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食品産業総合スレッド

716荷主研究者:2009/12/30(水) 01:23:05

http://www.sankeibiz.jp/business/news/091224/bsc0912240501001-n1.htm
2009.12.24 05:00 Fuji Sankei Business i.
【2010業界展望】ビール王座占うM&A 巨大連合誕生 アサヒに試練

 アサヒビールは再編に動くのか−。キリンホールディングスとサントリーホールディングスの経営統合の基本合意が迫る中、2010年はアサヒの動向がビール業界の最大の焦点となる。キリン・サントリー連合のビール類シェアは5割超と断トツで、売上高はアサヒの2.5倍と、圧倒的な規模格差が生まれる。コスト競争力も強まるだけに、アサヒは強者連合への対抗策として合従連衡による規模拡大に乗り出す構えだ。「スーパードライ」を武器に01年以降、ビール類でトップを走り続けてきた“ビール王者”のアサヒが試練の時を迎えている。

 ◆弱点の海外補強

 「アサヒは本気だ」。今月1日。アサヒの10〜15年までの6年間の長期経営構想の一報を聞いた同業他社の幹部はこうつぶやいた。

 構想では、海外食品メーカーに対する積極的なM&A(企業の合併・買収)を通じ弱点だった国際事業を補強。15年12月期の連結売上高を09年12月期に比べて約3〜7割増の2兆〜2兆5000億円に引き上げ、世界の食品メーカーでトップ10入りを目指すことにしたのだ。

 「グローバルトップ10には資本・業務提携が必要だ」

 同日の記者会見でアサヒの荻田伍社長はこう宣言した。これまで、明確に再編論を口にはしてこなかったアサヒが、公の場でM&Aの積極的な姿勢を打ち出した背景には「競争の中で、アサヒグループが沈没する可能性もある」(荻田社長)という強い危機感がある。

 アサヒは主力ブランド「スーパードライ」のヒットをてこに08年まで8年連続で国内ビール類でトップを走ってきた。だが、その国内市場も少子高齢化や若者のビール離れが響いて、1994年をピークに市場が14年連続で縮小。国内でスーパードライに依存し過ぎたことでアサヒの連結売上高に占める海外比率は2009年末で約5%と、キリンの26%、サントリーの21%に大きく見劣りする結果を招いた。

 アサヒの09年12月期の連結売上高は約1兆5000億円超で国内食品メーカーでは3位だが、世界の食品業界では13位。最大のライバルのキリンとサントリーの統合が実現すれば、新会社の売上高は3兆8000億円超と世界5位の巨大連合になる。統合による資金力をバックにしたCM展開、原料共同調達や生産の相互補完によるコスト競争力…。相乗効果から生み出される経営基盤強化によって、アサヒは大きく引き離されることになる。

 アサヒは巨大連合に対抗するため、国内生産体制の合理化などを加速して3000億〜4000億円のM&A原資を生み出し、アジアなど成長市場で食品会社の買収を矢継ぎ早に進める方針だ。だが、キリン・サントリー連合は統合を前にしても、海外でのM&Aによる攻勢の手を緩める気配はない。キリンは5月にフィリピンのビール大手サンミゲルに48%超出資したほか、10月には豪ビール大手ライオンネイサンを完全子会社化。サントリーも2月にニュージーランド飲料大手のフルコアを傘下に収めたのに続き、11月には過去最大の3000億円超を投じて仏飲料大手のオランジーナを買収した。

◆生産の効率化着々

 コスト競争力強化にも余念がない。キリンは、ビール系飲料を生産する栃木工場(栃木県高根沢町)と北陸工場(石川県白山市)の2工場を来年に閉鎖する方針で生産の効率化に着手。両社が統合前にあらゆる手を尽くすのは「世界の食品会社との厳しい競争の中で勝ち残るには、国内での圧倒的なシェアとコスト競争力、海外で競争できるだけの企業規模が必要」(サントリーの佐治信忠社長)との方針を共有しているからだ。

 国内でさらに強固な収益基盤を築き、海外市場でM&Aを通じて攻勢に出るキリン・サントリー連合。アサヒが再び“王者”に名乗りを上げることができるかどうか、来年はその成否を占う年になる。(今井裕治)


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