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近現代史綜合スレ

387建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/04/19(月) 22:24:39
NHK「JAPANプロジェクト 伊藤博文と安重根」 - 村山談話から15年
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-276.html

今年は韓国併合から100年の記念年ということで、NHKが日韓近現代史の特集を5回シリーズで放送することになり、
第1回が昨夜(4/18)放送された。昨年、台湾論が放送されて話題を呼んだ「プロジェクトJAPAN」の第2幕で、
五十嵐公利が制作を統轄している。
今回の放送はそれなりに無難な出来で、台湾論のときのような問題は起きないだろう。
閔妃暗殺事件など、若干物足りなく感じる部分もあったが、73分間の内容は充実して面白く、知識や情報の面で有意義だった。
特に安重根に対する捉え方は積極的で、従来の日本人一般の歴史認識からは一歩踏み込んで、義士としての側面をよく浮かび上がらせ、
すべての国が自主独立できることが東洋平和なのだとする思想に内在的に光を照射していた。
伊藤博文暗殺の動機に理解的に接近する歴史認識の態度であり、韓国と歴史認識を共有する上で重要な契機となる。
しかし、この程度の番組は、もっと早い時期に制作され放送されているべきだった。
20世紀中にNHKが作品にしていておかしくなかった。

遅くなったのは、この間の日本の政治状況が極端に右傾化したからで、
今回の放送についても、安倍政権下であれば困難だっただろうし、政治の横槍が入って、自粛か改編の騒動に及んでいただろう。

右傾化は無益で、国益の損失をもたらすばかりである。
日本人は、韓国と仲良くすることが、どれほど国益を利して日本を富ませる方向に導くかを理解していない。

今年は村山談話から15年の年でもある。

「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、
植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。
私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、
心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、
責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません」。

こう宣言した村山談話は、特に韓国との二国間関係で基本法的な意味を持つ。この声明の準備に関わった人間が3人いる。
武村正義、鳩山由紀夫、司馬遼太郎。談話が出されたのは村山内閣だったが、準備と言うか、助走は細川内閣のときから始まっていた。
中心人物として名前を挙げるべきは武村正義だろう。
細川内閣のとき、司馬遼太郎が文化勲章を受賞した。当時、この50周年の宣言文の起草を司馬遼太郎が担当するのではないかという噂が立ち、
朝日新聞などはその前提で記事を書いていた。実際のやりとりは不明だが、残念ながら、その構想は実現に至らなかった。

武村正義と五十嵐広三がそういう依頼をしていたと考えるのは、特に外れた見方だとは思わない。
村山内閣の官房長官だった五十嵐広三は、96年3月の「司馬遼太郎さんを送る会」に出席していて、私はそれを大坂ロイヤルホテルの現場で目撃した。
鳩山由紀夫の東アジア共同体構想が出たときは、鳩山由紀夫が細川内閣の官房副長官を務め、記憶は曖昧だが、
特に歴史認識の領域で斬新で画期的な政府発言を繰り返したのを思い出し、当時との内面的な継続性を思わされた。
格調高い宣言文を日本は出したが、その後の15年間は、この宣言を行動で裏切って後退させる一方で、

特に小泉政権から安倍政権にかけての戦前回帰の妄動によって、日本政府は自らの立場を矛盾なく説明できなくなっている。


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