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近現代史綜合スレ

379名無しさん:2010/04/01(木) 14:37:54
故・瀬島龍三氏は何という運命を背負って生まれてきたのか:イザ!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/290750/

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記
永田町をうろうろしながら感じたことや、面白かった本の感想などを記し、ときに国の将来を考えたりもします


阿比留瑠比さん

政治部首相官邸キャップ。政治部の前は社会部、その前は文化部生活班に所属。趣味は読書とマージャン。至福の時間はビールを飲み、うまいつまみを食べながら、好みの本(漫画も含む)を読むこと。持病は喘息、高尿酸血症、逆流性食道炎などいろいろ。


故・瀬島龍三氏は何という運命を背負って生まれてきたのか
2007/09/05 13:07


 「昭和の参謀」「昭和の生き証人」などと呼ばれ、山崎豊子氏のベストセラー小説「不毛地帯」の主人公のモデルでもあった瀬島龍三氏が4日、老衰のため亡くなりました。95歳でしたから、大往生と言えるでしょうが、やはり今年6月に妻、清子さんに先立たれたのがこたえたのでしょう。最近はあまり元気がなく、あまり人に会いたがらなかったと聞いていました。

 それにしても、瀬島氏は、何という運命を背負って生まれてきたのでしょうか。今朝の産経抄は「その人生行路は、波瀾万丈との表現が陳腐に感じられる」と書いていますが、私も同感です。元大本営参謀、元関東軍参謀という経歴から、誤解も含め毀誉褒貶も激しい人でしたが、私は一人の人間に、一度の人生に、これほどの多様で重たい運命を与えた「天」の不思議さを感じます。

 私は平成6年ごろ、当時かかわっていたシベリア抑留問題の取材で瀬島氏の会う機会があり、その縁から、瀬島氏の回想録「幾山河」の編集の手伝いをすることになり、瀬島氏からさまざまな話を聞くことができました。初対面のときに、瀬島氏はすでに80歳を超えていたのですが、とてもかくしゃくとしていて、肌のつやもよく、実年齢より10歳近く若く見えたのを覚えています。ここ数年は、数ヶ月に一度、瀬島氏の事務所に近況報告と雑談をしに行ったり、何かの折に記事のコメントをもらいに行く程度でしたが…。

 瀬島氏のエピソードについては、今朝の産経に書いた「秀才中の秀才 数奇な運命」という署名記事の中で、多少は触れましたが、例によって狭い紙面ではとても書ききれなかったので、この場を借りて思いつくまま、順不同に少し紹介したいと思います。なるべく重複は避けてお伝えします。

 瀬島氏は伊藤忠商事の元会長であり、第一義的には財界人なのですが、中曽根康弘氏をはじめ、歴代首相のブレーン・相談役的存在でしたし、臨時行政調査会や臨時教育審議会の委員を務め、国鉄分割民営化などで大きな役割を果たしました。当然、政治や行政とのかかわりも深く、政府の外交強化懇談会の座長として、外務省に総合外交政策局をつくったり、大蔵省の行政の在り方に関する懇談会や、衆議院改革に関する調査会の座長を務めたり、本当に戦後日本の中枢部で「参謀」として働いた人だと思います。

 私のような若造のヒラ記者が「久しぶりに雑談でも」とアポをとっても気軽に会ってくれ、いつも一人がけのソファで足を組み、たばこを吸いながら、ニコニコとしていろいろな意見を聴かせてくれる人でした。ですが、やはり重みと影響力はさすがで、一度、瀬島氏の紹介で厚生省に取材に行った際は、局長さんが自ら出てきて対応するので驚いたことを覚えています。あるとき、アポ通りの時間に事務所に行ったのに、先客がなかなか帰らず、20分間も待たされたので、一体だれだろうとイライラしながら外で立っていると、出てきたのは弊紙の社長とフジテレビの社長で、気まずい思いをしたこともありました。

 平成10年に、社会部から政治部に移ったと挨拶に行くと、「どうかね、政治部の方が面白いだろう」と聞かれ、当時は必ずしもそう思っていなかったので、答えに窮したものでした。3年ぐらい前だったか、突然電話をもらい、「イラクで働いている自衛隊員のために、国民から募って慰問袋を送るというのはどうだろう。外地にいるとき、ああいうものは、本当にうれしいものだ」と言われたこともありました。ものすごいプラグマティストでありながら、情に厚い人だなとも感じていました。

 いろいろと思いがあったのでしょう。戦没者の慰霊・追悼事業にも熱心で、ハバロフスクにシベリア抑留者の追悼祈念碑を建立した際も、私財を提供したと記憶しています。大東亜戦争全戦没者慰霊団協議会や千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会、特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会などの会長も務めていました。「幾山河」の印税も、確か慰霊・追悼事業に全額寄付したはずです。


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