したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

近現代史綜合スレ

328名無しさん:2009/12/30(水) 12:38:58
>>327

 ◇長引く不況、デフレ宣言 雇用不安、出口なし
 09年は、08年9月に起きたリーマン・ショック後の金融不安が世界規模で実体経済に波及して、底なし沼的な不況に沈んだ1年となった。

 欧州系銀行の巨額損失懸念などを背景に、投資家が比較的安全な円に資金を避難させ、1月下旬に1ドル=87円台前半まで円高が進行。欧米の消費低迷による輸出減と円高のダブルパンチで企業業績は急激に悪化した。

 3月には日経平均株価がバブル後最安値を更新。企業による減産↓人員削減・賃下げ↓国内消費の冷え込みという悪循環から、1〜3月期の実質国内総生産は前期比11・9%減(年率換算の確報値)と戦後2番目の落ち込みを記録した。

 その反動から、景気は4月以降持ち直しの兆しを見せたが、雇用の改善は進まず、国内は40兆円規模の需要不足が生じ、8月の消費者物価指数は前年同月比2・4%減と過去最大の下落幅。政府は11月、3年5カ月ぶりの「デフレ宣言」に追い込まれ、景気回復のきっかけをつかめないまま年を越そうとしている。

 ◇失業率最悪の5.7%
 09年の雇用は、派遣切りで仕事と住まいを同時に失った人たちが集った「年越し派遣村」とともに明けた。完全失業率は7月に過去最悪の5・7%を記録、有効求人倍率も0・42倍と過去最低となった。その後も、依然厳しい状況にある。

 厚生労働省の調査では、昨年10月から今年12月までに職を失ったか、失うことが決まっている非正規雇用労働者は24万9307人(12月16日時点)。失職などで住まいを確保できない「ハウジングプア」層が拡大。無料低額宿泊所の一部で、生活に困窮した入所者から生活保護費をピンハネする「貧困ビジネス」が問題化した。

 ◇GM、クライスラー相次ぎ破綻
 リーマン・ショック後の世界同時不況は、米国経済繁栄の象徴だったビッグ3(米自動車大手3社)のうち、米3位のクライスラー(4月末、米連邦破産法11条を申請)、米最大手のゼネラル・モーターズ(GM、6月1日、同)を相次ぎ破綻(はたん)に追い込んだ。クライスラーはイタリア大手、フィアット傘下入り。GMは米政府が約500億ドルを投入して発行済み株式の6割を握り、実質国有化して再建を目指すが、両社の前途は多難だ。

 ◇日航、支援の行方は視界不良
 経営危機に陥った日本航空は10月、官民共同出資の「企業再生支援機構」に支援を要請した。年明けにも支援が決まれば、公的資金による資本注入を受け、国の管理下で再建を目指す。競争が激化する航空業界で生き残るため、米航空大手との提携交渉も進めている。しかし、日航が公的資金投入の条件となる手厚い企業年金の減額に失敗し、機構が支援を見送った場合は、会社更生法の適用など法的整理も現実味を帯びる。

 ◇「核なき世界」に共感 オバマ米大統領、ノーベル平和賞
 米国史上初の黒人大統領に選ばれた民主党のバラク・オバマ氏は1月20日、第44代大統領に就任した。就任式でオバマ氏は「(国民が)責任を果たすべき新たな時代」と演説。長引くテロとの戦いや経済不振で閉塞(へいそく)感にあえぐ米国の「再生」を呼びかけた。

 大きな転換の一つは核政策だった。4月のプラハ演説では、核不拡散体制の確立とともに、「核兵器のない平和で安全な世界」を目指すと宣言。核兵器を使った唯一の国として「行動する道義的責任がある」と述べ、核軍縮の機運を高めた。

 対話重視の外交政策への転換は国際政治の新たな流れを生み出した。ノーベル賞委員会は10月9日、「国際的な外交を強化し市民の間の協力を強めることに非凡な努力を傾けた」としてオバマ氏へのノーベル平和賞授与を発表した。

 一方で、「オバマの戦争」とも称されるアフガニスタンの戦況はむしろ泥沼化。授賞式に先立つ12月1日には米軍3万人の増派を発表した。平和に貢献した人物に贈られる世界最高の栄誉が、戦時大統領に授与されることへの疑念が国内外から噴出。オバマ氏は授賞式で「戦争という手段には平和を維持するという役割もある」と述べた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板