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食品産業総合スレッド

852荷主研究者:2010/09/27(月) 00:24:42

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100910/bsc1009100503011-n1.htm
2010.9.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
膨らむ米粉加工食品市場 原料の安定供給が拡大のカギ

 国産の米を粉にした「米粉」を使った加工食品を、各地の中小企業が競って販売している。定番のパンや麺(めん)への活用にとどまらず、ホットケーキの素やカレールーなど用途も多様化している。コメ消費量の減少などを背景に、国も米粉の普及支援に本腰を入れ始めた。関心を集める米粉だが、本格的な市場拡大には、より安価で安定的な原料米の生産供給体制づくりがカギを握りそうだ。

 ◆おコメの甘み

 製粉製麺業の桜井食品(岐阜県美濃加茂市)は、米粉を主原料に使ったホットケーキミックスを発売した。「しっとり、もちもちした食感が特徴。おコメの甘みによって、小麦粉にはない独特の風味が出ている」(同社)という。同県内の指定農家が作った地元産米を原料に使用し、安全・安心さも売りにしている。

 米粉を主原料に使用したカレールーを販売しているのは、食品メーカーの東京フード(茨城県坂東市)だ。自社ブランド食品の販売に加え、各地の飲食業者などからの依頼で米粉をカレールーに加工する事業が好調だという。同社は「米粉への注目が高まり、各地の農産物直売所などから問い合わせがある。(地元産の食糧を地元で消費する)地産地消にもつながる」と話す。

 このほか、米菓子メーカーのエルフィン・インターナショナル(山梨県都留市)は、米粉とカボチャを使ってパスタの一種であるニョッキを加工販売している。

 農林水産省によると、米粉向けのコメの生産量は2009年度が約1万3000トンで、前年度の約23倍と急増した。国は20年度の生産量の目標として50万トンを掲げている。

 低迷する国内食料自給率の向上や、食生活の変化に伴うコメの消費量減少を食い止める切り札として、国は米粉に期待をかける。普及促進のため、生産者や加工業者らに対し、補助金や税制優遇措置などの支援策を強化している。

 小麦価格の高騰で過去にも注目を集めた米粉だが、小麦粉との価格差という高いハードルが立ちはだかり、本格的な普及の足かせとなっている。

 また、ある米粉普及推進団体は知名度向上のため、米粉の消費拡大を促す講習会などを行っているが、PR面での行政支援の物足りなさを指摘する。

 ◆中小は連携を

 米粉の取り組みに詳しい岡山大学大学院環境学研究科の小松泰信教授は普及に向けて、「小麦の代替品という形ではなく、全く別の素材という認識づくりが重要だ」とした上で、「官民一体で普及促進に取り組みながら、健全な生産・加工業者を育成するため、統一した品質規格や認証制度の整備が必要」と指摘する。

 消費者の「食の安全」への意識向上に伴う国産品志向の高まりなどを背景に伸長する米粉市場に、コンビニエンスストアや食品メーカーなどの大手企業も相次ぎ参入している。これまで市場を主導してきた地域の中小企業も生き残りを懸けた取り組みが求められる。

 高知工科大学マネジメント学部の村瀬儀祐教授は「地域の中小業者の中には、話題性に目を奪われて、顧客ニーズや市場動向を踏まえず、作ってから売り方を考える経営手法が少なくない」と強調。「生産から販売まで自社ですべてをこなすのではなく、他業者との連携や、ネットワークづくりが欠かせない」と助言する。


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