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食品産業総合スレッド
13
:
荷主研究者
:2003/12/13(土) 03:33
【味の素】
http://www.jij.co.jp/news/bio/art-20031210184730-SNJYNZAGEM.nwc
味の素、グアニル酸ナトリウムの国内生産を停止(日本工業新聞 2003/12/11)
味の素は、核酸系調味料の一つであるグアニル酸ナトリウム(GN)の国内生産から撤退する。川崎事業所(神奈川県川崎市)のGN生産を今年度内をめどに中止し、国内の核酸系調味料生産は、東海事業所(三重県四日市市)でのイノシン酸ナトリウム(IN)に特化する。タイで新たにGNとINを混合した核酸系調味料の生産設備を立ち上げたことから、国内でGNとINの混合生産を止め、需要の伸びが大きいIN生産への特化で効率化を図る。
核酸系調味料はシイタケなどきのこ類に多く含まれる植物性のGNと、かつお節や魚肉、牛肉などに多く含まれる動物性のINの2つがある。コンブのうまみ成分であるグルタミン酸ナトリウム(MSG)との併用で、強いうまみを引き出せる。
GNとINを混合したリボヌクレオタイドナトリウムか、あるいはMSGとの相性がより高いIN単体が、即席麺やスープ、ブイヨンなど加工食品の原料に使用される。このためINがGNに比べて需要量が大きい。
味の素は従来、東海事業所で生産するINを、川崎事業所に運び、川崎で生産するGNと混合してリボヌクレオタイドナトリウムを製造していた。このため、運搬などにコストがかかっていた。これを11月から本格稼働したタイ工場(カンペンペット県)の年間3000トンのリボヌクレオタイドナトリウム生産設備に集中する。一方で、国内は、川崎事業所のGNとリボヌクレオタイドナトリウムの生産を中止し、東海事業所のIN生産に特化する。
川崎と東海事業所の生産能力は明らかにしていないが、川崎事業所のGN生産能力は年間1000〜1500トン、東海事業所のIN生産能力は同3000トン超とみられる。
核酸系調味料の世界需要は約1万3000トンで、加工食品市場の拡大に伴い需要が拡大し、年間平均で約7%伸びると予測されている。味の素のシェアは40〜45%で、タイと日本の生産拠点から世界各国に供給している。
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