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憲法スレッド

327名無しさん:2006/02/02(木) 23:58:01
社民党宣言案を了承 自衛隊「違憲」を明記
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060202-00000075-kyodo-pol

 社民党は2日午前、党本部で常任幹事会を開き、自衛隊を「違憲」とし「非武装を目指す」と明記した綱領的文書「社会民主党宣言」の最終案を了承した。11、12両日の党大会で採択する。
 最終案は、自衛隊について旧社会党時代の1994年に村山富市首相(委員長)が打ち出した「合憲・容認」路線を放棄し「現状、明らかに違憲状態にある」と明記。自衛隊を国境警備、災害救助、国際協力などの任務別組織に改編することで「解消」し「非武装の日本を目指す」とした。
 日米安保条約に関して「最終的に平和友好条約へと転換させ、在日米軍基地の整理・縮小・撤去を求める」ことも盛り込んだ。
 自衛隊については当初、「明らかに憲法9条に違反する」とされたが、最終段階で表現が微調整された。
(共同通信) - 2月2日11時47分更新

328名無しさん:2006/02/02(木) 23:58:21
違憲−合憲−違憲 旧社会、社民の見解
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060202-00000010-kyodo-pol

 自衛隊の憲法解釈に関する旧社会党、社民党の見解の変遷は次の通り。
 ▽社会党
 【社会主義への道】(1964年12月)憲法の完全実施として自衛隊を解散する。国民警察隊、平和建設隊に再編・縮小する。
 【違憲・法的存在論】(84・2)自衛隊は違憲だが、国会の決定により法的に存在している。連合政権下では文民統制を強め、現状凍結する。
 【新宣言】(86・1)非同盟・中立・非武装の実現。反核、軍縮を推進する。
 【平和の創造】(90・10)政権獲得後直ちに自衛隊改革を始め、なるべく短い期間に違憲状態を正せるよう最大の努力を払う。自衛隊廃止に向け3段階の改革を行う。
 【党改革の基本方向】(91・7)40年にわたる自衛隊の存在を直視する。自衛隊の実態は違憲であるとの認識に立って、防衛費の増大を抑え、計画的に削減して軍縮を実行する。
 【93年宣言案】(93・6)軍縮過程において自衛権内の最小限度の自衛力は憲法が許容する。自衛隊の現状は許容される自衛力の範囲を超えている。
 【村山富市首相答弁】(94・7)専守防衛に徹し、自衛のための必要最小限度の実力組織である自衛隊は憲法の認めるものと認識する。
 ▽社会民主党
 【社民党基本政策】(96・3)国連中心の総合安保体制確立。日本は限定防衛に徹し、海外での武力不行使を宣言し、非軍事面におけるすべての国連平和維持活動に参加。
 【土井ドクトリン】(2001・5)「平和基本法」を制定し、自衛隊の規模や装備を必要最小限まで縮小。将来は、国境警備、国土防衛、災害救助、国際協力などに分割し、縮小、改編。
 【社会民主党宣言最終案】(06・2)現状、明らかに憲法9条に違反。
(共同通信) - 2月2日2時3分更新

329小説吉田学校読者:2006/02/04(土) 11:19:30
典範改正は一気呵成にやってはいけない。男系派も対案がないところ。
票読みしてる「内閣官房幹部」(政務副長官?)がいるところを見ると、自民党のお家芸「締め付け」も始まった模様。天皇の政治利用よりもタチの悪い「政局化」は避けるべき。

皇室典範改正案:自民党内に続き、閣僚からも慎重論
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060204k0000m010142000c.html

 政府が今国会に提出を予定している女性・女系天皇容認の皇室典範改正案で3日、自民党内に続き、閣僚からも慎重論が出てきた。政界には「郵政民営化法案のように混乱するのではないか」との見方もあるが、小泉純一郎首相は「過程ではいろんな議論があるが、最後はまとまる」と強気を崩していない。自信の裏には「慎重論が多いように見えても確信的な反対派は一部。説得力ある対案もない」(内閣官房幹部)との読みがある。改正案を与党に示して説明する段階になれば、慎重論の切り崩しは十分に可能と踏んで、3月10日めどの国会提出へ法案作成は着々と進んでいる。
◇強気崩さぬ小泉首相
 女性・女系容認は象徴天皇制の安定的継続を重視した「皇室典範に関する有識者会議」が導き出した結論だ。昨年11月末に有識者会議が報告書をまとめて以降、現行の男系男子による皇位継承の維持を求める学者らは反対意見を唱えてきた。
 慎重論が意外に多い印象が広まったのは、1日に東京・永田町の憲政記念館で開かれた日本会議国会議員懇談会の集会で、慎重審議を求める署名が自民党135人に上ったと発表されたためだ。署名の文面には「皇位は一貫して男系によって継承されてきました。歴史と伝統を否定する皇室典範改正案を、拙速に国会提出することに反対します」とある。
 首相周辺は集会前、事務局に署名数を照会。強固な反対派は集会に出席した29人で、「署名した議員の多くは世論の様子見。容認に転じる可能性がある」(官邸筋)とみる。広がっているように映る慎重論の多くは「確固とした主張」を伴うものではないとの判断だ。
 こうした見方に沿い、反対派にもトーンダウンする議員が現れた。2日昼の森派総会で、派閥の結束を説いた森喜朗前首相は、反対派の新人議員を皆の前で名指しし、クギを刺した。「例えば赤池誠章君、隣の人を知っているか。皇室典範改正は、派閥の仲間で当時の官房長官の細田博之国対委員長がまとめたことをよく頭に置いて行動してほしい」
 赤池氏は自民党新人議員「83会」の有志で作る皇室典範勉強会の呼びかけ人。1日の集会では「新人の大勢は慎重論。変えるべきは変え、守るべきものは断固守る」と気炎を上げていた。
 森氏から注意された後の2日夕の勉強会では、出席者15人から慎重な議論を求める署名を集めたが、「提出までに十分時間を尽くそうということだ。提出されれば賛成する」と調子を下げた。途中退席した議員の一人は「出席したけど皆が反対派ではない」と語る。
 実際、党内や閣内の慎重論は、改正反対派と容認派が同居している。容認派は「政局などの混乱を避ける改正」を求める慎重論で、青木幹雄参院議員会長や久間章生総務会長らも党内対立を心配する先送り派だ。
 3日、閣議後の記者会見で慎重論に言及した閣僚たちも、党内の論調に配慮した側面が強く、「私個人は内閣の一員ですから、首相が本国会中に(法案を)出すということなら従わざるを得ない」(中馬弘毅行革担当相)などと強固な反対派というわけではない。

330小説吉田学校読者:2006/02/04(土) 11:19:54
(続き)
◇官邸「反対派に対案ない」
 首相は1月26日夜、官邸に有識者会議メンバーを招いて会食した。
 「法案提出まではこんなものだ。今は静観していればいい。提出してから国会で説明すれば、いろんな議論も国民に分かってもらえる」。首相は成立に自信たっぷりで、心情的には慎重派に近いとされる安倍晋三官房長官を「私も率先して答弁するから、官房長官もしっかり答弁を頑張れ」と励ましたという。
 政府は2月末か3月初めに法案を与党に示し、3月10日をめどに提出する方針を変えていない。慎重派が手ぐすねを引く党内論議は最短の手続きで済ませ、国会審議で説き伏せる構えだ。継承順位まで盛り込んだ報告書をまとめ、余裕のある官邸は「反対派は『慎重に』と言うだけで、具体的に男系維持のためにどうすべきか詰めていない」(官邸筋)とみているからだ。
 報告書に沿うと、皇位継承順位は皇太子さまに続いて長女の敬宮愛子さまが2番目となる。首相は1月26日、記者団に「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さまが天皇になられた時にそのお子さんが男でも認めないということですよね」と具体的な継承方法にまで踏み込み、反対派をけん制したのはその小手調べだった。
 首相は3日、皇室の意向についても「有識者会議で聞いておられると思います。賛否両論、十分聞いたうえでの結論なんです」と語った。
 自民党執行部は早ければ来週中にも内閣部会を中心に皇室典範問題の勉強会をスタートさせる。専門家と意見交換する中で「皇位継承の維持には女系天皇容認しか選択肢がない」との空気を醸成、改正案提出までに「やむなし」との党内世論をつくりたい考えだ。
 武部勤幹事長は3日、首相官邸に首相を訪ね、「静かなところで勉強し、自然の流れの中で決まっていくということが大事だと思う」と説明。首相も「その通りだ」と応じた。
 執行部内にも皇室をめぐる議論で党内が二分されるのは好ましくないと今国会での処理に慎重論があるが、首相の決意が固いことから、軟着陸を図るためにも議論を始めざるを得ないというのが共通認識となってきた。
 片山虎之助参院幹事長は同日の会見で「(結論はともかく)冷静に意見集約をしていくことが必要だ」と指摘。別の幹部は「改正案提出を遅らせれば、かえって政治的になる」と意見集約に期待を示した。
 ただ、現時点で執行部の思惑通りに運ぶ保証はない。武部氏らが党内集約に手間取るようだと、郵政民営化法案をめぐる激しい党内対立の二の舞いになりかねない。いずれにせよ執行部は難しいかじ取りが迫られそうだ。【高山祐】
毎日新聞 2006年2月3日 23時19分

331小説吉田学校読者:2006/02/05(日) 12:04:12
>>327-328
今気づきましたが、先祖帰り一直線ですなあ。
自衛隊が他国の軍隊と比べて、かなり特殊な集団であることは間違いありません。
何となく軍事制裁とかそういうものは似つかわしくない軍隊です。につけても、ここまで書いちゃうかなあという感じ。

でも社民党は政権に近づくと、政治が変わるんじゃなくて社民党が変わるんですね。
たぶん、霞ヶ関やら世論から政策が袋叩きに遭うのが分かってるからでしょう。だから、伸びてもあまり心配しないです。
それと北朝鮮問題について、党独自外交への総括は絶対必要です。そこがないのは、政治家として説明責任を放棄している。
木俣議員を批判するよりも結び行く自分の腕(かいな)が汚れている。

こんな左旋回は選挙向けの便法といったところでしょう。インターナショナルを空で歌える政党が1つくらいあってもいいよ。
立て飢えたる者よ今ぞ日は近し。立てよ我が胎から暁は来ぬ。

333小説吉田学校読者(歌会始に投稿経験あり):2006/02/07(火) 20:35:42
>>332
私は「男系が望ましいが、女系でも仕方がない」論者でありますが、この皇室典範改正論議をリードに持ってくるのは、どうかなあと思います。せめて受けで書いて欲しい。

秋篠宮夫妻が歌会始でこうのとりを詠まれたのは、何かの暗示だったのでしょうか・・・
なにはともあれ、結婚して16年、夫婦仲が良いのはめでたくていいことじゃありませんか。男でも女でも安産ならそれでいいよ、俺は。
眞子さまと15歳離れるのか。

読売、特落ちかと思ったら、一転して思い切った報道。クリスマスベイビーかもね。

秋篠宮妃紀子さまご懐妊…第三子、秋に出産
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060207it12.htm?from=top

 秋篠宮妃紀子さま(39)が第三子を懐妊されたことが分かった。
 秋篠宮家としては、長女眞子さま(14)、二女佳子さま(11)に続くお子さまで、天皇、皇后両陛下にとっては4人目の孫となる。また、皇室では、皇太子ご夫妻の長女、愛子さま(4)が2001年12月に誕生して以来のお子さまとなる。
 男子だった場合、皇族では1965年の秋篠宮さま以来41年ぶり。現行の皇室典範では、皇太子さま、秋篠宮さまに続き、皇位継承順位第3位となる。現在の皇室典範改正論議は、女性天皇などの実現を巡って続いており、男子の場合は今後の論議の行方にも大きな影響を与えるものとみられる。
 宮内庁関係者によると、紀子さまはご懐妊の兆候があったため、7日、超音波検査などを受けられた。その結果、心音が確認され、妊娠6週目と診断された。順調なら、出産は今年9月末ごろとみられる。
 一方、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(吉川弘之座長)は、昨年1月から17回の会合を重ね、安定的な皇位継承を維持するためには、男系男子に限っている皇位継承資格者を女性皇族に拡大することで一致。女性天皇と、女性天皇の子・孫(女系)の即位を認め、皇位継承順位は男女を問わず出生順に決まる「長子優先」とする報告書を昨年11月にまとめた。政府は今年の通常国会で皇室典範を改正する方針。
 秋篠宮さまと紀子さまは、同じ学習院大学に通われた縁などから、90年6月にご結婚。紀子さまは翌91年10月に眞子さま、94年12月に佳子さまを出産されている。

(2006年2月7日20時19分 読売新聞)

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/07(火) 23:26:24
すばらしいですね。
秋篠宮一家がロイヤルファミリーに半歩近づきました!(まだわかんないけど。)
官邸筋のあからさまな愛子様びいきに鉄槌です。(仮に,これを知ってて国会に皇室典範議論を押し込んだんならよけいすごいが・・・。)

でもやっぱり皇統を残すかつ安定相続のためには側室・・・。

ところで,以下の小泉発言ですが,なんで愛子様の帝王教育と皇統を天秤にかけられるのかなぁ。それも愛子様の帝王教育のほうが重いのかな。正直なところ,現代における帝王教育についてはやや疑問を覚えるのですが。すくなくとも,そんなに完全なものでなくてよいのでは。

<皇室典範>小泉首相、改めて今国会への改正案提出を強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000120-mai-pol

 小泉純一郎首相は7日夕、秋篠宮妃紀子さまの懐妊が皇室典範改正論議に与える影響について「正式な報告がないのに言える立場でない」としながらも、「(有識者会議の)報告書に沿って今国会に法案を提出する準備をしているわけですから」とも述べ、改めて典範改正案を今国会に提出する考えを示した。
 一方、安倍晋三官房長官は同日午後の記者会見で「正式な報告を待って検討したい。いずれにしろ慎重に判断すべき問題だ」と語った。
 これに先立ち、首相は衆院予算委員会で「今国会でじっくり審議して成立させることは決して早すぎることはない」と表明。「法案を出して慎重に審議していただければ、今国会で十分、大方の賛同を得られる状況になっていくと思っている」と強調した。
 今国会で改正を目指す理由は「愛子さまはもうじき学校に入られるお年ごろだ。ご自分がいずれ天皇陛下にならなければならないというご自覚のもとで教育を受け努力されることは大きな問題だ」と説明した。
 また、有識者会議の報告書が皇位継承順位を「長子優先」としたことについては「長子が女子で何年後かに男子が生まれるのを待つと、それまでの間、長子の女性はどのように過ごしたらいいのか。養育の面も含めて重要だ」と指摘した。【野口武則】
(毎日新聞) - 2月7日20時42分更新

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/07(火) 23:44:15
すいません,帝王教育だけではなく,なんらかの心もちのあり方じたいも大事ですね。そこは訂正します。
ただ,やはり愛子様を名指しで念頭に置く意味はよくわからないですが。
仮に男子が生まれるとしたら,今回の案は通すべきではないという声が強まるでしょうね。で,撤回かな。女子なら,通っちゃうかもしれないですが。でも自民党って今の案だと採決で賛成しない議員が出ると思うんですが・・・。
こんなことをネタにしてすいません。病的な面白がりなもので。

336小説吉田学校読者:2006/02/08(水) 21:08:40
象徴天皇下の帝王学とはどんなものなんでしょうか? 憲法、マネージメントから宮中祭祀に和歌、古代文学まで、興味深いなあ。

さて、トーンダウン加速。「政争の具」云々のところは記者インタビューと同じ文言だ。安倍官房長官が引導?
なお、NHKによれば、首相は中川政調会長に「もっと勉強するのが大事だ」と党内調整を指示したそうだが、それは自己への戒めだったのかもしれません。

今国会の改正見送り 皇室典範で首相示唆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060208-00000106-kyodo-pol

 小泉純一郎首相は8日午前の衆院予算委員会で、女性、女系天皇を認める皇室典範改正について「誰もが改正が望ましいという形で成立するのが望ましい。政争の具にしないように慎重に取り組んでいきたい」と述べ、今国会への提出を見送る可能性を示唆した。
 安倍晋三官房長官は同日午前の記者会見で、国会提出時期について「普通の法律と違う。今の時点でいつまでと申し上げることは適切でない」と述べた。
 首相は衆院予算委で「各党、国会で議論する場をつくって冷静に穏やかに議論されるのが望ましい。その結果を見てから判断する問題だ」と強調した。
 民主党の笹木竜三氏が、秋篠宮妃紀子さまの懐妊を受けて「今国会に提出するのか」と質問したのに対する答弁。
(共同通信) - 2月8日12時49分更新

337小説吉田学校読者:2006/02/09(木) 20:39:53
「政争の具にしない」って誰に吹き込まれたんだ?
変な抗弁は、「ぶれない」首相像をぶれさせますぞ。

<皇室典範>「いずれ改正しないと維持難しい」小泉首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000057-mai-pol

小泉純一郎首相は9日昼、皇室典範の改正について「私が(改正を)急いでいるという誤解を与えている。そうじゃない。天皇制を政争の具にする動きは慎んだほうがいいということで、慎重に」としたうえで、「いずれ皇室典範の改正をしないと、これ以上は天皇制維持は難しい」と改正の必要性を示した。また、女性・女系天皇の容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」の報告書をもとに国会で各党が協議する場を設けるのか、との記者団の質問に対し「よく(自民)党で相談していただけると思う」と語った。
(毎日新聞) - 2月9日13時2分更新

338小説吉田学校読者:2006/02/11(土) 10:51:38
結局、今国会での改正断念。これは小泉内閣下での典範改正はできないことを意味する。雛人形の前で会見したのがせめてもの意地か。
あと、「政争の具にしてはいけない」って必ず付け足しますね。そのとおりなんだけども、政争の具になりかけた責任者は誰なのか。

皇室典範改正 国会提出を断念 小泉首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060211-00000010-maip-pol

 小泉純一郎首相は10日夜、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案について、首相官邸で記者団に対し「理解を得るのに時間かかるんじゃないか。状況というのが変化してくることはある」と述べ、今国会への提出を断念せざるを得ないとの認識を示した。首相は今年9月の退陣を表明しており、皇室典範の改正は次期政権以降に委ねられることになる。
 皇室典範改正については、秋篠宮妃紀子さまの懐妊で自民党内の慎重論がさらに高まっていた。首相は「国民の総意のもとで改正されるべきだと思う。政争の具にしてはいけない」と政局の混乱に配慮する考えを示した。また、1月の施政方針演説で今国会での提出を明言していたが、「目の前におきる現実の姿と、頭の中で考える状況と変化してくるというのはある」と述べ、紀子さまの懐妊で状況が変わったとの認識を示した。
 一方で、「将来を考えると女性・女系認めてもいい。皇位の安定的継承考えると現在の皇室典範では困難ではないか」と改正の必要性を強調しており、政府は今後も改正案の作成作業を続ける。同時に自民党内の勉強会における議論の行方を見守る考えだ。【野口武則】
(毎日新聞) - 2月11日10時8分更新

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/11(土) 12:29:41
>>338
過去を振り返っても、「政争の具にしてはいけない」という言葉を使うときの小泉首相は、ふつうの政治家然としていますね。
ただ、自分に有利なときにはすすんで政争の具にするんであって、それを進めると自分に不利なときにこの言葉が使われます。それがほかの政治家に比べてはっきりとしてます。不利なときは、>>337のようにぶれたといわれる前に全力で逃げます。
そのあたりが政局の天才に不可欠な要素なのでしょう。揺らいでる時間が長いとダメなのです。

340小説吉田学校読者:2006/02/17(金) 22:16:27
菊のカーテン健在なり。2年前、雅子妃が病に臥してから検討を開始したことになる。

女性・女系天皇 「容認」2年前に方針 政府極秘文書で判明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060217-00000000-san-pol

 内閣官房と内閣法制局、宮内庁などで構成する政府の非公式検討会が平成十六年五月、女性・女系天皇容認を打ち出していたことが十六日、産経新聞が入手した極秘文書で明らかになった。文書には、有識者による懇談会立ち上げなど皇室典範改正に向けた手順を示した部分もあり、小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)の設置や論議の方向性は、非公式検討会の筋書きに沿って進められたとみられる。
 中心的な文書は、将来の皇位継承制度改正に向けた「検討課題」と、十六年五月十日付の「皇位継承制度のこれからのあり方について」だ。「検討課題」は宮内庁と内閣官房、政治学者らによる水面下の研究会が九年四月から開始されたことなど検討経過も記録している。「皇位継承制度」の文書は具体的な改正点に言及している。
 こうした文書によると、「皇位継承資格を男系の男性に限定する現行制度では、象徴天皇制度が維持できず、皇位継承資格を女性にも認めるべきだ」と指摘。男性に限定しない理由としては「国民意識は女性が皇位に就くことを認めている」「歴史上、女性天皇が存在する」ことなどを挙げている。
 また、男系に限定しない理由としては、「国民は、皇位は男系でなければならないと考えていない」「男系維持のために養子制度を導入したり非嫡出子に皇位継承資格を認めることは、多くの国民の理解を得ることは困難」などを挙げている。
 いずれも国民意識を根拠としており、「国民の理解と支持」を強調した有識者会議の報告書と論理展開が似通っている。
 ただ、文書は皇位継承順位に関しては「『長男優先』と『長子(第一子)優先』の二つの考え方がある。いずれの案をとるべきかについては、国民意識を見極めて総合的に判断すべきだ」として結論を出していない。この点は、「制度として分かりやすい」として長子優先を打ち出した有識者会議と異なっている。
 文書はこのほか、「皇族の範囲」「女性天皇および女性皇族の配偶者および婚姻に関する制度」「皇籍離脱に関する制度」「皇室経済制度」などの検討が必要と指摘している。有識者会議の報告書も、これらを論点として取り上げている。
 非公式検討会発足時のメンバー(内閣官房副長官)で、「皇室典範に関する有識者会議」委員も務めた古川貞二郎氏の話「当時、副長官として(皇位継承問題の)勉強はしたが、あくまで勉強だ。研究会で何かをまとめ、結論を出したということはない。有識者会議は白紙で議論した」

341正1位 朝まで生テレビ:2006/03/01(水) 23:58:56
山本一太参議院議員は
   旧皇族の男系男子を天皇後継に選ぶ場合、誰が誰を
   選ぶのか裁量の問題が出てくる。
   女系第1子を「機械的に」天皇後継に選ぶのが合理的・・
      確かに
 旧皇族の男系男子は、差別と貴族の位階制の化石である。
 お引取りいただいたのに、又引っ張り出すのはおかしい。
 憲法1条 天皇の地位は、主権の存する国民の総意に基づく
 国論が分裂すると天皇は地位を失う事になる。
      そして
 憲法2条 皇位は、世襲のものであり・・
 皇后が子供を産む,産まないを決める自由と権利は放棄されている。
      しかし、
 天皇又は皇后が「生物学的に」子供を産めない不妊の場合、どうするか。
 事実上歴史上、3世代を超えて男子が続いて産まれた事はないので、
 伝統的に9人もの側室が用意されていた。
                ー つづく −

342杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/03/06(月) 23:30:57
辻元先輩(いちおう高校と大学の先輩)は「皇室の民営化」を提唱したりして憲法に関しては結構柔軟性ある考えの持ち主ですからなぁ・・・・・

「私は冷徹なハト」 社民・辻元清美氏が「活憲」を提唱
http://www.asahi.com/politics/update/0306/005.html
2006年03月06日20時25分

 社民党の辻元清美衆院議員が6日、日本記者クラブで会見し、「護憲と唱えるだけでは平和構築は出来ない」として憲法を活(い)かす「活憲」を提唱した。

 「私は冷徹なハト」と語った辻元氏は、ピースボートの活動で紛争地の援助をした経験から「9条を『武器』にして紛争の調停や仲介をやる。(調停や関与で犠牲者が出る)リスクは覚悟して引き受けようとの立場だ。夢見る乙女のような話はしていない」。

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案については「今そんなもの急いでやって何の得があんねん」、改憲して集団的自衛権行使の範囲を明確にすべきだとの考えには「民主党の(前原代表ら)松下政経塾出身者に多いが、今の政治状況では非常にウブだ」と語った。

[My HP] http://politics.mtcedar.com/
      http://professorgiko.fc2web.com/
      http://mtcedar.txt-nifty.com/

343とはずがたり(1/2):2006/03/12(日) 14:02:11
渡辺恒雄氏 ブレーキ踏んだ保守のドン
http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200601300184.html
2006年01月30日

 いささか手前みそで恐縮だが、正月に発売された月刊『論座』2月号は、飛ぶように売れた。読売新聞主筆の渡辺恒雄氏が私との対談で痛烈な「靖国批判」を展開。「朝日との共闘」として大いに話題になったからだ。

 渡辺氏の弁は例えばこんな風だ。

 「靖国神社の本殿の脇にある、あの遊就館がおかしい。(略)軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかしい」

 「小泉さんは政治をやっているんであって、イデオロギーで商売をしているんじゃあない。国際関係を取り仕切っているのだから、靖国問題で中国や韓国を敵にするのは、もういい加減にしてくれと言いたい」

 読売新聞は昨年6月の社説で、首相の靖国参拝に反対の姿勢を打ち出していたが、それとは比べものにならない歯切れのよさだ。対談は「どっちが朝日新聞かわかりません」と私が冗談を言うほどの展開で盛り上がった。

    ◇

 憲法改正の旗を振り、イラク戦争を支持するなど、読売新聞が朝日新聞と対極的な路線をとってきたことは言うまでもない。今年80歳を迎えようという渡辺氏は、いまも読売グループの会長であり、保守政界にも大きな影響力をもっている。それが靖国問題で朝日新聞と手を握るとは……。

 だからこそ、反響が大きかったのだろう。対談は様々な国内メディアに取り上げられたほか、中国や韓国でも「日本の二大新聞が……」「保守新聞・読売の渡辺会長も……」などと大きく報じられた。

 コロンビア大のジェラルド・カーチス教授や、MITのリチャード・サミュエルズ教授といった米国有数の知日派が驚いてメールをくれた。

 「渡辺氏は保守でも過去の軍国主義に強い反感をもつ世代の典型ですね。心配なのは、保守的な若い世代にそんな生理的反発がないことでは」

 「戦争責任の検証に朝日と読売が協力することで、アジアとの深い和解が可能になりますように」

 といったコメントつきである。日本の歴史認識を疑わせてしまい、アジア外交を行き詰まらせてしまった首相の参拝を、日本のために心配する欧米人は少なくないのだ。

344とはずがたり(2/2):2006/03/12(日) 14:02:35
>>343-344

 実は、読売新聞の社説もかつてA級戦犯の合祀(ごうし)を「まったく残念な出来事」(79年4月)と強く批判。86年8月には「傷跡をうずかせる『戦犯』合祀」という社説で「わが国のため、甚大な被害をこうむった中国などの心情も考える必要がある」「いまわしい戦争のことを、忘れようとしても、忘れられない人たちの感情に配慮するのは当然である」と書いていた。

 ところが、その後の読売の保守化の中で、最近は「首相はもう参拝を中止できない」(01年8月)「他国からとやかく言われる筋合いはない」(04年1月)などと、中韓両国からの圧力批判にすっかり重点を移していた。それが今回、あくまで日本自身の問題だとしながらも「靖国問題で中国や韓国を敵に回すのは、いい加減にしてくれ」と渡辺氏が言い放ったのだ。

 もちろん、この間の読売の保守化路線そのものが、全体として渡辺氏の主導だったことは疑いない。自ら語るように、自民党政権への与党的意識もあってのことだろう。最近では小泉政権と呼吸を合わせるように、イラク戦争も強く支持してきた。

    ◇

 だとすれば、渡辺氏が踏んだ今度のブレーキは、自らも関与した言論状況の右傾化が行き過ぎて、危険水域に入ったと見てのことではないか。

 東大総長だった故・林健太郎氏がよい例だが、かつては「反共」のタカ派でも、満州事変以後の日本の行為を不当な「侵略」だったと認めるのが知識人の常識であり、節度であった。産経新聞にせよ月刊『正論』や『諸君!』にせよ、そうした点は踏まえていたはずなのに、いまは「侵略」だったとすら認めぬ言説で覆われがちである。

 朝日の読者はよく知るまいが、読売新聞はいま日本の戦争責任者を自ら洗い出す検証シリーズを紙面展開している。さて、どういう結論を出すのかこちらも注目しているところだが、いずれにせよ「保守」を自認する読売が極端な右派と一線を画そうというのだから、これは大きな意味がある。

 さて、首相の靖国参拝をめぐる世論が割れる中、少なくとも新聞は、いまやほとんどがこれに反対している。

 もとより世論も言論も多数派が正しいとは限らず、少数意見も大事なことは言うまでもない。かつて日露戦争に幕を引くポーツマス条約が結ばれたとき、その内容が屈辱的だと怒る世論が沸騰し、民衆が暴徒と化して首都に戒厳令が敷かれた。新聞が世論をあおった100年ほど前の罪深い経験だ。外交で譲歩を迫られた時、熱い世論は得てして政府の足を引っ張る。

 しかし今度の場合、多くの言論が首相の頑固な対外姿勢をいさめているのだ。中韓とにらみ合ったまま持久戦を続けたところで、それで勝つには国内世論も国際世論も支持が弱すぎる。戦争も外交も引き際が難しくて、しかも最も肝心なことなのだが。

345小説吉田学校読者:2006/03/13(月) 20:40:26
これは「お忍び」で行くべきでした。ANNの動画だとまだ残っていますが、「愛子様〜〜」「雅子様〜〜」と呼びかけるカメラ片手の追っかけの放列が情操教育にいいとは思えない。ただ、「行きたいから行く」という姿は正しい。これは私も大事にしたい。

余談ながら、千葉に住んでいながら、つい最近、初めてTDLに行きました。どうもディズニーの「道徳的」なところが好きじゃなくて食わず嫌い。どちらかというとワーナー派。で、誘われて初めて行ったら、実に楽しいねえ。夢の国だ。今度はTDSに行こう。こうしてリピーターは生まれるのである。
憲法とまったく関係ないなこの書き込み。

皇太子ご一家:東京ディズニーリゾートを訪問
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20060314k0000m040036000c.html

 皇太子ご一家は13日、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートを訪れた。長女敬宮(としのみや)愛子さま(4)が4月から学習院幼稚園(東京都豊島区)入園するのを前に、ご夫妻が「同世代の子供がしていることを体験させたい」と希望して実現した。
 初めてディズニーリゾートを訪れた愛子さまは水色のオーバー姿。最初に訪れたディズニーシーで、ミッキーマウスなどディズニーキャラクターが出迎えると、驚いた様子で雅子さまの手を握った。その後電車や船の乗り物を楽しんだ。午後からは隣接するディズニーランドに移り、ディズニーキャラクターのパレードに笑顔で手を振っていた。【遠山和彦】

346杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/03/15(水) 01:24:20
文部スレに投下しようと思ったけど、人権侵害とかが絡んでいるだけにこちらに投下。それにしても国旗・国家法制定当初に言われていた「強制はしない」はどこぞへ行ってしまったんでしょうな???

PTA会長辞任、小学校長らに「人権侵害」と警告
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY200603140524.html
2006年03月14日20時52分

 入学式のあいさつで、君が代斉唱時の不起立を理由に教職員が大量処分されたことを批判した小学校PTA会長が辞任に追い込まれたのは人権侵害にあたるとして、東京弁護士会(柳瀬康治会長)が当時の校長と教頭に警告書を出していたことが分かった。同弁護士会に人権救済を申し立てていた東京都中野区立桃園二小の元PTA会長でピアニストの高橋聡さん(36)が14日、記者会見して明らかにした。

 警告書によると、当時の花岡光明・同小校長と竹山弘志・教頭は04年4月の入学式のあと、高橋さんに「会長職を辞するよう迫り」または「辞表を書かせたことが認められる」としたうえで、これらは「憲法の保障する自己決定権と意見表明の自由の侵害だ」とした。

 高橋さんは「校長らに謝罪を求めるとともに、辞任は自発的だと書いたPTAニュースの訂正を求めたい」と語った。これに対し花岡氏は「反論もしないし、ノーコメントだ」とし、竹山氏は「人権は大切で守られねばならないし、そのようなことが起こらないようにしなければならない。辞表は強制的に書かせたわけではない」としている。

[My HP] http://politics.mtcedar.com/
      http://professorgiko.fc2web.com/
      http://mtcedar.txt-nifty.com/

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/03/23(木) 06:49:52
>>287-289
>>305-309
駆け引きもあり,進め方の問題もあり,議論が未成熟であるということもあり・・・と思っていましたが,こうも民主党がグダグダやってると私の目でも引き延ばしにしか見えなくなってきます。
新聞なんかだと,参議院の民主党議員がこの話の集約に主に反対していて,自民党議員もそれに同調する傾向があるということ。
それに端を発して,ひとつひとつ論点が出るたびに枝野さんがうまく論陣を張って議論がまぜっかえさせる傾向があるのでは・・・。主張の内容自体は間違いじゃないんだけど,盾として利用する場合が多いような。ご指摘されていたことが正しかったのかもしれません。
18歳以上に投票権を与えるというのは望ましいあり方のような気がしますが,今すぐそれでなくてはどうしてもダメというものでもない。(むしろほかの選挙権とともに法改正するよう党として主張していったほうがいいんじゃないのかなあ。そっちのほうで与党や当局の言質を取る努力をしてほしいですね。)

23日から論点整理 国民投票法で特別委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000216-kyodo-pol

 衆院憲法調査特別委員会(中山太郎委員長)は22日午後、国会内で理事懇談会を開き、憲法改正の手続きを定める国民投票法案をめぐる論点整理を、23日午後の理事懇談会から開始することで一致した。
 当初、16日から論点整理に着手する予定だったが、与党側が特別委とは別に自民、公明、民主3党の幹事長レベルの協議を呼び掛けたため、民主党が反発、仕切り直しとなった。
(共同通信) - 3月22日19時46分更新

民主抜きで提出も 国民投票法案で久間氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000214-kyodo-pol
 自民党の久間章生総務会長は22日、新潟市内で講演し、憲法改正手続きを定める国民投票法案について「民主党は18歳以上に投票権を与えろと言うが、国政選挙は20歳以上だ。議論にならない。与党で意見が一致したら法案を出そうということになっている」と述べ、民主党の賛同を得られなくても今国会に法案を提出すべきだとの考えを示した。
 その上で「憲法改正の中身については各党意見があるが、改正の手続き法はきちんとつくらなければいけない」と作業を急ぐ必要性を強調した。
(共同通信) - 3月22日19時42分更新

350小説吉田学校読者:2006/04/07(金) 21:30:01
私の個人的体験を言わせていただくと、
中学校当時、前衛政党だった某党の来賓で招かれた(来賓で招いちゃうのも今考えるとすごいな)私の地域の高齢の地方議員は、卒業式時、君が代斉唱で朗々と歌い、来賓挨拶で登壇して日の丸に一礼。降壇する時も日の丸に一礼。ついでに学校旗にも礼してるから合計四礼してた。
これは幼心に凄いと思いましたね。肝心の教員は居眠りこくわ、お喋りするわ、生徒が噛めば笑うわで、すごく態度悪かったので、余計に凛々しくおもいましたね。
昔はおおらか。あんまりガチガチに推進するのも反対するのもどうかと思いますねえ。

入学式で国歌斉唱対策、先生はイスなし…美唄の小学校
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060407-00000104-yom-soci

 北海道美唄(びばい)市立中央小学校の6日の入学式で、国歌斉唱時の起立を促すため、学校側が教職員用のいすを用意しなかったことがわかった。
 教職員側との10回以上にわたる会議の末、最終的に岩城文雄校長が判断した。当日は、途中退席したり座ったりした教職員はなく、式は予定通り約40分で終了した。
 岩城校長は「教職員の内心の自由は認めているが、国の指導要領に従わずに着席するなどの行為は、子供を前にした教育活動として問題がある。反対意見もあったが、話し合いを続けた結果、理解を得たと判断した」と話している。市教委は「教職員側が理解のうえで式に臨んだと聞いており、強制ではないので問題ではない」としている。
 学校側によると、式には教職員30人、新入学児童70人、2年生と保護者が出席し、児童と保護者には、いすが用意された。「君が代」斉唱時、児童は着席させ、保護者には起立の賛同を求めたところ、ほぼ全員が起立したという。
 美唄市では6日、全14小中学校で入学式が行われたが、「君が代」斉唱時に着席した教職員がいたのは7校あった。
(読売新聞) - 4月7日13時14分更新

351とはずがたり:2006/04/20(木) 00:52:14
平和憲法との絡みでここかな??
こんなの8:15やろ。知ってて欲しいし(我々の世代で親が平和とかに熱心だと)常識問題だが,広島の小学生を責めるのは酷だとは思う。もう親の代の体験でもないのだしね。

5割が原爆投下時間知らず 広島の小学生
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000604190003
2006年04月19日

 被爆地・広島市の小学生の5割は、原爆投下の時間(45年8月6日午前8時15分)を正しく知らない――。こんな実態が、広島市教育センターの「子どもの平和に関する意識調査」でわかった。中学生では3割が知らなかった。正確な知識を持つ児童・生徒ほど、将来平和に役立つ活動をすることに意欲的との分析結果も出ており、「被爆に関する基本的な知識・理解を深める学習を充実させる必要がある」と提言している。(武田肇)


 意識調査は、平和教育の進め方の資料を得るため、センターが被爆50年の95年から5年に1回実施。昨年7月、無作為に選んだ市立小学校16校、市立中学校10校の児童生徒2491人に調査票を配り全員から回収した。
 集計結果によると、広島に原爆が投下された年・月日・時分をたずねる設問に正確に答えられたのは、小学生で49・6%(前回35・2%)、中学生で67・6%(同63%)。10年前(95年)に比べるとそれぞれ6〜10ポイント下がり、「依然として認識が不十分」(センター)としている。
 一方、被爆証言者ら被爆者から直接話を聞いた小学生は77・3%(前回47・1%)、中学生で78・6%(前回62・6%)と5年間で急増していた。直接話を聞いた児童生徒は、聞いてない児童生徒に比べ、原爆の怖さや被害の様子を伝えていく必要があると考える割合が、小学生で2・4ポイント、中学生で10・1ポイント高いこともわかった。
 同センターは「被爆体験を継承する意義を理解するのに、被爆者の果たす役割が大きいことがわかった。04年から市内の小中学校で進める『被爆体験を聞く会』の機会を増やすなど、発達段階に応じて平和学習を充実させる必要がある」と話している。

352とはずがたり:2006/04/20(木) 01:23:49
「愛国心」に賛否様々 教育基本法改正
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000000604140003
2006年04月14日

 教育基本法の改正案で「愛国心」を「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」と表現する与党の合意案が13日までにまとまった。「愛国心」の表現を巡って難航してきた自民、公明両党の間の議論に結論が出た形だが、賛否は様々だ。県内各地で聞いてみた。
 「五輪では日本を応援するし、負けると悔しい」。霧島市のタクシー会社員、池田勝尚さん(34)は漠然と持つ「愛国心」をそう表現する。「これまで日本をつくってきた人に敬意を表するのは大事」
 いちき串木野市の会社員、服部剛幸さん(47)は「若い人たちにこそ、よりどころである自分の国に誇りを感じてほしい」と話す。
 一方で「愛国心」を警戒する県民も多い。
 「戦前に戻った感じ。愛国心って法律で決めること?」。鹿児島大法文学部4年の山下侑祐さん(21)は戸惑った様子だ。「いろんな国の人が日本で住んでいるこの時代。わざわざ法改正する必要があるのか疑問」と首をかしげる。
 戦前の全体主義教育が再現されるのでは、と危惧(き・ぐ)する声もあった。指宿市の前村重治さん(80)は「戦争を知っている者として、どうしても軍国主義につながるような気がする」と話している。

 ◇鹿大・木村朗教授(平和学)に聞く

 今回の教育基本法改正の与党合意の内容は「改悪」だ。有事を想定した政府の一連の体制づくりの総仕上げともいえるもの。行き着く先は、高度国防管理国家。日本は今、かつてのファシズムと同じような道をたどっているのではないか。
 冷戦後のグローバリゼーションの中で、通信機器も発達、国家への帰属が絶対的なものでなくなった。その中で生まれた漠然とした不安を背景にした「心」を管理しようとする動きは、言論・思想の自由をうたった憲法の精神と真っ向から対立する。
 そもそも教育基本法をなぜ改正するのか、納得できる説明はなされていない。監視カメラの設置や自警団の増加が示しているように、日本は今、安全秩序を守るという名目で人権や自由を失っている。戦後、自分たちの手でまともな総括をしていないから、戦前との連続性が保たれてしまった。
 愛国心や郷土を愛する心は、法で押しつけられるものではない。今回の内容では、本当の意味での自立したナショナリズムは成長しないだろう。

353とはずがたり:2006/04/20(木) 01:52:48
歴史的建造物の大聖堂と異なり原爆ドーム周辺に近代建築物が建っては行けないのかどうか?が一つの論点ではないか?

原爆ドーム景観問題:高層マンション「低くして」と要望−−広島ユネスコ協会 /広島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000284-mailo-l34

 ◇「世界遺産の取り消しも」
 世界遺産・原爆ドームの近くに高層マンション(14階建て)建設が進められている問題で、同遺産を登録・保護するユネスコの活動に協力する民間団体「広島ユネスコ協会」が18日、広島市と業者に対し、マンションの高さを低くすることなどを要望した。同協会は「高層マンションにより景観が損なわれ、世界遺産としての価値が下がり、登録が取り消されかねない」と指摘した。
 同協会の高橋昭博副会長は「広島・長崎は特別な都市。建設地は世界遺産の緩衝地帯で、高層マンションの建設は不適切。建設が進んでいる今、せめて原爆ドームの高さまで低くしてほしい」と訴えた。亀井章常任理事は「ドイツでは世界遺産のケルン大聖堂が、周辺の高層ビルの建設などにより、空間的統合性が損なわれたとして危機遺産リストに登録された。このままではドームにもその危険性がある。速やかに条例を作り、高さ規制をしてほしい」と話した。
 市は「マンションが適法な建物である以上、市が強制的な指導はできない。だが04年施行の景観法に基づいて、市の景観計画を策定中で、高さなどの規制も含めて議論していきたい」と話した。また市は、先月末に業者に高さ変更など再考を望む文書を送付したが、業者からの回答はまだないことも明らかにした。
 一方、被爆者らでつくる「世界遺産『原爆ドーム』の景観を守る会」のメンバーは同日、業者に対し高さを低くするよう申し入れをした。同会は「市がマンション計画段階で、高さ指導をしなかったことが問題」などと指摘した。[大沢瑞季]
4月19日朝刊
(毎日新聞) - 4月19日15時1分更新

354小説吉田学校読者:2006/04/20(木) 22:36:27
>>353
高層マンションよりも、景観を言うなら、某宗教団体の特大看板の方がアレだと思いますねえ。アレ、写っちゃうんだよ、パノラマ写真だと。

355名無しさん:2006/04/21(金) 23:41:47
石田氏の親分が記者会見

21日に共謀罪の審議再開 衆院法務委、野党は反発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000203-kyodo-pol

 衆院法務委員会は18日夕の理事会で、殺人など重大犯罪の実行行為がなくても謀議に加わるだけで処罰可能な「共謀罪」新設を柱とした組織犯罪処罰法などの改正案について、21日に審議を再開することを与党の賛成多数で決めた。
 民主党の平岡秀夫筆頭理事は、国会内で記者会見し「問題の多い法案の審議を強行的に決められた。突然で怒りを感じる」と猛反発。法案の成立阻止に向け、共産、社民両党との連携を強める方針だ。
 同法案は3回目の提出となった昨年の特別国会で継続審議。野党側の「共謀罪の適用対象が犯罪集団に限定される保証はない」との懸念に配慮し与党側は、適用対象を限定し「何らかの準備行為があったことを共謀罪の構成要件に加える」ことを明記した修正案をまとめた。
(共同通信) - 4月18日21時57分更新

356小説吉田学校読者:2006/04/22(土) 11:32:21
小泉首相が、例大祭に参拝しないのなら、「最後は8・15に参拝」が現実化する。
それと古賀氏の発言は、矛盾していると思う。尊重も敬意もない。なら、参拝するなって。「祀る」って重い事なのだ。

靖国参拝:「国会議員の会」96人、春季例大祭に
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20060421k0000e010046000c.html

 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・瓦力元防衛庁長官)が21日朝、春季例大祭が始まった靖国神社を参拝した。議員本人は96人で、代理を含めると参加者は計190人。昨秋の例大祭とほぼ同規模だった。閣僚、副大臣本人の参拝はなかったが、竹下亘環境、西川京子厚労ら政務官6人が参加した。
 参拝した自民党議員は日本遺族会会長の古賀誠元幹事長ら87人。小沢一郎代表が靖国神社へのA級戦犯合祀(ごうし)を批判する中、民主党も羽田雄一郎参院議員ら2人が参拝した。このほか国民新党1人、無所属6人などだった。
 古賀氏は参拝後の記者会見で中国、韓国との関係が冷え込む中での参拝について「日本が再び戦争の惨事を繰り返すことがないように改めて心に誓う大事な参拝だ。私は常にお参りする時は心の中で(A級戦犯を)分祀している」と述べた。【田中成之】

357小説吉田学校読者:2006/05/03(水) 10:41:36
今日は憲法記念日。
だけどあんまり関係ないお話。護憲派改憲派の会合にはあまり興味ないしね。

平成の神仏冥合。もうお祭りだよね、こういう法要は。よって、目的効果基準には抵触しない。
それよりも俺が気になったのは「新幹線を乗り継ぎ」の部分ですね。ホームでたたずむご夫妻。キオスクで買い物をするご夫妻。かつて私が貼り付けた松村宏氏「相撲見ながら陛下とお酒飲んじゃったよ」並みの目撃談募集。

秋篠宮ご夫妻 聖武天皇没後1250年の法要に出席
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060503-00000009-maip-soci

 秋篠宮ご夫妻は2日、奈良・東大寺の大仏殿で催された聖武天皇没後1250年の法要に出席した。ご夫妻は東大寺が運営する身体障害者の子どもの療養施設を視察した後、午後から法要に出席。
 紀子さまはグレーの帽子にスーツ姿で、献花などが行われた後、秋篠宮さまとともに焼香した。夜には新幹線などを乗り継ぎ帰京した。
(毎日新聞) - 5月3日10時22分更新

359小説吉田学校読者:2006/05/12(金) 23:01:47
メール問題と一緒に女系天皇論議と皇室のオク論議を忘れています。
皇太子殿下はかつてこう言いました。「全力で守ってあげたい」と。思い半ばで忘れられるのはどっちも同じ。

さて、場外論戦であります。岩男教授は卑怯であります。

寛仁さま批判を“反省” 皇室典範会議・岩男氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000008-san-pol

 政府の「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーである岩男寿美子・慶大名誉教授が、自身が編集長を務める海外向けの英文雑誌「ジャパンエコー」二月号に寄せた論文で、女系天皇に異論を唱えられた寛仁親王殿下を「時代錯誤」などと批判した問題で、岩男氏はこのほど発売された同誌四月号に“反省の弁”を掲載した。
 岩男氏は「編集者から」と題したコラムの中で、「(有識者会議メンバーである)私が報告書について書いたものが、故意ではなくても都合のいい傾きを持ったことは認めざるをえない」「論評を第三者に依頼するよりも自分自身で書くと決めたのは、編集判断の誤りだった」などとした。
 また、前号では、女系天皇を容認した報告書の内容を一方的に称賛していたが、今号では「皇位継承は、国内に考慮すべき意見の相違が存在する問題だ」と指摘。「(秋篠宮妃紀子さまのご懐妊という)喜ばしい展開も、継承論議の新たな要素として追加された」と客観的に記している。
 同誌は隔月刊誌で、在外公館を通じ、各国の大学や研究機関に配布されている。
(産経新聞) - 5月12日3時29分更新

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/05/13(土) 00:43:39
>>358
民主党は制定には賛成で、共社は反対なわけで、
現在、民主党がなんとなく粘っている状況であると認識しています。
まあ、憲法9条を変えないっていうミッションがあるなら、国民投票法も成立させないほうがいいんだろうけど・・・。

>>359
あら、このアナロジーは、なかなか面白い。
吉田学校さんの手柄か、永田さんの手柄か。
>「(秋篠宮妃紀子さまのご懐妊という)喜ばしい展開も、継承論議の新たな要素として追加された」
ここ、注目したい。あんたらの出した案は男子誕生関係なく長子継承なのではないのか?

362小説吉田学校読者:2006/05/14(日) 18:52:37
>>361
18歳以上に国民投票というのは順序が違う。まず公選法を改正して、18歳以上に選挙権であります。そうした上で、少年法の適用年齢も18歳未満に引き下げ。これとセットなら私は民主案に改憲手続きのみなら賛成できる。
国政の重要問題は、やはり間接民主制を取っているんだから、国会議員に任せた方がよいと思いますけども、百歩譲って国民投票可能としたら、その拘束力とか投票にかける基準とかはどうするんでしょうか?

363小説吉田学校読者:2006/05/14(日) 19:08:22
歌丸の声に合わせて、隣の家(アパートの隣の部屋じゃない)からも三本締めと掛け声が聞こえてきたよ。日本は大丈夫か・・・

陛下の公園散策。携帯で写真撮られてたりしてたようです。2ちゃんねるでは「今上天皇伝説」みたいのが「加藤一二三伝説」みたいに書き込まれている。私なら陛下に貰いタバコしますね。恩賜のタバコとか言っちゃったりして・・・・日本は大丈夫だ。

天皇皇后両陛下、皇居外の公園を散策
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3289077.html

 天皇皇后両陛下は14日朝、皇居の外の散策を楽しまれました。皇居の外を歩いてまわられるのは珍しい光景です
 天皇皇后両陛下は14日午前7時過ぎ、歩いて皇居を出られ、近くにある北の丸公園に向かわれました。
 あいにくの小雨模様の中、両陛下は植物をご覧になったりしていましたが、突然の両陛下の姿に公園内にいた人たちも驚いた表情でした。
 「ちょうど通り過ぎる時に(両陛下に)気がついて、本当にびっくりしました」
 「『おはようございます』と言ったら、『おはようございます』とおっしゃっていました」
 両陛下は公務で武道館などに出かけられる際、車で北の丸公園を通過することが多く、以前から希望していた公園内の散策がようやく実現したということです。
 両陛下は普段、朝食前に皇居内を散策されているということですが、この日ばかりは赤信号で信号待ちをする両陛下の姿も見られました。(14日10:20)

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/05/14(日) 20:08:16
>>363
見逃しましたよ。なんか忘れてると思ってたんですが。

>>362
選挙と一緒に年齢引き下げするのが事務的にも穏当でしょうが、憲法の書き方からすれば、18歳を成人とすることになるでしょうか。
民主党は18歳を成人にするという提案をしていたような気がする。民法と少年法あたりを変えればいいでしょうか。
与党案も、18歳以上にいずれ持っていくというものになりそうだったはずで、当面それでいいのではと思いますが。
(与党が、成人年齢についてどこまで考えているのかわかりませんが。)

憲法改正以外への国民投票制度の導入ですが、日本は基本的に間接民主制だから望ましくない、ともいえないと思います。
間接民主制を基本としながらも国民投票をやっている国も多いわけで、制度としてはもうちょっと広がりがありうると思います。
しかし、国会に対し立法・非立法の拘束力を課すやり方は現憲法に照らして難しいといわれていますよね。現憲法は、国会議員に任せたほうがいいと言っているようなものだと思います。
民主党が本気ならば、憲法改正にも踏み込んで提案すべきことのような気がします。
ま、どうしても憲法改正の国民投票と一緒にやらなきゃいけないというわけではないでしょう。
(憲法改正のように賛成多数を成案要件とする国民投票は、憲法改正なしでは新たに導入できないと解釈できますから、まずは憲法改正しないといけないし、そのためには憲法改正の国民投票法を作らないといけない。憲法改正と重要問題を同列に扱うならば、先に憲法改正が必要だし、重要問題をおまけにつけるならば、いびつな法律になると思います。)

365小説吉田学校読者:2006/05/14(日) 22:50:12
信号待ちする両陛下ってシュールだね。
>>364
拘束力と投票にかける基準が問題になると思いますね。
で、まず、投票にかける基準ですけれども、
これを「国会議員の過半数以上の賛成で国民に付託する」となると、付託する前に可決できるだろという矛盾が生じます。
「過半数以下でも一定数以上の賛成で国民に付託する」となると、国民投票乱発になる可能性があります。
どっちを取るかだけど、そうなると、「そんなの面倒だ、国民投票は廃止」という声も挙がると思いますが、どうでしょう。

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/05/15(月) 01:36:52
>>365
議会の過半数にするか、首相が提案するか、というところでしょう。
議会内少数派が使える駆け引き材料になると、濫用に結びつきやすく、妥当とはいえないと思います。
議会の過半数があるなら可決できるといえばそうですが、むしろ委ねる判断もありうるんじゃないかと思いますが。
日本の事情に即するならば、衆参ねじれのおそれにも左右されるところかもしれませんが。
国民発案制と結びつけると、否決時に国民投票を必須にすることもできそう。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/015116320051027005.htm
http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/keika_g/163_03g.htm
http://www.kantei.go.jp/jp/kousensei/dai8/8gijiyousi.html

367とはずがたり:2006/05/15(月) 01:45:21
衆参の議決が異なった時に国民投票に付すなんてのはいいかもしれませんね。衆参のねじれ現象に対抗するためにも。
衆院の優越性を示すために衆院のみが発議できるとかどうであろう。
また国民の3割の署名で発議可能とか非現実的ですかね?やっぱ国民投票の濫発は衆愚政治のおそれがあるかなぁ。。

368小説吉田学校読者:2006/05/21(日) 08:37:51
畏し下呂温泉2泊3日。これくらいゆったりする公務もいいね。
というより、毎回気になるのは「新幹線などを乗り継ぎ」の部分。これ必要なの?

天皇、皇后両陛下:全国植樹祭出席で岐阜・下呂入り
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20060521k0000m040024000c.html
 
 天皇、皇后両陛下は20日、第57回全国植樹祭に出席するため、新幹線などを乗り継ぎ岐阜県下呂市に入った。式典は21日開かれ、22日に岐阜市内の養護学校を視察後、帰京する。

369とはずがたり:2006/05/22(月) 17:17:31
やれやれ,こんな感覚なんかねぇ,日本人

「愛国心」盛り込み半数が支持=教基法改正、反対は2割−時事世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060521-00000033-jij-pol

 時事通信社が21日まとめた教育基本法改正に関する世論調査結果によると、「愛国心」の理念を盛り込んだ政府の改正案に「賛成」するとした人が5割を超えていることが分かった。支持政党別では、民主党支持者の57.9%も「賛成」だった。一方、教育基本法を改正すること自体に反対と答えた人は、全体の2割弱にとどまっており、国会での改正論議に影響を与えそうだ。
 調査は、「我が国と郷土を愛する態度を養う」との文言が盛り込まれた政府案が国会提出された後の今月11日から14日にかけて、全国の成年男女2000人を対象に個別面接方式で実施した。有効回答率は66.6%。 
(時事通信) - 5月21日17時1分更新

370とはずがたり:2006/05/26(金) 22:39:06

国民投票法案:メディア規制条項設けず 大綱の全容判明
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20060519k0000e010078000c.html

 自民、公明両党が協議していた憲法改正手続きを定める国民投票法案の大綱の全容が19日、判明した。民主党が反対していたメディア規制条項を設けず、報道を一切規制しないが、投票に諮る対象を憲法に限定、投票権者の年齢を20歳以上とし、民主党案と対立している。買収罪の罰則は3年以下の懲役・禁固などとした。

 同日午後の与党協議会で承認し、来週後半にも国会に提出する方針。民主党との共同修正を目指すが、今国会での成立は困難な情勢だ。

 4月の自民党案をたたき台に両党が協議していた。自民党案では公正な報道を報道機関に求める「配慮規定」を設けていたが、民主党やマスコミからの反対に配慮して廃止した。民主党との対立点は、投票権者の年齢、投票対象のほか、白票を無効票とみなす点などが残っている。

 憲法改正案は一括して賛否を問うのではなく、関連項目ごとに投票できるよう努めるとした。[田中成之、坂口裕彦]
毎日新聞 2006年5月19日 12時46分

371片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/06/25(日) 17:48:00
今回の最高裁判決の要旨→「内閣総理大臣の地位にある者が靖國神社に参拝した行為によって個人の心情ないし宗教上の感情が害されたとしても,損害賠償の対象となり得るような法的利益の侵害があったとはいえない」

憲法裁判所:設置の是非、争点に 民主、対立軸狙う−−靖国参拝訴訟・最高裁判決受け
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060625ddm002010009000c.html

 小泉純一郎首相の靖国神社参拝について憲法判断をしなかった23日の最高裁判決を受け、憲法判断に専念する「憲法裁判所」の設置の是非が改憲論議の新たな争点に浮上しそうだ。民主党は「現行では国会が関与しない首相の行動に違憲性があっても止められない」と設置に否定的な与党を批判、憲法9条と並ぶ対立軸にしていく構えだ。

 「憲法判断をしなかったのは大変残念。裁判所では憲法判断がしばしば避けられてしまう」

 最高裁判決を受け、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で述べた。同党は昨年の「憲法提言」に憲法裁の設置を盛り込んだ。背景には、国家の存立にかかわる政策には司法が介入しない「統治行為論」を根拠に、裁判所が憲法判断に消極的なことへの疑問がある。憲法9条の拡大解釈が繰り返される現状にも歯止めがかからないという懸念もあった。

 これに対し、自民党は「司法による立法権侵害につながる」と不要論を主張。昨年の新憲法草案でも憲法裁設置を盛り込まず、公明党も消極姿勢で歩調を合わす。

 首相の参拝に対し、地裁レベルでは過去2度の違憲判断があるが、首相は「心の問題」と突っぱねており、民主党幹部は「最高裁が判断を避ける状況が続けば、『憲法なんていらない』という考え方につながる」と語っている。【田中成之】

毎日新聞 2006年6月25日 東京朝刊

372片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/06/29(木) 00:40:34
当の首相が神社参拝は「個人」の自由だと言ってるのにね。
公約するたぐいのことだと思ってるんですか?

自民党:靖国若手国会議員の会、結論まとまらず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060629k0000m010103000c.html

 自民党の「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」は28日、国会内で総会を開いた。超党派の議連「国立追悼施設を考える会」が首相の靖国神社参拝に違憲の疑いがあるとの提言をまとめたことに対抗する「見解案」を議論したが、首相参拝をめぐる表現で調整がつかず、結論を会長に一任して先送りした。

 会長の今津寛衆院議員によると、見解案にある「本会では首相による靖国参拝を支持する」との表現に対し、「『首相による』との文言を盛り込むと、党総裁選で参拝を公約しない候補者を応援できなくなる」などと党総裁選への影響を懸念する意見が複数あった。

 今津会長は記者団に「総裁選に中韓両国の介入を許しかねない『国立追悼施設』を声高に論じるべきではない」と議連の提言を批判。見解案については、首相の参拝は違憲に当たらない▽新たな追悼施設は必要ない−−などの柱は維持したまま、表現を詰める考えを示した。[小山由宇]
毎日新聞 2006年6月28日 21時02分

373小説吉田学校読者:2006/07/10(月) 23:34:32
補償を求めるのはどうかとは思いますが、謝罪と金一封くらいはやらないとダメだと思う。市井の民を神として祀るというのは宗教的にムリがあるのであります。「神になる」と「神として祀る」ではかなり違いがあるのであります。

「靖国が生存者5人合祀」 ずさんな戦後処理と韓国
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=YNS&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006071001004646

 <ソウル10日共同>韓国の政府機関「強制動員真相究明委員会」は10日、日本の植民地時代に強制連行された韓国人の生存者5人が、本人も知らない間に靖国神社に合祀(ごうし)されていることが確認されたと明らかにした。
 日本による強制連行被害の申請を受け付け、申請内容を確認する作業の中で判明したという。
 5人のうちの1人で、現在はソウル市内に居住する金希鍾氏(81)は19歳だった1944年、憲兵らに強制連行されてサイパンへ労働者として動員され、米軍の捕虜になり韓国へ戻ったという。金氏は「靖国神社まで行って名前を削除するよう求めた。日本政府がちゃんと調査していればこんなことはないはずだ」と日本側を批判、補償を求めた。

375名無しさん:2006/07/20(木) 14:04:21
日経は朝刊一面トップ記事でしたね。ネット記事は控えめですが。
こちらではメモの写真も掲載。

http://www.asahi.com/national/update/0720/TKY200607200188.html
昭和天皇「私はあれ以来参拝していない」 A級戦犯合祀

2006年07月20日11時12分
 昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されたことについて、「私はあれ以来参拝していない それが私の心だ」などと発言したメモが残されていることが分かった。当時の富田朝彦宮内庁長官(故人)が発言をメモに記し、家族が保管していた。昭和天皇は靖国神社に戦後8回参拝。78年のA級戦犯合祀以降は一度も参拝していなかった。A級戦犯合祀後に昭和天皇が靖国参拝をしなかったことをめぐっては、合祀当時の側近が昭和天皇が不快感を抱いていた、と証言しており、今回のメモでその思いが裏付けられた格好だ。
昭和天皇(88年)


天皇陛下の病状について発表する富田朝彦宮内庁長官(左)=1987年9月21日、宮内庁で


昭和天皇の発言を記したメモ


 メモは88年4月28日付。それによると、昭和天皇の発言として「私は 或(あ)る時に、A級(戦犯)が合祀され その上 松岡、白取(原文のまま)までもが 筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが」と記されている。

 これらの個人名は、日独伊三国同盟を推進し、A級戦犯として合祀された松岡洋右元外相、白鳥敏夫元駐伊大使、66年に旧厚生省からA級戦犯の祭神名票を受け取ったが合祀していなかった筑波藤麿・靖国神社宮司を指しているとみられる。

 メモではさらに、「松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々(やすやす)と 松平は平和に強い考(え)があったと思うのに 親の心子知らずと思っている」と続けられている。終戦直後当時の松平慶民・宮内大臣と、合祀に踏み切った、その長男の松平永芳・靖国神社宮司について触れられたとみられる。

 昭和天皇は続けて「だから私(は)あれ以来参拝していない それが私の心だ」と述べた、と記されている。

 昭和天皇は戦後8回参拝したが、75年11月の参拝が最後で、78年のA級戦犯合祀以降は一度も参拝しなかった。

 靖国神社の広報課は20日、報道された内容について「コメントは差し控えたい」とだけ話した。

    ◇

 《「昭和天皇独白録」の出版にたずさわった作家半藤一利さんの話》メモや日記の一部を見ましたが、メモは手帳にびっしり張ってあった。天皇の目の前で書いたものかは分からないが、だいぶ時間がたってから書いたものではないことが分かる。昭和天皇の肉声に近いものだと思う。終戦直後の肉声として「独白録」があるが、最晩年の肉声として、本当に貴重な史料だ。後から勝手に作ったものではないと思う。

 個人的な悪口などを言わない昭和天皇が、かなり強く、A級戦犯合祀(ごうし)に反対の意思を表明しているのに驚いた。昭和天皇が靖国神社に行かなくなったこととA級戦犯合祀が関係していることはこれまでも推測されてはいたが、それが裏付けられたということになる。私にとってはやっぱりという思いだが、「合祀とは関係ない」という主張をしてきた人にとってはショックだろう。

376名無しさん:2006/07/20(木) 14:04:55
http://www.asahi.com/national/update/0720/TKY200607200188.html
昭和天皇「私はあれ以来参拝していない」 A級戦犯合祀(2)

 靖国神社への戦犯の合祀(ごうし)は1959年、まずBC級戦犯から始まった。A級戦犯は78年に合祀された。

 大きな国際問題になったのは、戦後40年目の85年。中曽根康弘首相(当時)が8月15日の終戦記念日に初めて公式参拝したことを受け、中国、韓国を始めとするアジア諸国から「侵略戦争を正当化している」という激しい批判が起こった。とりわけ、中国はA級戦犯の合祀を問題視した。結局、中曽根氏は関係悪化を防ぐために1回で参拝を打ち切った。だが、A級戦犯の合祀問題はその後も日中間を中心に続いている。

 昭和天皇は、戦前は年2回程度、主に新たな戦死者を祭る臨時大祭の際に靖国に参拝していた。戦後も8回にわたって参拝の記録があるが、連合国軍総司令部が45年12月、神道への国の保護の中止などを命じた「神道指令」を出した後、占領が終わるまでの約6年半は一度も参拝しなかった。52年10月に参拝を再開するが、その後、75年11月を最後に参拝は途絶えた。今の天皇は89年の即位後、一度も参拝したことがない。

 首相の靖国参拝を定着させることで、天皇「ご親拝」の復活に道を開きたいという考えの人たちもいる。

 自民党内では、首相の靖国参拝が問題視されないよう、A級戦犯の分祀(ぶんし)が検討されてきた。いったん合祀された霊を分け、一部を別の場所に移すという考え方で、遺族側に自発的な合祀取り下げが打診されたこともあるが、動きは止まっている。靖国神社側も、「いったん神として祭った霊を分けることはできない」と拒んでいる。

 ただ、分祀論は折に触れて浮上している。99年には小渕内閣の野中広務官房長官(当時)が靖国神社を宗教法人から特殊法人とする案とともに、分祀の検討を表明した。日本遺族会会長の古賀誠・元自民党幹事長も今年5月、A級戦犯の分祀を検討するよう提案。けじめをつけるため、兼務していた靖国神社の崇敬者総代を先月中旬に辞任している。

    ◇

《靖国神社に合祀された東京裁判のA級戦犯14人》

【絞首刑】(肩書は戦時、以下同じ)
東条英機(陸軍大将、首相)
板垣征四郎(陸軍大将)
土肥原賢二(陸軍大将)
松井石根(陸軍大将)
木村兵太郎(陸軍大将)
武藤章(陸軍中将)
広田弘毅(首相、外相)

【終身刑、獄死】
平沼騏一郎(首相)
小磯国昭(陸軍大将、首相)
白鳥敏夫(駐イタリア大使)
梅津美治郎(陸軍大将)

【禁固20年、獄死】
東郷茂徳(外相)

【判決前に病死】
松岡洋右(外相)
永野修身(海軍大将)

377小説吉田学校読者:2006/07/21(金) 01:16:53
「すごいスクープ」と朝書きました。確かに新聞協会賞確実(インサイダー取引の捜査がなければ)のスクープではありますけれども、史料の精査はちゃんとやるべきだと思います。
2ちゃんねるニュー速では「捏造だ」と書かれていますけれども、確かにインクの色とか紙質とかは疑問の余地が残るところでありますし、「私」が天皇を指すのか、徳川元侍従長を指すのか不明でもあります。
でも、「後から書いた」ものであっても、富田氏の筆跡には間違いないようですし、仮に徳川侍従長の意見といっても、昭和天皇と徳川侍従長との関係から見て、意見が相違するというのは全く考えにくいのであります。昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を持っていたのは、確かであろうと思います。
ただ、「市井の昭和史研究家」としては、「合祀に不快感」はあっても、「東條全面不支持」ではなかったように思われます。松岡・白鳥不支持は揺るがないと思いますが。

昭和天皇:靖国合祀不快感に波紋…遺族に戸惑いも
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/07/20/20060720k0000e040049000c.html

 「だからあれ以来参拝していない。それが私の心だ」。富田朝彦・元宮内庁長官が残していた靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)への昭和天皇の不快感。さらに、合祀した靖国神社宮司へ「親の心子知らず」と批判を投げかけた。昭和天皇が亡くなる1年前に記されたメモには強い意思が示され、遺族らは戸惑い、昭和史研究者は驚きを隠さない。A級戦犯分祀論や、小泉純一郎首相の参拝問題にどのような影響を与えるのか。
 ■A級戦犯の遺族
 「信じられない。陛下(昭和天皇)のお気持ちを信じています」−−A級戦犯として処刑され、靖国神社に合祀される板垣征四郎元陸軍大将の二男の正・日本遺族会顧問(82)=元参院議員=は驚きながらも、そう言い切った。
 正氏は昭和天皇が参拝を中止したのは、A級戦犯合祀とは無関係だとの立場を崩さない。「三木(武夫)総理(当時)が昭和50(75)年に現職首相として初めて参拝し、その秋の国会で論議になったため、陛下はその後参拝できなくなったのだと私は思うし、さまざまな史料からも明らかだ。A級戦犯合祀は、陛下の参拝が止まった後のことだ」と話す。その上で「(富田元長官が)何を残され、言われたかは関知しない」と言った。
 同様にA級戦犯として合祀される東条英機元首相の二男輝雄氏(91)=元三菱自動車工業社長=は「そんな話、いまだかつてどこからも聞いたことがない」と繰り返した。「信ぴょう性が分からない以上、言いようがない。個々の動きでいちいち大騒ぎしても仕方ないよ」とコメントを避けた。
 ■識者は
 昭和史に詳しいノンフィクション作家の保阪正康さんは「昭和天皇は東京裁判の結果を容認し、A級戦犯合祀はおかしいと判断していたから、想像できる範囲ではある」とし、影響について「参拝に反対の立場の人たちからは『昭和天皇でさえも否定的』という声が強まるのではないか。小泉純一郎首相と昭和天皇は靖国について考えが違うことがはっきりした。首相は参拝するのであれば、昭和天皇の判断に、政治の最高責任者として戦争について見解を改めて述べる必要があるのではないか」と語った。
 一方、一橋大大学院社会学研究科の吉田裕教授は「徳川義寛侍従長の回想で示唆されていたことが確実に裏付けられ、松岡洋右元外相への厳しい評価も確認された。今後は分祀論にはずみがつく。小泉首相も、少なくとも(終戦の日の)8月15日に参拝をしない理由になるのではないか。首相の参拝には多少の影響はあると思う」と話した。
 日本近現代史に詳しい小田部雄次・静岡福祉大教授は「昭和天皇の気持ちが分かって面白い」と驚き、「東京裁判を否定することは昭和天皇にとって自己否定につながる。国民との一体感を保つためにも、合祀を批判して戦後社会に適応するスタンスを示す必要もあったのではないか」と冷ややかな見方を示した。その上で「A級戦犯が合祀されると、A級戦犯が国のために戦ったことになり、国家元首だった昭和天皇の責任問題も出てくる。その意味では、天皇の発言は『責任回避だ』という面もあるが、東京裁判を容認する戦後天皇家の基盤を否定することもできなかったのではないか」と話した。

378小説吉田学校読者:2006/07/21(金) 01:19:35
(続き)
「三木首相が私人参拝してから、政治問題化し始めた」といいますが、政治問題化し始めたのは「靖国管理法案、衆院内閣委で強行採決」があった74年からであり、その際は「A級戦犯合祀」ではなく純粋に「政教分離」の観点から問題になり始めたものであります。
昭和天皇は三木首相が参拝してからも1度参拝しております。あまり関係ないと思います。

 ◇靖国神社とA級戦犯合祀を巡る動き◇
1945年8月 終戦の玉音放送
 46年4月 国際検察局がA級戦犯容疑者28人を起訴
   6月 松岡洋右被告が病死
 48年11年 極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯のうち7人に絞首刑判決
 51年9月 サンフランシスコ講和条約調印
 56年4月 厚生省(当時)が「祭神名票」送付による合祀事務に対する協力を都道府県に通知
 66年   A級戦犯の「祭神名票」を靖国神社に送付
 75年8月 三木武夫首相が現職首相で初めて終戦記念日に参拝。私人としての「参拝4原則」を強調
   11月 昭和天皇が最後の参拝
 78年10月 靖国神社がA級戦犯14人を合祀
 85年8月 中曽根康弘首相が公式参拝。「宗教色を薄めた形式なら公式参拝は合憲」との官房長官談話を受けて
 86年8月 近隣諸国に配慮して中曽根首相が参拝断念
 01年8月 小泉純一郎首相が13日に参拝。以降、毎年参拝
 05年6月 小泉首相が衆院予算委員会でA級戦犯について「戦争犯罪人であると認識している」と答弁
 ◇内容を精査し、冷静な分析必要
 天皇の靖国神社参拝は1975年11月21日に昭和天皇が行って以来、今の天皇陛下も含め行われていない。同神社や遺族側は、その後も「天皇参拝」を求めているが、30年以上途絶えたままだ。これまでいくつかの理由が推測で語られていたが、今回の「富田元長官メモ」は、このうちの一つを大きくクローズアップした。
 宮内庁によると昭和天皇は、終戦に際し45年11月に同神社を参拝。その後も数年おきに訪れ、75年までに戦後計8回参拝した。また、今の天皇陛下は皇太子時代、69年までに戦後計4回参拝している。
 途絶えた理由に挙げられるのは(1)78年のA級戦犯合祀(2)対外関係の考慮(3)公人私人問題−−など。靖国参拝推進派はこのうち(3)を取り上げることが多い。75年8月、三木武夫首相は「私人」の立場を強調して参拝。同年11月の天皇参拝では、政府は「天皇の私人としての行為」と国会答弁した。この点につき、「公人中の公人」の立場を昭和天皇が熟慮して、その後の参拝を取りやめたとの考えだ。
 だが、今回のメモは(1)が大きな理由だったと読める。天皇参拝を求める以上、遺族側でもこの発言を理由に、A級戦犯分祀論が強まる可能性がある。
 一方で、メモで取り上げられている松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐伊大使への昭和天皇の思いを考慮する必要もある。「昭和天皇独白録」で、松岡元外相について「恐らくは『ヒトラー』に買収でもされたのではないかと思はれる」と辛らつに評価。白鳥氏が担当した日独伊三国同盟にも不満を述べている。信任していたとされる東条英機首相や木戸幸一内大臣らと比べ、冷ややかに見つめていたのは明らかで、それが発言に反映している可能性も否定できない。
 また、合祀されているA級戦犯14人の多くは陸海軍幹部で、2人は元々からの外務官僚。軍人でもなく、戦死でもなく、靖国神社にまつられることに違和感を語る向きもあった。昭和天皇が何を問題と感じ、それを今後我々がどうとらえていくか。内容について全文を精査し、冷静に分析していくことが必要だろう。【

379片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/21(金) 11:36:16
>>377
私も吉田学校さんと全く同じ意見です。
それにしても、昨日の朝刊の異変には驚いた。
あれが日経新聞かいな。昭和天皇が不快感を示してたから分祀せよ、ってのもどうなんだと思うんですね。「昭和天皇の見方は絶対だから」というのもおかしいし「昭和天皇でさえこう思し召しだから」というのもおかしいように思う。
すごいスクープではあるのでしょうが、そういうことしていいのかな? とも思います。

珍しく東アジアnews+ってところに行ってみて、このメモの前のページの解読を手伝いました。
紙の白さなどから近時つくられ貼り付けられたという意味で捏造という人、文脈などから「私」が天皇でないという意味で捏造という人がいますけれども、どちらも決定的といえないにもかかわらず、もう決まったかのようにいう人が多いんですね、あそこは。
知識の豊富な人もたくさんいそうなんですが、雰囲気としてそんな感じだから、だいじょうぶなのかな?、と思いました。
紙のほうはわかりませんが、「私」が昭和天皇である可能性はまたじゅうぶんにあると思いますね。当時の徳川前侍従長が似たような意見を持っていたからといって、その人の意見だとするには早急すぎると思います。実際にこのメモの元になった会見があり、このメモのうちあまり踏み込んでいない部分までは昭和天皇が事実おっしゃったことのようですし。

ただ、戻りますけど、日経新聞もこの時期しかないと見定めて出したのか、検証が十分でないと感じられるし、記事の文章も今日の「合祀」状態に影響をもたらそうというのがミエミエで気持ちの良いものではないですね。
昭和天皇の考えはあくまで一要素として(それもできるだけ検証を経たうえで)国民が考えるべきであると思います。主にビジネスの支障だからという意味で抱いていたA級戦犯分祀意見をもっているところ、天皇の考えを奇貨としてとびつくのは安易なんじゃないでしょうか。
昭和天皇が「A級戦犯」というくくりで合祀をいやがったのかも明確にはわかりませんし。

これが国政の最大論点として論じられるのは、(テーマも論法も)面妖に感じますね。
皆、自分の論法に意識的になるべきです。

>>378
・しかし、三木首相参拝直後の昭和天皇参拝時に一部から批判があったということもどっかに書かれてましたが、それが響いたのかもしれないですよね。
・合祀って当時あまり問題にならなかったんですかね? 宮内庁近辺が特に敏感だった?
・政教分離の観点から言うと、戦後直後から引き続き問題を抱えてる気がするんですが、それと靖国管理法案との関連はどうなんでしょうね? 靖国管理法を作ろうとしたから、政教分離に改めて目が向いたということ?

380小説吉田学校読者:2006/07/21(金) 19:18:24
>>379
私はちょっと片言丸氏の考えとは違って、あの日経の記事を読んで、仮説としての「A級戦犯分祀論の背景に天皇筋の意向」というのが裏づけされたものだと思いました。分祀せよと日経が主張しているようには、正直思えなかったですね。むしろ、昭和史好きの私には早朝からガツンときた(13版には載っていないから、朝ズバからだけど)面白い記事でした。
2ちゃんねるを見て、これはいい推測だなと思ったのは、「4月28日の誕生日前の会見は4月25日に行われたが、その際『大戦が一番嫌な思い出、だが、人物の批判は避けたい』と述べている。4月28日に発言されたというメモは、会見の発言を補足する意味でオフレコ発言を備忘したのではないか」というものです。誰に対するオフレコ発言かは知らんが、生命の終末期に思いを残そうという気持ちは合ったのではないでしょうか?

ということで、現代史学的コメントで、分祀、合祀をスルーしている私でありますが、この産経記事、8月30日=マッカーサー、厚木に上陸、7月23日=ポツダム宣言発表(7月26日)3日前、8月31日=降伏調印(9月2日)2日前、であります。昭和天皇は、夏の暑さとともに戦争を思い出していた。そして、折に触れて、側近に「語り部」「生き証人」として昭和を証言したかったのではないか・・・

故富田氏「日記」 大戦、教科書にも言及 昭和天皇の思いつづる
http://www.sankei.co.jp/news/morning/21pol001.htm

 昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)について話されたとするメモのほかに、富田朝彦元宮内庁長官(故人)が書き残していた日記には、先の大戦や教科書問題などについて昭和天皇が気にかけられていた様子が記されている。
 昭和57年8月30日付の富田元長官の日記には、「陛下と約九〇分。教科書問題に関連して韓国や中国へのお気持ちを大正末期、昭和の事実を踏まえてお話くださる」。また、61年7月23日付には「この処、靖国のこと、教科書問題と、お召し言上しきりである」、8月31日付には「国際連盟脱退時のこと、開戦前後のことなどいろいろとお話をいただいた」と書かれていた。
 戦後、戦争責任や靖国神社への閣僚の発言が相次いだころの政治家への昭和天皇の人物評価もあった。
 昭和60年の大みそかには「中曽根(康弘元首相)の内奏については、『私が後藤田(正晴元官房長官)はなかなかの人物で立派な人物のようだが、田中とはどうなっているのかと質問したのだよ』と眼を細めて仰せになる。中曽根は『後藤田は中立です。田中は今や三つに分かれて』と説明し、(中略)『中曽根も大部内外の情勢につき、適切な心配りができるようになった。成長したと思うね』と仰せられる」とあった。
 このほか、昭和54年1月14日付では、「陛下のお風邪ご本復のご様子をお慶び申し上げると、『長官はどう』と仰せになる。陛下は『長官の公邸は古くてとても寒いそうだね…(中略)…修繕もしたと思うが…(中略)』。じーんとするものがこみあげてきた」と書かれるなど昭和天皇と元長官の心の通い合いがうかがえる記述もあった。

381小説吉田学校読者:2006/07/21(金) 19:25:36
(続き)
この藤森氏の「富田氏は事実ではないことを書く人ではない」というのは、説得力あるなあ。富田氏と親交があったとされる元朝日新聞の岸田さんと、秦元教授との激突対論を希望します。秦さんとか半藤さんとか保阪さんとか、文春系「中道保守派文化人」が結構、「歴史的発見だ」というコメントしてますね。昭和史探偵たちは命続くまで「菊のカーテンの隙間」のトリコであります。私も含めて。

≪識者談話≫

 ■観念論になる/陛下と国民が判断/扱い慎重に
 ▼昭和史に詳しい秦郁彦・元千葉大教授(日本現代史)の話「日記とメモのコピーを見たが、信頼性は高い。昭和天皇がA級戦犯合祀に反対されていた『内意』は側近だった徳川義寛元侍従長の証言などで定説になりかけていたが、今回のものはそれを裏付ける史料だ。しかし、問題はどんな波及効果を及ぼすかで、どう議論してみても、最終的な判断が靖国神社にある限り観念論になってしまう。この問題はしばらく論議を凍結してはどうか」
 ▼新田均・皇学館大教授(神道学)の話「事実とすれば、激動の時代を目撃してこられた昭和天皇の昭和63年時点の思いとして重く受け止めたい。特に松岡洋右元外相らへの厳しいご認識が伝わってくる。だからといっていわゆる『A級戦犯』を分祀しなければいけないとか首相が参拝してはいけないという結論にはならない。これからのことは、今上陛下と平成の国民が今の時点で主体的に考えて国家意思を決めるべきだ」
 ▼富田朝彦氏の後任として宮内庁長官を務めた藤森昭一氏の話「天皇陛下の私的なご発言であっても内容が重要であれば、個人の判断としてメモに残すことはあり得ると思う。それ自体は悪いことではないが、外に出すという点については、おのずと慎重にならざるを得ない。富田さんが亡くなった今では分からないが、今回のメモも公表するつもりで書き残したのではなく、個人的なものだったはず。内容に対するコメントは皇室に仕えた者として難しいが、富田さんが事実にないことを書くような人でなかったことは確かだ」

382とはずがたり:2006/07/22(土) 00:47:41
>>380
>『私が後藤田(正晴元官房長官)はなかなかの人物で立派な人物のようだが、田中とはどうなっているのかと質問したのだよ』と眼を細めて仰せになる。中曽根は『後藤田は中立です。田中は今や三つに分かれて』と説明し、(中略)『中曽根も大部内外の情勢につき、適切な心配りができるようになった。成長したと思うね』と仰せられる」とあった。
昭和天皇は帝(みかど)だったんですなぁ。。今上天皇がこんなこと云うのはちょっと想像がつかないけど,昭和天皇が云ったのはなんとなく想像が付く。

383片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/22(土) 00:51:23
>>380
全く同じ意見というのは、”部分的に”全く同じということでした。
富田長官、徳川侍従長と天皇陛下はかなり心通じるものがあったと思います。
某掲示板某所などでは、昭和天皇以外の全く意見の異なる輩の意見を記したものにすぎないとみなす意見も多かったですが、そうではないと。

21日の朝刊に特集がありましたが、靖国の件以外のエピソードも読んで、心安らかになりましたね。
富田長官と昭和天皇の、お互いへの敬意の払い方。読んだだけでもたいそう心地よいものです。
昭和天皇は若槻から昭和初年の厳しいころの話を聞き出そうとしたが、若いころの違う話にもっていかれた。それを1988年になって、やっと若槻の気持ちがわかった、とおっしゃる。「私にも戦争への気持ち、戦争責任の質問が多いが、現存の人もあり、なかなか言えぬ。だから、楽しかった欧の旅のことを言うのだと思うよ。」私にも、この気持ちはわかる。

戦争についての意見、靖国に対しての意見、中国・韓国に対しては、むしろ天皇主導で宮内庁の意見をかためたようにも見えますね(政治利用を恐れる富田長官に対し、積極的な昭和天皇)。

私は、昭和天皇について、国政へのかかわり方、他人に対する批評を、自己反省しながらもついやってしまう。人間らしい天皇なんじゃないかと思ったりします。
(逆に言えば、田中義一”罷免”事件以降、一貫した適切な行動を取っていたか、疑問もあります。)
他にもいろいろ読みたいですね。まだ連載続くでしょうし。

私は購読して先入観があるからかもしれませんが、この件を分祀の追い風にしようとする日経の意図も感じましたけど。
21日の朝刊では社説でそんなことを言っていますし。
20日の1面のタイトルのつけ方からしてそうだと思いますけどね。
これでもあくまで「分祀せよ」ではない、あくまで「昭和天皇の思いを大切に」なんですかねぇ・・・。

>>381
丸谷才一が20日付で藤森氏と同様なことを言ってるのが面白いですね。

384名無しさん:2006/07/22(土) 06:30:56
少なくとも、徳川義寛元侍従長の言葉と考えるのは苦しいでしょう
一族に松平姓が大量にいる徳川家の人間が、
「松平の子」「松平」などと呼ぶとは思えません。

徳川義寛氏の年齢も松平永芳氏の方が近く、慶民氏は親の世代に当たりますしね。

松平慶民(1882-1948)
徳川義寛(1906-1996)
松平永芳(1915-2005)
富田朝彦(1920-2003)

385小説吉田学校読者:2006/07/22(土) 09:27:19
>>384
靖国の部分や政治家批評は私も昭和天皇の言葉だとは思いますけれども、他人の言葉や富田氏の感想が混在しているのではないかとも思っております。国会図書館あたりで何年もかかって検証した方がいいと思う。
おっしゃるとおり、あの富田氏なり徳川氏なりが「松平」と呼び捨てにするのは考えにくいですし、「親の心、子知らず」とか突き放した言い方をするのも考えにくい。
寺崎メモ(昭和天皇独白録)や岩見隆夫不朽の名著「陛下のご質問」なみのインパクトを私に与えていますねえ。

で、昭和史を考える上で第一級の史料が出たと思いますので、秦氏と同様、分祀、合祀論議はしばらく凍結したほうが良いのではないかと、私も思います。

386小説吉田学校読者:2006/07/22(土) 09:41:24
あえて署名部分を外すが、この毎日新聞記者はバカか。内奏は口外すると政治問題化するけれども、かつて「もう時効だから」とか言って口外させて紙面に載せた岩見隆夫の名連載を掲載していたのはドコの新聞か。
で、その岩見隆夫の「陛下のご質問」によりますれば、「寸鉄人を刺す」を地で行く陛下の一言居士ぶりは怖かったでしょうなあ。

昭和天皇:22年前に少子高齢化を懸念 渡部恒三氏明かす
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060722k0000m010145000c.html

 民主党の渡部恒三国対委員長は21日、東京都立川市で講演し、厚相時代の84年に行った昭和天皇への国政報告(内奏)で、昭和天皇が少子高齢化について「国民は今の生活を維持できるか」と懸念を示したことを明かした。
 渡部氏は、昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる元宮内庁長官のメモが見つかった話から内奏の思い出に言及。少子高齢化に伴う年金や医療保険制度への影響について2時間程度報告したところ、昭和天皇が「大臣、そういう少子高齢化がやってきた時、国民は今の生活を維持することができるか」と質問したという。
 質問を聞いて「うっと詰まった」という渡部氏は「国会では一度も答弁に困ったことはないが、天皇陛下の10秒のご質問にはどう答えていいか困った」と当時を振り返った。
 内奏とは、首相や閣僚による天皇陛下への国政報告のこと。外部に内容が漏れれば天皇の政治利用につながるとされ、内容は口外しないことが不文律になっている。

387小説吉田学校読者:2006/07/22(土) 10:01:34
天皇の政治利用は厳に慎むべきで、分祀への政治利用は絶対にやめるべきでありますが、首相が靖国に「参拝」すれば「親の心、子知らず」だ。

昭和天皇 富田メモ 分祀へ政治利用の恐れ
http://www.sankei.co.jp/news/060721/sha036.htm

 ≪加藤氏「分祀論に弾み」 安倍氏「気持ち変わりない≫
 昭和天皇が靖国神社の「A級戦犯合祀(ごうし)」に不快感を示す発言をされていたとするメモの存在が明らかになったことで、小泉純一郎首相の靖国参拝を批判するグループの「A級戦犯分祀論」が、勢いづきそうだ。これに対して小泉首相は20日夕、自身の参拝について「影響はない」と言い切り、政府筋も「皇室は政治利用しないのが一つの見識だ」として、事態の早期沈静化を図るべきだとの考えを示した。
 20日、与野党からは靖国問題をめぐる発言が相次いだ。自民党の一部からは「分祀論に弾みがつく」(加藤紘一元幹事長)との声が出たが、党内の首相参拝批判派が「分祀」で一致しているわけではない。
 批判派には(1)「A級戦犯」分祀(2)宗教法人格を外し、国家が護持(3)新たな無宗教の国立追悼施設建設(4)千鳥ケ淵戦没者墓苑の拡充−の4つの考え方があり、複雑に入り組んでいる。
 「分祀論」は以前から中曽根康弘元首相が唱え、今年に入って日本遺族会会長の古賀誠元幹事長も提唱。与謝野馨経済財政担当相、森喜朗元首相らも言及しているが、首相は20日、「一宗教法人に政府として言わない方がいい」と一蹴(いっしゅう)した。
 憲法の政教分離原則から政府が宗教法人の靖国神社に指示や命令ができないため、「分祀」を狙って取りざたされているのが国家護持論だ。麻生太郎外相が「一宗教法人にいろいろなことを押しつけていいのか。国がきちんとすべきだ」と唱え、古賀氏も同調する。
 国立追悼施設論は、超党派議連や自民党山崎派が政策提言に盛り込み、福田康夫元官房長官も同調している。
 さらに、身元不明戦没者の遺骨を埋葬している千鳥ケ淵墓苑の拡充論も中川秀直政調会長を中心に浮上している。
 こうした動きに、首相の靖国参拝を支持する「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」は20日、総会を開き、対応を協議。今津寛会長らが21日に安倍晋三官房長官を訪ね、首相の参拝継続などを求めていくことになった。

388片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/22(土) 12:44:43
>>385
秦さんはそういう意見でしょうけど、日経は控えるという気持ちがあまりないと思うのですが。
純粋な考え方なら、あの部分を切り出して1面にしないと思うのですけど。

政教分離に関する問題に至ると、天皇も独特のポジションにいるから、天皇の言葉を受けてどうこうする、というのは微妙だと思う。
A級戦犯(とりわけ松岡や白鳥)の評価については、考え直すきっかけになるのかも。
どこから政治利用になるんでしょうね。
「天皇の発言がこうだから、こうでなければならない」という使い方をしない限りいい気がします。

靖国神社問題自分なりに整理すると、
靖国神社へ行きたいという人が多い。そこで、A級戦犯あるいは戦争指導誤導者が祀られていることが問題になる(対外的な観点と、対国民的な観点がある)。靖国神社へ行きたい&祀るべきでない人がいるということで。→それを解決するには、分祀が適切か。参拝しない、という選択肢を任意にとればいいんだけど、そうはいかなさそう。
靖国神社以外へ行きたいという人の存在。→千鳥ヶ淵活用or新施設? 過去の戦争、これからあるかもしれないことを考えると、靖国神社にすべて放り込むのは適切じゃないなー。無宗教よりも、ニュートラルなスペースの中に各宗教というのがいいと思うが。

389小説吉田学校読者:2006/07/22(土) 12:59:44
>>388
あの部分の切り抜き方ですけれども、「分祀論の背景に昭和天皇の隠れた意思がある」という説は前々からあったわけですね。徳川元侍従長の証言とかからも。昭和天皇がなぜ親拝をやめたかは昭和史の1大ミステリーといっても過言ではなく、その背景を考えると、あの切り抜き方は正しいと思います。
でも、その後の日経のはしゃぎようは、ひどいね。21日あたりから分祀イケイケドンドンであります。
あのスクープを見て、むかーし読売が元旦に「北方領土、2島先行返還で交渉へ」というスクープを放った後、社説で「4島一括返還を捨てるのか」と書いたことをなんとなく思い出しました。

で、私の友人の歴史好きは、「日曜の朝か8月15日にもっとでっかいのが来る」という噂(願望?)を昨夜電話で語っておりました。来るか聖断の裏話が。。。。

390小説吉田学校読者:2006/07/24(月) 00:01:14
今日のサンプロはひどかった。桜井氏がひどかった。メモの信憑性といいますが、「今の陛下は、あなた(加藤氏)に対して不快感を持っておられる」とほとんど信憑性ゼロの証言を繰り出すのは、ちょっとひどかった。
検証・分析は長い眼で必要ですので、一気呵成に結論を出すのは拙速であります。

で、桜井氏の言っている「加藤氏に不快感」というのは、推測としては成り立つことではあります。92年天皇訪中(これは天皇筋の意向で実現された説もありますが)の首席随員争いとかね。そこらへんは噂としてはあるのです。また大平元首相と加藤氏(大平内閣官房副長官)については、隣国韓国大統領が射殺されたとき、首相が隣国でありながら、40日抗争で弔問に行けないという、前代未聞のことをやってしまいましたので、昭和天皇も不快感を持っていたんじゃないのかなあ〜〜〜という推測は成り立つわけですけれども、そこらへんは「人物批判はしない」昭和天皇の意に背いて書き込んじゃうと「親の心、子知らずだ」

外交でなく国内問題−菅氏 靖国参拝、加藤氏も同調
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=YNS&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006072301002527

 民主党の菅直人代表代行は23日のテレビ朝日番組で、昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされることについて「外国に言われたから(靖国参拝が)問題になったのではないことが明らかになった。外交と戦争責任問題はいつもごっちゃになる。昭和天皇のメモを素直に読めば、外交とは別の形で判断をされた」と述べ、靖国参拝問題が外交ではなく国内問題であるとの認識を示した。
 自民党の加藤紘一元幹事長も「明らかに国内問題だ」と同調、「昭和天皇自身があまり合祀に賛成ではなかったと言われてきたが、今度のは決定打だ」と指摘した。

391小説吉田学校読者:2006/07/27(木) 07:00:32
昨日もANNで、「終戦直後、昭和天皇のNYタイムズ会見」報道。日経のスクープ以来、パンドラの箱が開いたような気がします。
この廣田弘毅の合祀の話も前々から「そうなんじゃないか」という話はありました。宮内庁で「昭和天皇実録」(非公開予定)を編纂しているのと関係があるんでしょうか?

A級戦犯、広田元首相の遺族 「靖国合祀合意してない」
http://www.asahi.com/national/update/0726/OSK200607260220.html

 東京裁判でA級戦犯として起訴、処刑された広田弘毅元首相が靖国神社に合祀(ごうし)されていることについて、孫の元会社役員、弘太郎氏(67)が朝日新聞の取材に応じ、「広田家として合祀に合意した覚えはないと考えている」と、元首相の靖国合祀に反対の立場であることを明らかにした。靖国神社は、遺族の合意を得ずに合祀をしている。処刑された東条英機元首相らA級戦犯の遺族の中で、異議を唱えた遺族は極めて異例だ。
 靖国神社へのA級戦犯の合祀をめぐっては今月、昭和天皇が不快感を示したとされる88年当時の宮内庁長官のメモが明らかになっている。
 弘太郎氏は広田元首相の長男、弘雄氏(故人)の長男。6人いた元首相の子は、全員他界している。
 A級戦犯が合祀された78年当時について、弘太郎氏は「合意した覚えはない。今も靖国神社に祖父が祀(まつ)られているとは考えていない」と話した。靖国に絡むこれらの思いは「広田家を代表する考え」としている。
 広田元首相は処刑された7人のA級戦犯のうち唯一の文官。外相当時に起きた37年12月からの南京大虐殺で、残虐行為を止めるよう閣議で主張しなかった「不作為の責任」などが問われた。一方で軍部の圧力を受けつつ終始戦争に反対していたとの評価もあり、オランダのレーリンク判事は「軍事的な侵略を提唱した日本国内の有力な一派に賛同しなかった」などとして、元首相の無罪を主張する意見書を出している。
 広田家の菩提(ぼだい)寺は故郷の福岡にあるが、遺族は元首相の遺髪を分けて鎌倉の寺に納め、参拝している。55年4月、旧厚生省は横浜で火葬されたA級戦犯7人の遺灰を各遺族に引き渡そうとしたが、広田家だけは受け取らなかった。弘太郎氏によると、戦犯遺族でつくる「白菊遺族会」にも参加しなかった。
 弘太郎氏は「靖国神社に行くことはあるが、国のために亡くなった戦没者を思い手を合わせている。祖父は軍人でもなければ、戦没者でもない。靖国神社と広田家とは関係ないものと考えている」と話した。
 靖国神社広報課は「広田弘毅命に限らず、当神社では御祭神合祀の際には、戦前戦後を通して、ご遺族に対して御連絡は致しますが、事前の合意はいただいておりません」としている。
 広田元首相の伝記小説「落日燃ゆ」の著者、城山三郎さんは「広田さんのご遺族の思いを聞いて、やっぱりそうか、との思いが深い。ご遺族の言葉に付け足す言葉はない。広田さんだったらどう思うか、どうしただろうか、熟慮したうえでの考えだと思う」と話している。

392片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/28(金) 19:49:52
>>391
直接は関係ないのではないでしょうか。
内々の天皇のことばを史料として残すのはヘンだ、おかしい、冒涜だ、という意見が仮にあるとすれば、そうじゃないんだよという根拠にはなるのでは。
昭和天皇実録が公開されるとき、どのように受け取られるのかなぁ。それ以前に、宮内庁が学者に任せて編纂させると、不都合なことを消す、ってことにならないのか? 当代一流の学者に任せているのではあろうけれども。

393小説吉田学校読者:2006/07/28(金) 20:37:27
直接は関係ないと思います。
「崩御後は実録が編まれ、間違いなく、私のところにもインタビューが来る。私も年だ。メモを残しておこう」という動機付けにはなりますね。死後焼却のことと遺言しても、遺族に宮内庁職員や学者が聞き込みに来たらそりゃ残す。聞き込みに来た学者が「いやぁ、凄かったわ」とか感想を漏らしたらそりゃ取材するわね。あくまで一般論ですけど。

裏実録とでも言うべき田中伸尚の「ドキュメント昭和天皇」のようなのは、宮内庁編纂では間違っても出来ないでしょう。でも「現代史資料」くらいのものにはなってほしいなあ。

394小説吉田学校読者:2006/07/28(金) 20:39:15
>>391
自己レスですけど、どうかんがえても廣田弘毅は外交官としては無能でして、城山三郎の「落日燃ゆ」は本当に納得できませんでした。城山氏にコメント求めるなって、基本は「国士のような官僚、バンザイ」なんだから。

395片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/28(金) 21:19:07
どっかの週刊誌で丸谷才一さんがコメントしてましたが、
富田さんの遺族が、この手帳等に関しては、内容をデータ化して、それを編集するなどしていたようですね。
秘密にしておいたほうが良さそうなところは当時丸谷さんも見せてもらっておらず、そのうえで丸谷さんは事務的でつまらないなあと思ったらしいです。
今回は、生のシロモノから日経が記事にしたのでしょうけど。

396片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/30(日) 19:47:16
こいつら煩い。というより、マスコミが煩い。
東條の孫やら東郷の孫やら、お前ら何様だ?

後継首相は参拝停止宣言を A級戦犯の孫の東郷元局長  2006/07/30 18:29
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060730&j=0030&k=200607309322

 靖国神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯の東郷茂徳元外相の孫で、元外務省欧亜局長の東郷和彦氏が、8月1日発売の「月刊現代」のインタビュー記事で、小泉純一郎首相の後継首相に対し、靖国神社参拝の「一時停止」を宣言し、参拝を自制するよう提案していることが30日、分かった。

 東郷氏は理由について「中国やアジア諸国とのあつれきを深めているこの状況は、『東洋平和』に命をささげた英霊たちが望んでいた日本の未来像だとは思えない」と強調している。

 首相の靖国参拝に関し東郷氏は「一部の反発を覚悟で提案したい。小泉首相の後継者は、靖国参拝の一時停止(モラトリアム)を宣言せよ、と。そして後に続く首相も、モラトリアムを解除できると判断する時期が来るまでこの政策を継続することだ」と表明。

397小説吉田学校読者:2006/08/10(木) 07:00:29
朝ズバのメインテーマ「自由への疾走」を聞きながらこのニュースを読まれると、なんとなく参拝行っていいんじゃないかという気になるから不思議。
それはそうと、8月15日、警視庁は予定を空けているという噂が「探偵ファイル」初めとして、ネット各所で流れておりますが。。。

小泉首相 「8・15参拝」の意向を強く示唆…長崎市で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-00000022-maip-pol

 小泉純一郎首相は9日午前、終戦記念日(8月15日)に靖国神社を参拝するとの01年時の公約について「生きている」との認識を重ねて示すとともに、「守るべきだと思っている」と述べ、8月15日の参拝に踏み切る意向を強く示唆した。長崎市内で平和祈念式典出席後、記者団の質問に答えた。
 首相は01年の自民党総裁選で「8・15参拝」を公約しながらこれまで見送ったことについて、公約は「生きている」との認識を8日、記者団に示していた。9日、記者団が「公約は守るべきものと考えるか」と聞いたのに対し「公約は生きていますから。守るべきものだと思っている」とさらに踏み込んで発言。記者団が「8月15日に参拝するということか」と確認したのに対しても「いかなるものについても皆さんも公約は守るべきものと思っているんじゃないですか」と述べ、これまでの「適切に判断」との表現は用いなかった。
 首相は01年4月の党総裁選の討論会で「首相に就任したら8月15日にいかなる批判があろうと必ず参拝する」と語り、これが「公約」となった。しかし、近隣諸国の反発を考慮し01年8月は13日に前倒し参拝。その後も▽4月21日(02年)▽1月14日(03年)▽1月1日(04年)▽10月17日(05年)と春と秋の例大祭などを選び毎年参拝を続けている。首相の言動に中国、韓国が警戒を強めることは必至だ。

398小説吉田学校読者:2006/08/10(木) 22:37:48
この長官「懇談」(会見ではない)は、今日発売の月刊文芸春秋の保阪氏らの座談会で「メモ報道前に日経は宮内庁に報道を通告したところ、黙認した」発言があったからに他ならない。一般論になぞらえて婉曲に批判するのがいかにも「官僚」である。
別に富田氏をことさらに神格視するものではないけれども、「生臭さ」では古賀誠並みと言われる羽毛田氏である。「小泉厚相、羽毛田老人福祉局長」「森首相、羽毛田次官」と清和会あっての人でもある。無私ではないのだ。

<昭和天皇メモ>宮内庁長官が、公表に批判的な考え示す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060810-00000113-mai-soci

 宮内庁の羽毛田信吾長官は10日の定例会見で、昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる富田朝彦・元宮内庁長官のメモについて、「長官という職にあるものとして言えば、在任中のことを外に出していくことについては、よほど慎重でなければならない」との見解を語った。
 長官の「心構え」として述べたもので、「そうでなければ、陛下が長官にものが言いにくくなる」とも語り、発言の公表に批判的な考えを示した。

399小説吉田学校読者:2006/08/14(月) 22:27:01
明日はどうなるんだか。
小泉首相が靖国参拝したとしても、「歴史認識が違うんだ」くらいな感覚しかない。声高に批判も賞賛もしない私は、飼い馴らされてしまったのだろうか。

2500人態勢で警戒=靖国神社周辺−警視庁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060814-00000101-jij-pol

 終戦記念日の15日、警視庁は靖国神社や日本武道館がある東京・九段地区に機動隊員ら約2500人を動員、警戒に当たる。同日午前、警備部内に総合警備本部を設置。武道館で開かれる全国戦没者追悼式に向け、交通規制やトラブル防止を図るのが目的だが、小泉純一郎首相が参拝することが分かり次第、靖国神社の態勢を強化するという。

400小説吉田学校読者:2006/08/14(月) 22:30:53
私の個人的体験から言わせていただきますと、韓国人が靖国参拝に違和感を持つのは、「軍人を祀っている」はさることながら「勝手に祀られる」に大きく違和感を持つらしいです。
別に「祀ってくれ」と頼んでもいないのに、いつの間にか神に祀られるのは、ちょっと日本人以外には分かりにくいんじゃないか。

首相靖国参拝:中止を求める集会開く 東京・明治公園
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/photojournal/news/20060815k0000m040078000c.html

 小泉純一郎首相の靖国神社参拝中止を求める集会が14日、東京都新宿区の明治公園で開かれた。集まった日本、台湾、韓国の市民と、靖国神社への合祀(ごうし)取り消しを求める遺族ら約1000人は、キャンドルと人文字で「YASUKUNI NO」と描き、「今こそ平和への意思表示を」と訴えた。
 旧日本軍に徴用された台湾や韓国の元軍人・軍属の遺族や、日本の戦没者遺族らが合祀取り消し訴訟を通じて結成した市民ネットワーク「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」が主催した。
 台湾原住民族の合祀取り消しを求めるグループの一員として台北市から参加した陳明忠さん(77)は「日本軍の台湾討伐により殺害された台湾原住民の子や孫が、その後、日本軍の一員とされて死んだ。その被害者である原住民たちが、殺した側と一緒にまつられているのは納得できない。それを肯定する首相の参拝も認められない」と話した。

401名無しさん:2006/08/15(火) 00:41:12
靖国神社に参拝する朝鮮皇族の写真…韓国初公開
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/08/14/20060814000037.html

 朝鮮皇族らが1941年10月に日本の皇族とともに靖国神社を参拝する様子を写した写真が韓国で初めて公開された。

 写真収集家の鄭成吉(チョン・ソンギル)氏(大邱・東山病院博物館名誉館長)は13日、日本の皇族らの靖国神社参拝風景を収めた写真が掲載された『靖国神社臨時大祭記念写真帖』を本紙に公開した。

 1853年の開港以後、日本が行った11の戦争における戦没者、計246万人を祀っているのが靖国神社だ。1978年に東条英機など太平洋戦争のA級戦犯14人が合祀されたため、日本の首相らが靖国を参拝することに対して韓国と中国が強く反発している東アジア外交紛争の現場でもある。

 この写真帖には昨年7月に亡くなった大韓帝国最後の皇世孫・李玖(イ・グ、高宗皇帝の孫であり、英親王の息子/右から3番目)をはじめ、イ・グン(一番右)、イ・チュン(右から2番目)ら朝鮮王族3人が日本の皇族らと並んで靖国神社を参拝する写真が含まれている。イ・グン、イ・チュンは義親王(高宗皇帝の次男)の孫だ。

 のみならず、この写真帖には日本に人質として連れていかれた朝鮮最後の王族・英親王の妃である李方子女史(右から2番目)も登場する。李方子女史は天皇皇后両陛下のすぐ後ろ、2番目の列で靖国神社参拝の列に加わっている。また、王族らの後に続き、太平洋戦争のA級戦犯・東条英機が参拝する姿も写真の中に収められている。

 この写真帖に掲載された写真は皇室専属の写真家が撮影したもので、皇族や祭礼に出席した人にのみ配られる非売品であることが判明している。

 ソウル大国史学科の李泰鎮(イ・テジン)教授は「1941年は日本が太平洋戦争を目前に控えた時期であり、戦争を前にして朝鮮人の動員を引き出す目的で強制的に靖国神社に参拝させたようだ。これは朝鮮を植民地として服属させたということを意味するものであり、絶対に自発的な参拝ではないだろう」と説明した。

朴蘭姫(パク・ランヒ)記者
朝鮮日報

402名無しさん:2006/08/15(火) 00:43:25
↓これは自発的な参拝かな。

靖国神社公式参拝関係年表
http://www1.odn.ne.jp/~aal99510/yasukuni/nenpyo_2.htm

平成8年11月1日 旧朝鮮王朝李玖王子 参拝


>>400
当時の状況をまとめると、
(1)当時は朝鮮半島出身者も日本人
(2)朝鮮半島での徴兵制適用は1944年4月以降
(3)1944年以前は志願制で朝鮮人士官も多くいた。
(4)戦後も日本の陸軍士官学校出身者などが政治の中枢を担った。

というわけで、いつのまにか祀られたというのは正確ではなく、
今の韓国での「韓国併合無効論」「親日派糾弾」という風潮の表れではないかと。

403名無しさん:2006/08/15(火) 02:17:03
>>400
広田弘毅元首相の遺族が、
「合祀について要望も同意もしていない。祖父がまつられていると考えていない」
と言っているように、日本人でも違和感を持つ人はいるでしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060727-00000184-kyodo-soci
靖国合祀聞かれたら断った 広田弘毅元首相の遺族

 東京裁判で処刑されたA級戦犯で唯一の文官、広田弘毅元首相の孫で、元会社役員弘太郎さん(67)が27日、共同通信社の取材に対し、靖国神社への広田元首相の合祀(ごうし)について「靖国から事前に合祀の連絡はなかった。聞かれていれば断った」と話し、反対の立場を明らかにした。
 A級戦犯の遺族が合祀に異議を唱えたのは異例で、議論が高まっているA級戦犯の分祀問題にも波紋を広げそうだ。
 広田元首相は外交官出身で2・26事件後の1936年に首相になった。軍部の政治介入は激しく、わずか1年で首相を退いた後、日中戦争時には外相を務めた。東京裁判では一部の裁判官が無罪を主張したが、48年にA級戦犯として東条英機元首相らとともに処刑された。靖国神社は78年、ほかのA級戦犯13人とともに合祀した。
(共同通信) - 7月27日19時42分更新

404名無しさん:2006/08/15(火) 02:18:49
>>403の言葉はこちらがソース

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060806k0000m040116000c.html
A級戦犯遺族:8人が分祀受け入れ 18人中反対3人

 靖国神社へのA級戦犯の合祀(ごうし)・分祀問題に関連して、毎日新聞社が合祀されたA級戦犯の14遺族に考えなどを聞いたところ、連絡できた13遺族18人(一部の遺族は複数)のうち、8遺族8人が分祀受け入れの意向を示した。反対は3遺族3人だった。「教義上、分祀はできない」とする同神社の姿勢と遺族らの意識に隔たりがある実態が浮き彫りになった。

 昭和天皇が合祀に強い不快感を示したとされる富田朝彦元宮内庁長官のメモが見つかったことを受けて、一斉聞き取りを行った。その結果、合祀・分祀については、5遺族の7人が「ノーコメント」「判断できない」などとしたが、10遺族11人が判断を示した。

 分祀受け入れを表明した遺族では、合祀は旧厚生省から送付された戦死者らのリストである祭神名票に基づいたもので「当初から同意したものでない」ことを理由に挙げる声が多かった。また「国民合意」や「靖国の自主的判断」を分祀受け入れの前提とする遺族もあった。ただ、自ら分祀を申し出る考えを示す遺族はなかった。

 広田弘毅元首相=絞首刑=の孫弘太郎さん(68)は「合祀について要望も同意もしていない。祖父がまつられていると考えていないので、分祀と言われても『ご自由にして下さい』としか言えない」と話した。東条英機元首相=絞首刑=の二男輝雄さん(91)は「遺族から何か言うべきことではない。神社が分祀を決めたら異論を出す立場にない」と靖国の判断に従う考えを示した。

 分祀反対の理由としては、平沼騏一郎元首相=終身禁固、受刑中死亡=の養子の平沼赳夫衆院議員(67)が「神道に分祀というのはなく不可能」▽板垣征四郎元陸軍大将=絞首刑=の二男正さん(82)が「合祀の手順は厳粛。分祀は認めたくない」▽東条元首相の孫由布子さん(67)が「分祀論の発端は中国の圧力。外圧に屈することになる」と述べた。【竹中拓実、反田昌平、工藤哲】

    ◇合祀されたA級戦犯◇
土肥原賢二・陸軍大将 絞首刑
広田 弘毅・首相   絞首刑
板垣征四郎・陸軍大将 絞首刑
木村兵太郎・陸軍大将 絞首刑
松井 石根・陸軍大将 絞首刑
武藤  章・陸軍中将 絞首刑
東条 英機・首相   絞首刑
平沼騏一郎・首相   終身禁固 受刑中死亡
小磯 国昭・首相   終身禁固 受刑中死亡
白鳥 敏夫・駐伊大使 終身禁固 受刑中死亡
梅津美治郎・参謀総長 終身禁固 受刑中死亡
東郷 茂徳・外相   禁固20年 受刑中死亡
松岡 洋右・外相    −−  公判中死亡
永野 修身・海軍元帥  −−  公判中死亡

 ▽A級戦犯と合祀 極東国際軍事裁判(東京裁判)で、侵略戦争を計画・遂行したなどとして起訴された政府と陸海軍の指導者28人が「A級戦犯」。48年の判決では、病死や免訴の3人を除く25人全員が有罪で、東条英機元首相ら7人が絞首刑に。靖国神社は78年10月、この7人と、受刑中や公判中に死亡した7人の計14人を合祀した。

 85年8月、当時の中曽根康弘首相が初の公式参拝に踏み切って以降、中国などがA級戦犯合祀を問題視し「侵略戦争を正当化する」として反発を強めた。解決策の一つとして14人を分祀する考え方があり、当時遺族の一人の板垣正氏が他の遺族の取りまとめに当たったが、一部から異論が出て頓挫した。同神社は「神霊を分けても元の神霊は存在しており、分祀はあり得ない」としている。

毎日新聞 2006年8月6日 3時00分

405小説吉田学校読者:2006/08/15(火) 07:23:57
A級戦犯の遺族たちは「分祀は反対。でも、陛下に親拝されるような靖国になってほしい」という感じでしょうか。

ここまで脚光を浴びると、逆にテロとか不安になる。7時45分ころ参拝へ。

首相が15日午前靖国参拝へ 21年ぶり、「公約」重視
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006081501000081

 小泉純一郎首相は15日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝する。首相周辺が明らかにした。首相は2001年の就任以来、年に1回の参拝を続け、今回が6回目だが、終戦記念日の参拝は初めてで、現職首相としては21年ぶり。9月退陣を控え、01年の自民党総裁選で宣言した同日の参拝という「公約」を果たす狙いがある。
 昭和天皇がA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる元宮内庁長官のメモ判明後の参拝だけに、党総裁選や次期首相の政権運営で、靖国参拝の是非が大きな焦点になるのは確実。合祀を問題視する中韓両国があらためて反発を強めるのも必至だ。

406小説吉田学校読者:2006/08/15(火) 20:21:11
>>402
私の個人的体験なもんですので、多くは反論しませんです。向こうの人たちは「神になる」は分かるけど「祀る」がよく理解できない模様です。私も良く分かりませんが。

職務として行っていないのであれば、神道形式に則った参拝をすべきです。参拝形式は目的・効果基準に照らすと、あまり問題ではないと思います。
歴史観を靖国的なものに同調しているのかどうか、この参拝でも首相の会見を聞いても良く分からないのがかなり問題だと思います。歴史観はないのかもしれない。「いつ行っても批判されるなら、今行ってもいい」発言から、歴史観も哀悼の誠も感じない。ポーズの問題ではないでしょう、これは。
特攻隊の展示を見て涙した小泉首相と、松下竜一「私兵特攻」を読んで怒りがまず沸いた私とでは、歴史観は相容れないでしょう。ただし、はっきり言って、それだけのことで、重大課題でもなんでもないと思いますね。
「国益を損なう」論もありますが、だいたい、小泉靖国参拝で、首脳会談は出来なくても、アヒルの水かきはしているだろうし、中韓から経済制裁とか食らいましたか?

首相靖国参拝 「今日は適切な日」小泉首相、理由を説明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060815-00000014-maip-pol

 小泉純一郎首相は15日午前、終戦記念日の靖国神社参拝について「8月15日を避けても批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならば今日は適切な日ではないか」と述べ、01年の自民党総裁選時の公約実現を優先した理由を説明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 近隣諸国への配慮から「8・15」を見送ってきた過去5年の参拝との整合性に関しては「最初、多くの方々が8月15日だけはやめてくれと言ってきた。あえて15日を避けて参拝してきた。しかし、いつ行っても騒ぎにしようという勢力がいるんですから。矛盾しない」と強調した。
 また、中韓両国の反発については「中国や韓国の言うことを聞けばアジア外交が良くなるとは思わない」と主張。A級戦犯合祀(ごうし)問題に関しては「戦没者全体に哀悼の念を表すため参拝している」と説明し、憲法違反との指摘には「思想信条であり、心の問題だ」と語った。
 また、本殿に上がるなど04年以前の参拝形式に戻したことについて首相は「今日は戦没者追悼式もあるし、千鳥ケ淵の戦没者墓苑にもお参りする。その時にはこの服装(モーニング)で行くし、きちっと本殿に参拝するのが適切と思った」と説明。公私の区別については「総理大臣である人間・小泉純一郎が参拝している。職務として参拝しているものではない」と述べた。

407名無しさん:2006/08/16(水) 21:36:44
首相の靖国参拝、「支持」53%…読売調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060816-00000014-yom-pol

 読売新聞社は、小泉首相が終戦記念日(8月15日)に靖国神社を参拝したことを受け、15、16の両日、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。

 首相の参拝を「支持する」は「どちらかといえば」を合わせて53%、「支持しない」は計39%だった。

 それぞれの理由を聞いたところ、支持する人では「首相が戦没者を慰霊、追悼するのは当然」が35%で最も多く、「不戦の誓いになる」31%、「中国や韓国の反発でやめるのはおかしい」25%が続いた。

 支持しない人では、「中国や韓国との関係が悪化」41%、「A級戦犯が合祀(ごうし)されている」27%、「政教分離の原則に反する」16%の順だった。
(読売新聞) - 8月16日20時28分更新

408片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/08/20(日) 11:06:46
今回のことで、特におかしく思ったのが、官邸が小泉首相靖国参拝の可否について複数回の輿論調査をしたとされていること。
個人の自由という論法なのであれば、役所を使っていろいろやるのをやめてほしい。
役所を挙げて政治的に靖国参拝の是非を検討するのはやめてほしい。

この靖国の問題はぐちゃぐちゃになってますが、実は、
・勝手に祀られること と
・役所が当然のごとく宗教にかかわってること
が大きい問題なのだと思います。

・戦争責任 については、讀賣新聞の最終報告が出たり、なかなか興味深い展開を見せていますが、そう簡単に決着することではないでしょう。
私は、現状の靖国神社じゃないところであれば、A級戦犯が明確に排除されてない形でもいいと思ってます。

>>406
小泉首相にとっては、外交カードだと思いますね。

409小説吉田学校読者:2006/08/20(日) 11:34:22
>>408
仮に靖国に行かなくても、文化流入にコンテンツ、竹島や尖閣、海洋資源の問題で色々と外交カードがあると思いますねえ。あまり歴史問題を外交カードに使うのは、日・中・韓ともにやめたほうがいいと思います。歴史は歴史であります。

410とはずがたり:2006/09/04(月) 01:11:53
靖国の糞神社には血も涙もないのか?入れてやれよヽ(`Д´)ノ

<靖国神社>朝鮮戦争で殉職海保職員の「合祀」拒否 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060903-00000055-mai-soci&kz=soci

 朝鮮戦争で掃海作業中に殉職した元海上保安庁職員の遺族が、靖国神社に「戦死者」として合祀(ごうし)するよう求めたのに対し、同神社が拒否していたことが分かった。神社は遺族への回答書で、合祀範囲を「大東亜戦争まで。朝鮮戦争は基準外」と明示した。
 遺族は、大阪市浪速区の会社役員、中谷藤市さん(79)。1950年10月、弟の坂太郎さん(当時21歳)が米軍の極秘要請を受け、掃海艇で北朝鮮の元山(ウォンサン)沖に出動。機雷に触れて死亡した。事故後、米軍と海保は「瀬戸内海での作業中に殉職したことにしてほしい」と求めたという。現行憲法に抵触する疑いが濃いためで、中谷さんは事故記録を照会したが、「記録はない」と回答された。
 その後、除籍謄本に海保の報告として死亡日時と場所が記載されていることが分かり、中谷さんは今年2月、靖国神社に合祀を求める申請書を提出。8月25日付の神社の回答書では「その時代ごとの基準で国が戦没者と認め、名前が判明した方をお祀(まつ)りしてきた。朝鮮戦争は現在のところ基準外となるから、合祀できない」と結論付けていた。
 中谷さんは「弟は戦死したのだから祀られて当然。合祀を願い続けてきた。義憤を禁じえない。再考してほしい」と、要請を続ける考えだ。[田辺一城]
(毎日新聞) - 9月3日21時0分更新

411片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/04(月) 02:56:40
>>410
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1074159913/121
↑にやや関連すること書きましたが、これで靖国神社が戦死者だと認定した者が戦後分も勝手に祀られるんなら、あんまりよろしくはないですなぁ。

412小説吉田学校読者:2006/09/06(水) 21:16:33
男児誕生。おめでとう。
これで、皇室典範改正論議はモラトリアムへ。そして、近い将来、現皇太子は、甥を皇太子にする日がやってくる。

秋篠宮妃紀子さま 男児ご出産 41年ぶり皇位継承資格者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060906-00000017-maip-soci

 秋篠宮妃紀子さま(39)は6日午前8時27分、東京都港区南麻布5の愛育病院で、帝王切開手術で男児を出産された。皇室に男子が生まれるのは、65年11月の秋篠宮さま(40)以来だ。約41年ぶりの皇位継承資格者の誕生で、順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぎ第3位。母子ともに健康に問題はない。政府が検討していた皇室典範改正案の国会提出は、当面見送られる公算が大きい。
 男児は、ご夫妻の3人目のお子さまで、天皇、皇后両陛下にとっては4人目の孫に当たる。皇室の構成は、天皇陛下をはじめ計23人となった。皇室で帝王切開による出産は初めて。
 宮内庁によると、男児は身長48.8センチ、体重2558グラム。出産は、当初9月下旬(妊娠40週)とされていたが、胎盤の一部が子宮口にかかる「部分前置胎盤」の診断を受け、母体への影響と胎児の成長を考慮して20日ほど早い第37週での帝王切開となった。手術は、愛育病院の中林正雄院長らの執刀で午前8時23分から始まり、同9時7分に終わった。
 秋篠宮さまは午前7時10分ごろ、車で愛育病院に到着し、手術室近くの別室でお子さまの誕生を待った。男児誕生は、秋篠宮さまから電話で、公務で北海道滞在中の天皇、皇后両陛下と、住まいの東宮御所にいた皇太子さまに伝えられた。
 ご誕生に伴う最初の儀式として、午後には、天皇陛下から贈られた守り刀を病院のお子さまの枕元に置く「賜剣(しけん)」が行われる。7日目の12日には、一般のお七夜にあたる「命名の儀」があり、名前と持ち物などにつけるお印(しるし)が決まる。皇室経済法に基づき、お子さまの生計費(皇族費)として、国から秋篠宮さまの10分の1に当たる年間305万円が支給される。
 宮内庁は今年2月、紀子さまが第3子を懐妊し妊娠3カ月と発表。7月に「部分前置胎盤」との診断を受けて帝王切開での出産を決定、8月16日から安静を保つため入院していた。秋篠宮さまと紀子さまは90年6月に結婚。91年10月に長女眞子さま、94年12月に二女佳子さまが誕生した。

413名無しさん:2006/09/06(水) 21:40:06
>>412
野暮なツッコミですが、皇太子にできるのは子だけですね

414小説吉田学校読者:2006/09/06(水) 21:45:40
>>413
書いた後に私も気づきました。
さらに言えば、皇位継承順位も、新宮第3位、は第2位の秋篠宮の後です。
お詫びして訂正いたします。

415片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/06(水) 23:07:34
まさに、>>334-335で指摘したような流れですね。
>>326で出てきた「愛子天皇の子供が男でも天皇になってはいけないのはおかしい」と言うような総理大臣の下で改正されなかったのは良かったですね。

このスレじゃないかもしれないけど、かなり前、秋篠宮の子供が男子であれば問題はあらかた解決するという意見に私が反論した覚えがありますが、やはり解決してないと思いますね。側室制度の導入、でなければ、一本の糸を本当に大事にして子供(男子)づくりに励まれなければならない状況です。
改正議論のタイミングとしては、女子の結婚時期のちょっと前が考えられます。
まず、今の論調の主流は、男子がいるんだから世継ぎは男子でしょうという話。世間の感覚としてそうですから、今後、皇太子→秋篠宮→その子 とつなぐ形は、皇太子のほうに男子が生まれない限り既成事実になっていくでしょう。
それを補う形でどう改正するかという議論になるでしょうから、愛子・眞子・佳子各内親王を皇室内に残すということが図られるでしょう。
その際、男子が絶える場合の処置が定められるかどうか?
また、女子の宮家を残すにしても、男系の血筋のことを考えると、やはり旧宮家男子の存在がクローズアップされざるを得ない。

ということで、眞子内親王成人となる5年後が議論開始の目処でしょう。婚姻適齢になる来年とかでもいいですけど。

それにしても、長子優先でいいとか言ってたのに男子が生まれたらいかんと言い出す人たちって、何を考えてるんだろう。
何の疑問も抱かず愛子天皇とか言ってて恥ずかしくないのか。今回のことで、愛子天皇の可能性はほぼゼロになったのだが・・・。

416小説吉田学校読者:2006/09/06(水) 23:37:36
>>415
私も、愛子、眞子、佳子各内親王の婿様選びが微妙に皇室典範改正とリンクしながら進むと思います。これで立ち消えにはならない。
書きながら気づきましたが、とりあえずは皇太子と名のつく皇族がいない数年を私たちは経験することになるんですねえ。

417とはずがたり:2006/09/07(木) 01:23:27
次世代は皇太子ではなく皇太弟ですねぇ〜。古代中世日本史みたいで萌え♪
皇太弟ってATOKで変換出来ないのはどういうことだ?!

418とはずがたり:2006/09/07(木) 16:49:40
傍系の皇族方が嫡流に憚って第3子以上を生んでこなかったのが40年間に渡る親王の誕生無しを生んだのではないか?(調べたら高円宮が3人女の子をもうけているけど)
今回の皇太子妃の病気?で秋篠宮にゴーサインがでたのであろう。生み分けとかしたとは思えないけど,男子でまぁ良かった。併し新宮一人というのはややリスクが高いような気がする。紀子妃殿下にはもう一頑張りしてもうお一人親王をお産み頂いた方が良い鴨。其れが駄目なら片言丸氏推奨の側室制度か。
側室制度を設けなくても傍系が子供を2人で我慢するのを辞めれば皇統の断絶のリスクをかなり減らせるような気がします。またちょっと違うけど,足利将軍家の血筋が絶えた場合は,傍系の渋川氏更には吉良氏から出すことになっており(御一家),家康も御三家,吉宗も御三卿を立てたが,そういう家格の家がないのもリスク要因かも。伏見宮や近衛家なんかがそれに相当しうると思うのだが。近衛家は宮家ではなく家臣だが皇室から養子を受けたので伏見宮よりも血統は近い。

皇室41年ぶり親王さまご誕生 秋篠宮家第3子 皇位継承3位
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060907-00000000-san-soci

 秋篠宮文仁親王殿下(40)と同妃紀子殿下(39)の第3子が6日午前8時27分、東京都港区の愛育病院で誕生された。お子さまは親王(男児)で、体重は2558グラム、身長は48・8センチ。皇族では初の帝王切開によるご出産となったが、母子ともにお元気。皇室では昭和40年にお生まれになった秋篠宮さま以来、41年ぶりの男子で、皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第3位。天皇、皇后両陛下には4人目の孫。皇室は23人となった。
 宮内庁によると、手術は6日午前8時23分に始まり、同9時7分に終了。紀子さまは術後、執刀した同病院の中林正雄院長に「大変ありがとうございます。気分も良好です」と話し、手術室から個室の病室に戻られた。約1週間で抜糸となり、10日前後で母子ご一緒に退院される予定。
 病院の控室でご出産の報告を受けた秋篠宮さまは静かに「ありがとう」と話され、すぐに第16回「国際顕微鏡学会議」ご出席のため北海道滞在中の天皇、皇后両陛下へ電話で伝えられた。両陛下は非常に喜ばれたという。
 皇太子さまにも宮さまが電話で報告され、皇太子ご夫妻もとてもお喜びだった。
 長女の眞子さま(14)=学習院女子中等科=と二女の佳子さま(11)=学習院初等科=は6日午後、秋篠宮さまに付き添われて愛育病院を訪問し、出産を終えた紀子さまを病室にお見舞い。生まれたばかりの弟とも対面された。お二人はそれぞれ始業式があり、弟の誕生については宮内庁の職員らを通じて知らされたという。
 「賜剣の儀」も同日午後に行われ、お子さまに「守り刀」が贈られた。
(産経新聞) - 9月7日8時2分更新

419名無しさん:2006/09/07(木) 23:29:51
>>418
近衛家でも、戦国時代の後陽成天皇までさかのぼるんですよねぇ…
そこまで戻らないと男系がいないというのも、ある意味奇跡的でしょう。

420片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/07(木) 23:34:07
>>418-419
近衛家に行った養子というのは、男子なおかつ新しい話なのでしょうか?

421小説吉田学校読者:2006/09/07(木) 23:44:54
>>417
皇室典範改正ですけど、皇太弟の定義とかは載っていないんですね。初めてさっき知った。やっぱ改正論議は高まるんかな?

422とはずがたり:2006/09/08(金) 00:03:51
>>418-419
後陽成天皇は戦国時代と云うより安土桃山から江戸時代に掛けての天皇ですね。
当時の貴族社会は当然一夫多妻ですから,子供の母親が正式な奥さんであることは例外的でしかも貴族ではない家女房だったりする場合も多いです。
それにたいして後陽成天皇の正式な奥さんが一番家格の高い近衛家から嫁入りした中宮中和門院近衛前子でそれが皇統を継いだ後水尾帝と近衛家に養子にいった近衛信尋を産んだという訳です。(近衛前子の弟信尹に嗣子が無かった為)
なんか言葉で説明すると解りにくいですけど・・図に書くと一発なんですけど。

>>420
皇室典範上では皇太弟も皇太子扱いなんでしょうかね??

423片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/08(金) 00:29:37
>>422
「皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。」と書かれてるだけに、そうもいえない感じですね。
皇太子も皇太孫もいない場合は、かかれてません。皇太弟、皇太叔父、皇太甥とか、そんなふうになっていくからかな。
皇兄弟が継承できるのは書いてあるから、継承できることには違いありませんが。

立太子のほうも、立太弟っていうのかな? 検索したら日本語に一例、あとは中国語。

424とはずがたり:2006/09/08(金) 01:22:05
「皇太子も皇太孫もないときは,皇嗣たる皇弟を皇太弟という」という一文が抜けている感じになんですな。
少子高齢化時代は皇子が欠けて皇孫が皇嗣になるケースより皇子・皇孫が得られず皇弟が皇嗣となるケースが多いと思われるが皇室典範制定時には夫れを配慮出来なかったのでしょうかねぇ?

425名無しさん:2006/09/08(金) 01:25:27
直接関係ないですが、英国などの王国の太子を皇太子と呼ぶのは
どうしてなんでしょうね。素直に王太子と呼べばいいのに…

王子→皇太子→国王 というのは、やっぱり変でしょう。


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