダーのチャムロン元バンコク都知事らは「プレアビヒア寺院遺跡がある4・6平方キロメートルの国境未画定地域から、カンボジアの軍も住民も退去すべきだ。それが地域へのインドネシア監視団派遣受け入れの前提だ」と言う。

 メンバーのひとりは「PADは国王ありき。クーデターであれ、国王のためであるならば支持する。UDDは『民主主義』と言うが、タクシンを帰国させたいだけだ」と言い切る。

 ●タクシン時代

 国王は政変のたびに強い政治的影響力を発揮し、国王、王室を批判すれば不敬罪で逮捕される。今回の選挙戦でも、批判は“ご法度”となった。「最大の政治勢力」ともいえる軍のクーデター→政権交代→憲法改正というサイクルも、幾度となく繰り返されてきた。

 この2つの要素こそが、「タイ式民主主義」「半分の民主主義」と称されるゆえんである。

 2006年9月のクーデターで倒れたタクシン政権とは、何だったのか。国家を企業、首相を最高経営責任者(CEO)と位置づけ、上からの経済成長政策、政治・行政改革、農村の底上げなどを推し進めた。同時に、権威主義的で、自身の企業を優遇する恣(し)意(い)的な政治運営は、軍や官僚の強い反発を買う。国王も苦言を呈した。

 タクシン時代の評価は割れている。選挙戦を貫く基本的な対立軸も、なお「タクシン」という1本の線だ。その意味で、タクシン時代は終わってはいない。


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