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近現代史綜合スレ
181
:
やおよろず
:2007/02/28(水) 23:05:59
>>近年のグローバル化反対勢力
>* 例えば各国が持つ、環境・労働基準・公衆衛生・消費者保護などの規則がある。WTOの主な役割の一つは、貿易上の非関税障壁撤廃なので、貿易促進の立場から見ればこうしたルールも「障壁」だ。そうなると、これらの「調和」を図るべく、最大限の保護効果を上げている加盟国の法律が、最も自由な=保護力最低ラインの国の水準に引き下げられる恐れがある。(悪しき過保護の撤廃は良いにしても。)自給自足でうまくいってる農村に、多国籍企業が「WTO」の旗を掲げて入って来て、新しい市場のルールがあてがわれ、自給も出来なくなってしまう、という懸念がある。
>* ある産品の輸入を衛生上の問題や環境破壊の危険があるとして拒むなら、売る側が無害性を示すのではなく、拒む側が有害性の科学的根拠提出を求められる。 これは、市民運動のみならず、加盟国間の根本的な対立の一つだ。例えば、成長ホルモン漬け牛肉、遺伝子組換え作物に慎重でありたい社会への輸出攻勢などが、これに当たる。
>* 外国産品に対する差別の禁止原則(自国産品同様に扱え)…というと聞こえは良いが、「我が社会の尺度では許されない人権無視の生産方法だ」と考えてある産品の輸入を拒否しても、制裁されてしまう可能性もある。
>* 「農産物の自由な輸出入」で食糧危機国から穀物が、「林産物の自由な輸出入」で森林破壊国から丸太が、歯止め無く流出する。
>* 絶滅危険種や有害廃棄物の取引は防げるか?
>* 武器貿易に歯止めがかけにくくならないか?
1番目に凝縮されてますね。
>>近年のグローバル化反対勢力ですが、やおよろずさんの定義での「地球市民」に反対してるみたいなことになります
「地球市民」に反対しているかどうかは、微妙ですね。
環境・労働・消費者保護・武器取引が、この団体の言うように規制されたとしたら、この団体は反対運動を起こすでしょうか?
逆に、多国籍企業は「グローバリズム」大反対!となるのではないでしょうか?
この団体連合軍は、「グローバリズム自体」ではなく、「グローバリズムの中身」に異議を申し立てているのではないでしょうか?
私は「グローバリズム」自体に反対しているわけです。
「グローバリズム」は、絶対的「自由」か画一的「倫理」、または両者の混合でしか、なしえないと思います。
「自由」は「倫理」の放棄に他ならないからです。
旧来の倫理観から解き放たれることが「自由」であり、そこでは自分の「倫理」が通用しない。
「自由」を絶対視すれば、「倫理」の出る幕はない。
自らの「倫理」が通用していた領域が「自由」に蹂躙される。
古来から延々と続く「倫理」を墨守しろという意味ではありません。
変えるにしろ守るにしろ、もっと慎重であるべきだということです。
「自由」を絶対化すること・「倫理」が画一化されることは、危険であると主張したいわけです。
国家を絶対視しているわけではありません。
できることなら地域・職域に細分化された「民主」が望ましいと思います。
しかしながら、地域・職域が実力で「倫理」を維持するだけの力はないのではないかと思います。
よって、国家がこの地域・職域の「倫理」を守るということが必要ではないかと思います。
私には手に負えない壮大なテーマなので、駄文かつ長文なのを、お許しいただきたい。
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