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大中華世界的話題

1490チバQ:2010/05/03(月) 20:09:02
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/169312
タイ混乱 我慢比べ タクシン派 統率欠きさや当ても 当局側 “内通者”疑念絶えず
2010年5月3日 06:34 カテゴリー:アジア・世界
 【バンコク進藤卓也】タクシン元首相を支持する反独裁民主統一戦線(UDD)が、タイ・バンコクの中心繁華街での占拠を始めて3日で1カ月になる。解決への進展どころか、ただ膠着(こうちゃく)の日々を重ねるだけだ。当局側、またUDD側にも内部に問題を抱え明確な方針がないことも長期化の一因になっている。

▽トマトとスイカ

 「トマトの警察、スイカの軍」。バンコクの人たちはこんな陰口を隠そうとしない。UDDのシンボルカラーの赤色になぞらえ、警察は上から下までタクシン派、軍も内にUDDシンパを抱えていると揶揄(やゆ)するものだ。

 タクシン氏は警察官出身だけに今でも警察内の人脈、人気は健在で「捜査情報が筒抜けだ」との疑念は絶えない。この1カ月だけでも複数の警察官が武器所持などの容疑で逮捕され、UDDへの武器供与も疑われている。軍からでさえ「警察の取り締まりは甘い」と不信感が漏れるほどだ。

 だが、その軍部にも処遇に不満を持つ将校や、農村部出身の兵士にタクシンシンパがいるとされる。公然とUDDの集会に顔を出して参加者を激励する、反主流派の少将もいる。政府が再三「UDDにはテロリストが交じっている」と口にするのも高度な戦闘能力を持つ人物や組織の存在を示唆するもので、「甘く見て簡単に手を出せる相手ではない」(地元紙)。

 そんな事情もあってか、陸軍トップのアヌポン司令官は「政治のことは政治で解決すべきだ」と発言するなど、政府との微妙な距離感をうかがわせる。9月に退官を控えていることも、流血必至の実力行使をためらわせているとの観測がある。

 また、アピシット首相自身の足元も脆弱(ぜいじゃく)だ。与党とはいえ6党の連立。4月10日の衝突直後には、連立の友党から「事態収拾のため解散前倒しを」とUDDへの譲歩を求める声も出たが、直ちに支持母体から「ならず者の脅しに屈せぬように」と圧力がかかった。友党寝返りの懸念を横目に、慎重路線を選択するしかないようだ。

▽乱れ飛ぶうわさ

 対するUDD側の戦略も不鮮明だ。これほどの長期戦は予想していなかったためだろう。

 当初は「即時解散」の一点張りで対話にも応じなかったが、23日には「60日以内に解散」と要求を軟化。しかし、支持者からは猛反発を受けた。UDD幹部間にも、穏健派と武闘派のさや当てがあるといわれている。

 その後は投石用に舗装をはいだり、赤服を脱ぎ捨て、軍の部隊が潜んでいると病院内を捜索したり、恐怖心にかられた場当たり的な行動が目立つ。「格差・貧困対策」などUDDの主張に共感していた人たちも、抗議活動が先鋭化するにつれ心が離れているようだ。

 また、一部の現場での衝突やバリケード設置について幹部は「自分たちは関知していない」と釈明。事実とすれば統率がもはや末端まで行き渡っていないことを物語る。

 解決のためにはタクシン氏自身が交渉の前面に出てくるべきだ、との声は強い。だが、ここ数日はそのタクシン氏の病死説が飛び交う始末。さらには、「終結後の論功行賞のためにもう一暴れしたい強硬派が話し合い解決に反対している」「水面下で、政府と『恩赦』を条件にした協議が始まったようだ」など、活発に動いているのは真偽不明の憶測ばかり。

 さながら根比べの神経戦の様相だ。

=2010/05/03付 西日本新聞朝刊=


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