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食品産業総合スレッド
745
:
荷主研究者
:2010/01/31(日) 14:12:17
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100127/bsc1001270507007-n1.htm
2010.1.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
キリンHD、健康食品で共通ブランド 「300億円事業へ」グループ一丸
キリンがグループ横断で立ち上げた健康食品ブランド「プラス−アイ」=26日、東京都中央区のキリンホールディングス本社
キリンホールディングス(HD)は26日、グループ横断の健康食品ブランド「キリンプラス−アイ」を立ち上げ、4月に第1弾として飲料や食品など計8商品を発売すると発表した。シジミに含まれ、肝機能の強化に効果があるとされる「オルニチン」をすべての商品に配合したのが特徴だ。健康意識の高い30〜50歳代の需要を取り込み、2012年にはグループで300億円規模の事業に育成する方針だ。
同ブランドで、新商品を発売するのはキリンビールとキリンビバレッジ、小岩井乳業、キリン協和フーズの4社。各商品とも1食当たりシジミ900個分に相当する400ミリグラムのオルニチンを配合し、健康志向に応える。
キリンビールの商品は、アルコール0・00%のビール風味飲料「キリン 休む日のAlc.0・00%」(148円)。キリンビバは4月6日に、糖類ゼロの炭酸飲料「大人のキリンレモン」(147円)と、二日酔い対策に効果のあるとされるクルクミンを含むウコン飲料「キリン ウコン[ダブル]」(150円)を販売。小岩井はヨーグルト2品(126円)、キリン協和フーズはかゆ3種類(200円)を各4月6日に発売する。
この日、会見したキリンHDの三宅占二副社長は「キリンとして、1つの素材をグループで一斉に展開するのは過去に例がない。今後もさまざまな健康機能食品でグループ横断ブランドを展開したい」と意気込んだ。
◇
【予報図】
■サントリー統合比率に影響も
民間調査会社の富士経済によれば健康食品市場は2009年までの5年間平均で1兆8000億円前後の横ばいで推移する。特定保健用食品が頭打ちにあるためだが、キリンHDでは「日常生活の中で気軽に楽しめるシーンに需要がある」(三宅占二副社長)と判断、グループ横断ブランドの発足に踏み切った。
ただ、健康食品分野は、キリンHDが経営統合交渉を進めるサントリーが得意としているところ。サントリーはゴマから抽出した健康エキスを使った「セサミン」を軸に09年に前年比18%増の470億円を売り上げる。
キリンの本格参入で、健康食品で競合する形となるが、三宅副社長は「(交渉で)今回の事業の方向性が変わるものではない」と単独での拡大を誓う。
両社は現在、最大の懸案である統合比率を巡る交渉が最終局面を迎えているが、統合の基本合意を前に協調するどころか、競争関係を強める。単独での事業強化で、統合後の力関係を左右する統合比率で自社優位な数字を引き出す思惑があると見られるだけに、当面、両社の駆け引きは過熱しそうだ。(今井裕治)
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