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農業総合スレ

856とはずがたり:2009/08/16(日) 11:27:34

選択のはざまで:09衆院選・石川/3 農業の危機 /石川
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3757

 ◇試される後継者対策
 能登半島の先端は、海と山に囲まれた田に青々とした稲が波打っていた。日本の原風景が広がる珠洲市。稲作中心のこの地で農業を営む皆口和寛さん(58)は、コメの生産調整(減反)が始まった1970年、いち早く松林を切り開き、野菜作りを始めた「畑作のパイオニア」だ。スイカにカボチャ、特産の小豆「能登大納言」−−。毎年、豊かな実りに恵まれる。

 高齢の農家から5・5ヘクタールの水田を託されている。それが、ここ最近、周辺で耕作放棄地が目立つようになった。自身の農地も含め「規模拡大にも限界がある」と思っている。
  ◇
 民主党がマニフェストに掲げる農業政策は、すべての販売農家を対象に農産物の価格と生産コストの差額を補償するものだ。07年参院選は、これで農村票を集め躍進したとも言われる。大票田のはずの農家離れに危機感を募らせた自民党は、コメを家畜の飼料などに転作する際の助成金を拡充する「水田フル活用」政策で対抗。さらに今回「すべての意欲ある農家を支援対象とし、面積・年齢要件は撤廃する」としている。

 ただ、高齢化といった根本的な問題は置き去りにされたまま。県農業政策課によると、県内の農家の平均年齢は67歳。奥能登での一昨年の調査では「10年後に農業を続けられない可能性がある」が7割。さらに「後継者がいない」とした農家は9割を超えた。
 河北潟や能登地区で耕作放棄地を耕す井村辰二郎さん(45)=金沢市=は「自民も民主も風呂敷が大きすぎて、方向が見えない」と話す。
  ◇

 新規就農者を呼び込む取り組みもある。県やJAなどが支援する財団法人「いしかわ農業人材機構」(金沢市)は07年から、県内での就農を希望する県外出身者を対象にインターンシップを実施。受け入れ先の農家で野菜の収穫や箱詰めを体験するもので、既に参加者の半数が就農した。

 8月上旬、皆口さんのスイカ畑で汗を流す若者2人の姿があった。就農希望者による12日間の農作業体験だ。このうち、東京都の黒田一平さん(39)は「作る側に回りたい」と生協を退職。以来、各地のインターンシップに参加している。珠洲のおおらかな土地柄を好ましく思う半面、農家の8割が兼業と知り、不安は隠せない。
 だが、皆口さんは楽観的だ。消費者のニーズを読み取り、漬物などの加工にも取り組む。新しい農の道を歩み始めているのだ。


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