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近現代史綜合スレ

749とはずがたり:2016/04/05(火) 14:03:54
>>748-749
<ゴースト団体>

北朝鮮は1995年にNNSCがポーランドを除外してから同団体を認めなくなった。その2年前には、スロバキアとチェコに分裂したのを機に、チェコスロバキアも外していた。

「彼らはわれわれをゴースト団体と呼ぶ」とゲルバー氏は語る。

朝鮮半島で唯一独立した軍事機関であるNNSCは冷戦後、毎年恒例の米韓軍事合同演習を監視する中立的なオブザーバーとして自らを変革した。同演習をめぐっては、北朝鮮は攻撃準備だと抗議する一方、米国・韓国側は防衛のためだとしている。

スイスとスウェーデンの将校たちは、定期的な査察を行うことで、こうした演習が休戦に違反しないよう目を光らせている。

NNSCはまた、韓国軍の前線に赴き、休戦について講義を行うなど教育プログラムも実施している。そして、NNSCが従うのはスウェーデンやスイス、米国の政府ではない。

「平和条約もしくは戦争だけが、われわれの任務を終わらせる」と、ゲルバー氏は話す。

<森林に響く地雷音>

鮮やかな赤色のスイス兵舎にはビリヤード台があり、カウベルが飾られている。一方、スウェーデン兵舎には暖炉やバイキングのヘルメットがある。

板門店が一触即発の緊張状態となる以前の1970年代初めごろは、北朝鮮軍の高官がスイス兵舎のバーを訪れることも時折あったという。

「まるでリゾート地のようだ。素晴らしいし、静かで、空気も新鮮だ」と、冒頭のスウェーデン代表団のエングマン空軍少将は語る。

だが、休日のキャンプのような雰囲気が生み出しかねない気の緩みを警戒してか、NNSCのメンバーは境界フェンスの向こうに潜む危険に対し厳戒態勢をとり続けている。北朝鮮政府が休戦を守っているかを確認できる独立した機関は他に存在しない。

北朝鮮の深い森のなかから、シカやイノシシが地雷を踏んだ音が聞こえてくる夜もある。

今年に入り最も騒がしかったのは、北朝鮮が国連決議を無視して1月に4度目の核実験を実施した後、韓国が流したスピーカー放送に対抗した北朝鮮のプロパガンダ放送だったという。

「いら立たしかった。眠れないなんていうレベルではない。耳栓が必要な夜もあった」と、エングマン氏は当時をこう振り返った。

(James Pearson記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)


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