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食品産業総合スレッド

106荷主研究者:2004/09/26(日) 03:28

【三菱化学:食品機能材を拡大】2004年7月8日 化学工業日報 3面
三菱化学 食品機能材 07年売り上げ倍増 乳化剤の周辺領域拡大 製剤分野に進出 海外展開も活発化

三菱化学は、「食品機能材」と位置付ける食品・飲料向け化学品事業で、大胆な拡大に乗り出す。乳化剤を軸とした現在のベースに加え、安定剤や酸化剤なども組み合わせた食品用製剤・配合剤分野に本格進出する方針を固めた。加えてアジアを中心に海外展開を活発化、事業領域と地域の両面で拡大を進める。成長戦略として、他社とのアライアンスやM&Aの積極的な活用も図っていく方針。2007年には売り上げを現状の2倍以上となる300億円規模に引き上げ、コア領域である機能化学品分野の柱として重点育成する。

三菱化学では、乳化剤となるショ糖脂肪酸エステル(シュガーエステル)を中心に、天然色素、酵母エキスなど主に加工食品の添加剤となる天然原料系の材料を、食品機能材としてグループで事業化している。コーヒー飲料向けなどで多くの実績を上げ、日持ち向上や健康志向の観点から蓄積したデータなどを基に、食品安全性に対する関心が社会的に高まるなか、ここにきて顧客からの引き合いも増加傾向にある。総合化学メーカーのなかで食品機能材分野にとくに力を入れている企業が少ないこともあり、この機をとらえて積極的な事業拡大に乗り出していくことにした。

まず、シュガーエステルなど乳化剤の周辺分野への事業拡大を進める。顧客のニーズに応じて、乳化剤に安定剤、増粘剤、抗酸化剤、保存料、香料といった他の機能剤を組み合わせ、製剤や配合剤のかたちで供給する。業容拡大とともに、ソリューション型ビジネスへの転換にともなう高付加価値化などが期待できる。他の機能剤メーカーの買収、提携なども交え、早期に本格事業化する。具体的には飲料容器のポリエチレンテレフタレート(PET)ボトル化・透明化の進行に合わせた乳化剤の性能向上や抗酸化性能付与、高級殺菌ラインの導入にともなう新処方への対応といった新規需要を取り込んでいくことになる。

一方で、中国を中心とした東アジアでの展開も強める。国内を最優先としながらも、こうした成長市場への取り組みを積極化して成長を下支えする。実質的な事業主体となっている関連会社の三菱化学フーズを通じて、中国での市場開発などをこのほど本格的に始めた。

さらには、海外での食品添加物の認可を先取りし、三菱ブランドを生かした仕入れ販売も活発化。新乳化剤として取り組みを強めているポリグリセリン脂肪酸エステルの増販、一時は事業縮小を余儀なくされた糖アルコールのエリスリトールの建て直しなども組み合わせて事業規模を引き上げる。来年度から始まる3年間の全社計画「革新フェーズⅡ」のなかで、食品機能材の売り上げを現状の百数十億円から300億円にまで高めていく構想だ。


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