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大中華世界的話題

1172チバQ:2009/10/03(土) 12:05:06
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 ◇過剰が招くもの−−中国総局長・堀信一郎
 キーンと戦闘機が爆音を残した。1日に北京で行われた軍事パレードは仕事場のすぐ近くであった。だが公安当局から「窓を閉めろ。ベランダに出るな」と命令されたので音を聞いた。

 こんなことだから、一緒にお祝いしようという気持ちにはなれなかったが、過剰警備には訳がある。中国は「敏感な年」に建国60周年を迎えた。

 3月は中国政府がチベット動乱を制圧し、ダライ・ラマ14世がインドに亡命して50年。4月は気功集団「法輪功」が権力中枢の北京・中南海を包囲した事件から10年。6月は民主化運動を武力で鎮圧した天安門事件から20年だった。いずれも共産党は統治能力を問われた。「敏感」だけではない。貧富の差の拡大や国際金融危機も加わって社会不安が広がり、各地で暴動が相次いだ。このため共産党指導部は「集団暴動事件の頻発時期に入った」と判断し、危機管理に全力を挙げている。

 そして1日、軍事パレードの威圧感が、中国当局の並々ならぬ決意をうかがわせた。何度もあった予行演習のたびに、長安街、つまりパレードの大通りは交通が遮断された。中国の人たちは「きょうは戒厳だ」と言い合い、早めに退勤した。共産党指導による不自由さを楽しんでいるようにも見えた。

 この国は1840年のアヘン戦争から100年以上にわたり、列強からの侵略で屈辱を味わった。1949年の新中国建国後、前半30年間はソ連をモデルにした計画経済体制で停滞したが、後半は改革・開放と市場経済化で飛躍的に発展した。

 そして迎えた60周年。中国青年報の毛浩・副編集長は「共産党指導を肯定し、特色ある社会主義を評価し、国威発揚と自信を示す日だ」と位置づけた。中国現代国際関係研究院の楊松研究員は「大国から強国への転換点だ」と胸を張った。

 そう言われても、ストンと落ちないのはなぜだろう。例えば、今年出版され話題になった「中国本命年」。本命年は厄年という意味だ。その中で「今年は社会矛盾が重なり、治安情勢が複雑で困難な年になる」と予測した。厳重な警戒で鉄壁を鉄壁で覆うほど対立を招き衝突を誘発するという分析は、中国の姿を言い当てている。

 中国は来年、上海万博、広州アジア大会を開く。そして12年後に共産党は創立100周年を迎える。

 その時、党の統治方法はどんなに変容しているだろうか。変わるとすれば、その原動力は民意しかない。


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