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大中華世界的話題

2144チバQ:2011/03/06(日) 15:11:37
http://mainichi.jp/select/world/news/20110304ddm007030194000c.html
「中国モデル」の行方:転換期の新5カ年計画/中 相次ぐ干ばつ、止まらない物価上昇
 ◇成長左右する「水」対策
 今冬、中国北部を数十年に一度と言われる干ばつが襲い、中国政府は対応に追われた。2月下旬、黄海に面した山東省東部、人口約280万人の日照市を訪ねると、小麦畑に緑の新芽が吹き出していた。だが地面は乾き、新芽の一部は黄色く変色している。

 「私たちは結局、お天気頼みの暮らし。雨が降らなければ、どうしようもない」。0・3ヘクタールほどの畑で小麦を作る女性、王さん(52)は、無念そうに畑を見つめた。この辺りは井戸を掘ると塩分を含んだ水が出る。王さんの畑から数百メートル離れた場所に雨水をためた池があるが、一帯の畑すべてに水をまくには足りず、自分の畑まで水を持ってくる手段もない。今後、雨が降っても収穫は半減する見込みだという。

 すでに畑に見切りをつけた農民もいた。同省南部・滕州市のバスターミナルで、秦と名乗る男性(60)が大きな荷物を抱えて立っていた。同市内の山間部で小麦を作っていたが、今年はあきらめて出稼ぎに行くところだという。「井戸もないし、貯水池は空だ。もう、うちの小麦はダメだ」。小柄だが、がっちりした体格の秦さんは「建設現場なら1日100元(約1250円)は稼げる」と笑ってみせた。

 中国はここ数年、毎年のように干ばつに見舞われている。昨年は雲南省など南部、一昨年は今年同様に北部の冬小麦の産地が被害を受けた。危機感を抱く中国政府は今年の最重点課題をまとめた「中央一号文件」に初めて水資源対策を書き込んだ。水利施設整備に今後10年間で4兆元(約50兆円)を投資する計画だ。

 中国政府が、これほど敏感に対応する背景には国内の物価上昇がある。特に食糧価格の高騰は国民の不満に直結し、社会不安をもたらしかねない。実際、反政府デモが相次いだエジプト、チュニジア、リビアなどは大量の小麦輸入国で、小麦の国際価格の上昇が社会不安の一因だったと指摘されている。中国国営新華社通信は2月下旬、「食糧増産が物価安定のカギだ」という国家統計局幹部の見方を紹介した。

 中国政府はこれまで、化学肥料の普及や品種改良などによって10年まで7年連続で穀物生産を増加させてきた。しかし、農業専門家によると、こうした手法による増産はほぼ限界に来ているという。一号文件が水の問題に目を向けたのも、食糧の安定供給には利水に力を注ぐほかないからだ。

 ただ水不足は農業だけでなく、都市の工業用水や飲料水の問題でもある。一号文件は利水と同時に節水も強調。09年に約6000億立方メートルだった水利用を20年時点でも6700億立方メートルに抑える方針を打ち出した。中国が社会を安定させたまま経済成長を続けられるかどうか、そのカギの一つを水が握っている。【山東省で米村耕一】


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