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食品産業総合スレッド

2106荷主研究者:2019/02/10(日) 00:04:22

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/265207?rct=n_hokkaido
2019年01/09 09:24 北海道新聞
<北海道でつくる>日本甜菜製糖芽室製糖所(上) ビート加工 1日に8500トン

ベルトコンベヤーで丸々としたビートが運び込まれる日本甜菜製糖芽室製糖所

 日本甜菜製糖(東京)は道内3カ所に製糖所を構え、このうち芽室製糖所(十勝管内芽室町)は1日にビート8500トンを加工する国内最大のてん菜糖工場だ。同社は道産ビートを原料に戦時中も休むことなく砂糖を作り続け、今年6月、創業100年を迎える。技術向上などで収量が伸びたビートは輪作体系の柱となり、道内農業の発展を支えている。

■各地に製造拠点
 第1次世界大戦による世界的な砂糖不足を背景に1919年、前身の北海道製糖が創業。ビート栽培の適地として、20年には帯広に工場を構え操業を始めた。合併などを経て47年に現在の日本甜菜製糖が帯広に誕生。農林省(当時)への対応強化や本州への事業拠点拡大のため60年に東京に本社を移転したが、2007年には管理部門などを置くビジネスセンターを芽室町に開設した。現在は芽室のほか、士別市、オホーツク管内美幌町に製糖所、育苗資材を製造する十勝管内清水町の紙筒工場など道内に多くの拠点がある。

 寒さに強いビートは、育苗技術の向上で収量が伸びた。十勝などでは1960年代にトラクターの普及で畑作の栽培面積が拡大したことで、ジャガイモや小麦、豆類と組み合わせた輪作体系が確立された。

 120ヘクタールの広大な敷地を持つ芽室製糖所は70年に操業を開始。77年に帯広の工場を閉鎖して機能を統合し生産能力を増強した。

 今季は、芽室製糖所向けに十勝管内の6市町村でビート計1万4千ヘクタールを作付けし約100万トンを生産。「品質、収量とも平年作以上」(同製糖所)となった。

 今季の製糖作業は昨年10月14日に開始。ピーク時には全道から集めた約300台のトラックが畑と製糖所を1日7往復してビートを運搬。12月下旬までにすべてのビートを運び込み、5月上旬まで24時間体制で16万トン超の砂糖を製造する計画だ。

 製糖所に運び込まれたビートは洗浄後、細長く裁断し、約70度の湯に浸して糖分を抽出。その上で、石灰などを加え不純物を取り除いてできた糖液を煮詰めて濃縮する。糖液は遠心分離器にかけて砂糖と糖蜜に分離。砂糖は乾燥、冷却し製品となる。

■原料を無駄なく
 糖蜜からは有効成分としてうま味を高めるアミノ酸のベタインや整腸作用があるとされるオリゴ糖ラフィノースなどを抽出し、製品化。ビートの搾りかすを乾燥させた牛の飼料「ビートパルプ」なども製造し、原料を無駄なく活用する。

 ただ、ビートの作付面積は減少傾向だ。3月上旬の育苗に始まり、10〜11月の収穫まで栽培期間が長く手間がかかるためで、道によると18年の道内の作付面積は約5万7200ヘクタール(見込み)と10年前に比べて1割以上減少した。

 鈴木良幸所長は「生産者の作ったビートを無駄にせず高品質の砂糖を作ることが責務。ビートを作ってもらうことで輪作が守られ、農業が発展していく、その一翼を担っていきたい」と話す。(小森美香)

▽所在地 十勝管内芽室町東芽室基線26
▽所長 鈴木良幸
▽事業内容 グラニュー糖、オリゴ糖、ビートパルプなどの製造
▽従業員 約130人
▽沿革 1970年に芽室製糖工場として操業開始。77年に帯広製糖所の閉鎖に伴い、芽室製糖所に改称、生産能力を従来の1.5倍に増強し1日の加工量が5400トンに。89年に3万トンのグラニュー糖を保管できるシュガーサイロが完成した。1日の加工量はその後も増強し2003年に8500トンとなった。


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