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農業総合スレ

876とはずがたり:2009/09/05(土) 03:19:47
>>875-876
 森谷さんはこれまでに11人の「弟子」を育てた。「自分が若い頃知りたかったことを教えているだけ。世間への恩返しだ」。実は大泉さんも弟子の一人。農協に頼らず、自立した農家になる――森谷さんの理念は明快だ。「農家は食べるものを作る。うまいコメを作りたい、うまいコメだったら見合った値段で売りたい。単純なことじゃないか」

 白鷹町の農事組合法人「サンファームしらたか」は、加藤嘉郎代表(56)ら6人が92年に稲の苗を売る組合を立ち上げ、98年に法人化した。規模拡大を図り、新たに20代の若手「社員」も加わった。

 農地は61ヘクタール。46ヘクタールのコメを主体に、マスクメロン、トウモロコシ、枝豆などを転作する。発足時から、手間ひまをかけてもかけなくてもコメの値段が一律になる農協の販売に見切りをつけ、口コミで直接の販路を広げてきた。

 若手2人は月給制、残業手当も出る。加藤さんと理事5人は年俸制。月曜にミーティングを開いて週の予定と持ち場を決めるなど、会社勤めに似た形態だ。昨年の売り上げは1億円を超え、株式会社化を検討し始めた。

 米価下落、後継者不足、耕作放棄地――課題が山積する日本の農業だが、大泉さんや加藤さんらのように、生き残りをかけて新たな道を開拓している農家も少なくない。

 それぞれ「他の農家がやらないこと」をやって活路を見いだし、「作り手の顔が見えるコメ」は食の安全に敏感な消費者に受け入れられた。

 ただ、「すべての農家がやったら差別化にならない。同じことをやる生産者が少ないから成功できた」(加藤さん)のも確かだ。

●政策をうまく使う

 国が進める農政と一線を画してきたこうした農家に、総選挙で各党が示す農政のマニフェストはどう映るのか。

 「自民でも民主でも、政権を取った方が出したメニューで、自分の経営に有利な制度を使うだけ」と大泉さん。加藤さんも「政治が変わることを期待したらダメだ。出てきた政策をうまく使う方法を考えないと振り回されるだけ」と、これまでの猫の目農政から学んだ教訓を語る。

 そして、修業中の河原さんは「どんな農政になっても、生き残る農家になる」と力を込めた。(川原千夏子)

 <県内の新規就農者> 県農林水産部経営安定対策課によると、08年の県内新規就農者は163人。内訳は農家出身者が9割強の148人で、非農家出身者は15人だった。農家出身者のうち、他産業で働いてから就農した「Uターン就農者」は100人で前年より増え、新卒就農者と新規参入就農者は前年より減った。全体の約3割は「果樹が主体」で、「コメのみ」は約15%にとどまる。また、農業法人への就職が12人いた。

 過去20年間の県内新規就農者は03年の182人がピークで、04年以降は150人前後で推移している。全国の08年新規就農者数は約6万人だった。


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