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近現代史綜合スレ

396とはずがたり:2010/05/27(木) 10:29:11
何で遺族会にばらまき続けてきた癖に自民党はシベリア抑留者には冷たかったんでしょ?

社説:シベリア抑留 国会は早く救済果たせ
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100527k0000m070113000c.html
 戦後六十数年待ち続けあと一歩まで来たのにいつまで待たせるのか。

 超党派の国会議員が今国会に提出した「戦後強制抑留者に係る問題に関する特別措置法」(シベリア特措法)案が、成立一歩手前で足踏みしている。参院先議で先週参院本会議を通過、今週中に衆院本会議で成立する段取りだったのが、同案を審議する衆院総務委員会が放送法改正案の採決強行でストップ、同委では郵政改革法案も抱えているため成立を危ぶむ声も出始めた、という。

 法案は、戦後ソ連によって抑留されシベリアなどで強制労働させられた元日本軍兵士に対して、抑留期間に応じて1人当たり25万〜150万円を「特別給付金」として支払い、抑留の実態解明を進めることをうたったものだ。抑留兵士は約60万人。最長で11年に及び、56年、鳩山一郎首相が日ソ共同宣言を締結し最後の1000人の帰国が実現するまでの間に6万人が死んだとされる。

 この悲劇は、83年に直木賞を受賞した「黒パン俘虜記」(胡桃沢耕史著)などに詳しいが、極寒の地での強制労働に対する抑留者への補償問題が戦後処理の一つとして積み残されてきた。本来の支払い義務はソ連にあるが、共同宣言で賠償請求権を相互に放棄していたため元抑留者たちは日本政府に補償を要求、歴代自民党政権は財政難を理由にこれを拒否してきた。

 この問題に取り組んだのが野党時代の民主党である。共産、社民の両党とともに、元抑留者に特別給付金を支給する法案を繰り返し国会に提出、この国会では自民党も一緒になって全会一致で参院通過までこぎ着けた。昨年9月の政権交代や祖父の仕事を引き継ぎたいとする鳩山由紀夫首相の意欲がこの動きを加速させた。それが今国会会期末をめぐる与野党の攻防で宙づりにされている。

 現在生存する元抑留者は推定8万人で、平均年齢は88歳。大阪高裁で係争中の国家賠償訴訟では原告五十数人のうち2年間で5人が死亡、厚生労働省統計でもこの年齢の年間死亡率は8%前後となっており、「命があるうちに国としてのけじめをつけてほしい」(平塚光雄・全国抑留者補償協議会会長)との悲願を日々踏みにじる形になっている。法案でわざわざ「公布日に即日施行する」としている意味もこれではなくなる。

 「政治とカネ」や「普天間問題」でこの国会は、国民の期待に応えているとはとても言えない状態が続いている。戦後処理問題など司法や行政で対応しにくい政治課題に対し国民を代表した国会が問題解決能力を発揮する格好の機会でもある。党利党略を超えた選良たちの良識を一日も早く見せてほしい。

毎日新聞 2010年5月27日 2時32分


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