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大中華世界的話題

1043名無しさん:2009/06/12(金) 19:59:10
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 後継者選定には決まりがある。マニュアルというべき内部資料「後継者問題と朝鮮」(朝鮮総連中央常任委員会、91年)は3条件をあげる。

(1)全人民的推薦を基礎にし

(2)新しい世代の人物を

(3)首領生存時に選ぶ

 そして、こう特記している。<卓越した資質を備えた首領の後継者は、自らの精力的な活動で民族の繁栄と人民の幸福を担保する思想精神的、物質文化的な恵みとなるすばらしい業績を積み上げてこそ人民の中から公認された指導者として推薦される>

 まさにいま、北朝鮮では金日成主席生誕100年を迎える2012年へ向け、「強盛大国」の大門を開け、との号令の下、進軍ラッパが鳴り響く。朝鮮戦争後の経済復興を呼びかけたスローガン「千里馬」もほこりを払って再利用、この5月からは「150日戦闘」と称し、大衆動員に拍車がかかる。ミサイル発射、地下核実験など軍事部門のみならず、平壌では久しく中断されたままだったピラミッド型105階建ての柳京(リュギョン)ホテルの建設が佳境に入った。後継者デビューを急ぐ「金王朝」の思惑が透けて見える。

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 つい最近、平壌の文学芸術出版社から鳴り物入りで全5巻の豪華短編小説集の刊行がはじまった。完結予定はくだんの節目の年、12年である。入手した第1巻「清らかな水音」に注目すべき作家が入っていた。成恵琅(ソンヘラン)氏。作品は後継者になった金総書記をたたえる「朝鮮時間」(82年)。彼女は、知る人ぞ知る正男氏の母・故成恵琳氏の姉で、正男氏の家庭教師でもあった。だが、96年に亡命し、現在はヨーロッパで暮らしている。

 彼女の手記「北朝鮮はるかなり」(文春文庫)を翻訳したジャーナリストの萩原遼さんは驚く。「えっ、信じられません。亡命者は祖国への反逆者です。そんな人物の作品をわざわざ載せるのはなんらかの政治的メッセージとしか考えられない」。実は萩原さん、大方の予想と異なり後継は長男とみている。「朝鮮半島は儒教社会、長男が家督を継ぐのが常識ですね。私は中国の後ろ盾もある正男氏が本命だろうと思っています」

 別の見方もできるのかもしれない。金総書記の健康不安もあり、金王朝内部で骨肉の争いをしているいとまはない。総書記は亡命者にまで気配りをしているのだ、と。

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 激しくやせた金総書記、その姿に涙する人民、一刻も早く補佐する若い後継者を−−そんなシナリオに沿って総書記自ら捨て身の「演出」をしているようですらある。

 その健康不安にからんで興味深い本が平壌で出版された。「長寿の主たる敵 成人病」(人民保健社)。総書記の「お言葉」がちりばめられている。冒頭にこうある。 <肥満症は万病のもとです。……肥満症を予防しなければ、健康でいられません>

 なんとしても後継者デビューまで見届けなくては、との思い。あの激やせはダイエットなのかもしれない。

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