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大中華世界的話題

1470チバQ:2010/04/25(日) 10:40:46
http://mainichi.jp/select/world/news/20100423ddm007030029000c.html
虚構の民主主義:フィリピン大統領選/上 政権腐敗、汚職底なし
 マルコス独裁政権を86年のピープルパワーで倒したフィリピンは、東南アジアでいち早く民主化を進めたといわれる。しかし、今なお汚職がはびこり、貧困も解決されず、真の民主主義とは程遠い。来月の大統領選を前に、フィリピン社会の問題点を追った。

 ◇「カネによる独裁だ」
 「裁判長に金を渡して勝訴した」。会社間のトラブルに伴う民事訴訟を手がけたマニラ首都圏の弁護士(45)は、当然のように話す。裁判長から判決文の代筆を頼まれたことも3度ある。わいろ額はケースによってさまざまだが、ある刑事事件では日本円で100万以上積んだという。「金があるやつがこの国では勝つ」と笑った。

 「政府はもちろん、すべての分野に汚職が浸透している」。フィリピンで昨年5月に開かれた国連腐敗防止条約会議の会見で、国連開発計画の同国代表は警鐘を鳴らした。世界各国の汚職状況を監視している国際NGOによると、フィリピンの09年の「清潔度」は180カ国・地域中、139位。アロヨ氏が政変で大統領に就任した01年の65位から大きく後退し、下位にいたインドネシアやベトナムにも抜かれた。

 「アロヨ大統領の汚職疑惑を徹底解明する」。各大統領候補が公約に掲げるほど、政権の腐敗は進んでいる。政府ブロードバンド網構築事業を巡る疑惑を08年に暴露した同事業の元相談役、ジュン・ロサダ氏は、議会で大統領の夫、マイク氏の関与を認め、「事業費の20%がわいろにまわる」と証言した。

 マイク氏の名は、世界銀行が非公開で作成した道路建設をめぐる談合疑惑の報告書にも挙がった。比議会で09年に明らかとなったこの報告書に社名が載った日本の土木業者(60)は、電話取材に「『(マイク氏に)金を渡さないと仕事が取れない』と何度も聞いた」と話した。業者は結局、別の政治家に金を渡したというが、「金をむしり取られるだけ」と数年でフィリピンから撤退した。

 不正告発者が何者かに殺害されるケースも後を絶たない。大統領周辺が関与したとされる肥料の納入を巡る疑惑では、告発した女性記者や農務省職員が射殺された。議会で証言したロサダ氏も、逃亡先から帰国直後に空港で拉致された。地元メディアが騒ぎ、半日後に解放されたが、「死を覚悟した。家族のために遺体が発見されることだけを祈った」と話す。

 政権側に一時身を置いていたロサダ氏は、アロヨ政権について「04年の大統領選で票を操作して就任したため、批判を押し込め、権力基盤を固める必要があった。支持者を広げ、影響力を行使するには金が必要で、腐敗が広がった」と指摘する。「取り巻きは大統領のために金を作って、おこぼれにあずかる。抵抗する者は外される。民主主義の形態をとるが、実態は金による独裁だ」【マニラ矢野純一】

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 ■ことば

 ◇フィリピン大統領選
 アロヨ大統領の任期満了に伴い、5月10日に行われる。86年にマルコス独裁政権を倒したコラソン・アキノ元大統領の長男、アキノ上院議員と、スラム生まれながら不動産業で財をなしたビリヤール上院議員、エストラダ前大統領らが激しく争っている。任期6年で再選禁止。有権者数は5072万人(1月現在)。


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