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大中華世界的話題

1029千葉9区:2009/06/08(月) 21:57:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20090607ddm007030117000c.html
民主化への底流:中国・天安門事件20年/下 本土との距離、狭まる香港
 ◇人々に風化の焦り
 「左派」「共産党のスパイ」。香港大学学生会(自治会)の前会長、陳一諤さん(20)は、こんな言葉を投げかけられた。4月に香港大学で開かれた天安門事件に関する討論会がきっかけだった。

 「悲劇の責任は学生と政府の双方にあったのでは」。会長だった陳さんは、当時の学生リーダーが理性的に判断すれば武力鎮圧を避けられたのではという疑問を呈した。発言はその場で強い批判を浴びた。学生会副会長の成暁宜さん(20)も「政府に問題がなかったとも受け取れる発言。驚きと悲しさを覚えた」という。

 2人とも事件の再評価や民主化を中国政府に求める立場は同じだ。しかし陳さんの発言は独り歩きし、メディアも加わった激しい中傷にさらされた。陳さんは学内での投票の末、会長を罷免された。

 事件が起きた89年当時、英国植民地だった香港は中国の民主化運動の支援拠点だった。97年の返還を控え、中国の民主化は香港の住民にとって重大な関心事であり、事件前後には50万〜100万人のデモも行われた。

 返還後も、天安門事件が起きた6月4日に毎年、追悼集会が開かれるなど、事件を語ることが事実上タブーとなっている中国本土とは一線を画している。

 だが、経済を中心に香港と中国本土との一体化が進む中で、中国側に配慮しているとみられる動きも目立つ。海外に亡命した中国の民主活動家の入境を香港当局が拒否するケースは後を絶たない。中国史の教科書は文化大革命(66〜76年)で終わっており、「学校で事件について教わることはなかった」と成さんは明かす。香港浸会大学の調査によると、胡耀邦元共産党総書記の追悼が事件に至る民主化運動の発端と理解していたのは、中国本土からの留学生が35%だったのに対し、香港の大学生は28%に過ぎなかった。

 風化する事件。89年に生まれた陳さんの発言に対する反発は、事件を忘れさせようとする有形無形の圧力を感じる人々の焦りを反映しているかのようだ。陳さんは「歴史から教訓をくみ取る態度が大事だと思う。だけど、多くの人にとって事件はまだ歴史ではなく、民主化運動として続いているのだと分かった」と肩を落とした。

 一方、事件当時、北京で取材した香港の時事評論家、程翔さん(59)は「今でも住民の6割が『事件の再評価は必要』と考えている」と語り、香港での民主化運動に対して期待を捨てていない。

 中国本土との距離が20年前とは比べものにならないほど狭まった香港。事件とどう向き合うべきかという重い課題を突きつけられている。【香港で大谷麻由美】


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