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食品産業総合スレッド

1131チバQ:2012/07/01(日) 20:55:51
■過熱するシェア争い

 「三角関係」で際立つのは青島のしたたかさだ。

 アサヒは「スーパードライ」を中国市場で高級ビールとして販売しているが、いまだに黒字になっていない。一方のサントリーは1981年以来、中国で「三得利(サントリー)」ブランドの高級ビールを展開。ここ数年は赤字だが、経済成長の著しい上海市ではトップシェアを誇る。

 アサヒの実績が不満だった青島はここに目をつけ、自らサントリーに提携を持ちかけたという。一大市場の上海で優位に立ち、シェア首位の華潤雪花ビールに迫るためだ。青島は、アサヒとの関係についてはコメントをしていない。

 「私たちは大きな夢を持っている」(サントリー中国法人の松本洋一副社長)。

 サントリーは今回の提携で、まずは上海・江蘇地域で5年後に600億円の売上高を達成したい考え。これを足がかりに中国全土へ事業を拡大する野望も透ける。

 これに対しアサヒはいらだちと焦りを募らせる。

 同社はサントリーと青島の提携後も、「青島の販売網を活用して中国全土に販路を広げる」(首脳)と公言。20%の出資を背景に青島に提携関係の拡大を迫るとみられる。

 だが、青島側はアサヒを「出資者の1人としかみていない」(アナリスト)との見方もあり、実現するかは不透明だ。

 11年の中国ビール市場は、生産量が前年比9・26%増の4898万キロリットルで10年連続の世界トップ。1980年代には800社超が全土にひしめいていたビール会社は、現在までに華潤雪花、青島、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(中国)、北京燕京の4強にほぼ集約され、シェア争いが激化している。

 国内市場が頭打ちの中、ビール大手各社は、海外へ活路を求めている。ただ、巨大な中国市場を狙う2社と異なり、キリンホールディングスやサッポロホールディングスは中国進出に距離を置き、ほかのアジアやオセアニア諸国での展開に力を入れる。低価格ビールの販売競争で経営体力を消耗したくないことと、契約の概念が日本とは異なる中国でのビジネス展開が難しいことなどが理由だ。

 サントリーと青島との提携も、低価格ビールの優勢な中国で、高級ビールを浸透させられるかどうかは不透明。アサヒ同様、今後、青島に翻弄(ほんろう)される可能性もある。両社がともに「背水の陣」で攻める中国は、今後も厳しい市場となりそうだ。(金谷かおり)


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