したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

大中華世界的話題

1472チバQ:2010/04/25(日) 10:42:00
http://mainichi.jp/select/world/news/20100425ddm007030107000c.html
虚構の民主主義:フィリピン大統領選/下 政権の命運握る軍
 「軍の最高司令官である大統領が国民に信頼されていない。これが一番の問題だ」。マニラ市内で会ったフィリピン国軍の若手将校は硬い表情で語った。

 小学生だった86年、ピープルパワーでマルコス政権が崩壊した。軍が民衆を支持し、民主化に大きな役割を果たしたのを知り、国軍を目指した。しかし、最新の世論調査で国民のアロヨ大統領への満足度は16%と、86年以降の歴代大統領で最低に落ち込んでいる。「国民と軍は一体だと信じてきたのに……」とつぶやいた。

 「大統領に就任した01年以来、軍人の給与を倍増させた。さらに12年まで毎年増額する」。マニラ首都圏の国軍基地で先月行われた式典で、アロヨ氏は声を張り上げた。

 フィリピンでは軍が政権維持のカギを握る。エストラダ大統領が汚職疑惑で退陣した01年のピープルパワー2も、軍部は民衆側についた。任期中、3度のクーデターをくぐり抜けた経験からアロヨ氏は、常に国軍を厚遇してきた。兵士の住宅を整備し、子弟の奨学金も整備した。行政手腕が未知数の多くの退役軍幹部を、政府の要職に迎えた。

 軍の人事にも積極的に関与し、基盤を確立した。大佐以上への昇進には大統領の指名が必要だ。夫のマイク氏が、忠誠を誓う将校を次々と昇進させたといわれる。3月には国軍トップの参謀総長に、腹心の元大統領警護隊長を年功序列の慣例を破って抜てきした。

 フィリピン大学のネメンゾ元学長は「アロヨ氏は選挙後も権力に居座る布石を打っている」と指摘する。来月の大統領選で初めて導入する電子投票が機能せず、選挙無効になる可能性もある。憲法には無効が原因で大統領が選出されない場合の規定がなく、アロヨ氏が暫定大統領としてとどまる事態もありうる。

 「その場合、ピープルパワー3が起きる。カギを握るのは中佐以下の若手将校だ」と元学長。元参謀総長のビアゾン上院議員は「すでに軍は大統領派と反大統領派に分裂している」とも話す。

 後日、将校にどちら側につくのか電話で聞いた。「あまりに微妙な問題で答えられない」と言っただけで通話は切られた。【マニラ矢野純一】

毎日新聞 2010年4月25日 東京朝刊


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板