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農業総合スレ

838千葉9区:2009/08/12(水) 22:45:19
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/sentaku/page03.htm
'09同日選 選択 課題を追って<9> 農業政策
2009/08/10(月) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁


先見えず募る不安
 「この辺じゃ俺のところが一番年下だよ。米は安いし、農業だけでは食べていけない」。常陸大宮市小貫で米を作る大貫兼男さん(70)はあきらめ半分の表情で話す。
 旧山方町内では一番の米どころ。久慈川の恵みを受けた土地で米を作り続けるが、仲間の多くは70歳を超え、後継者不足に悩む。
 「80歳過ぎた人が、何とかお願いしたいと言ってくる。みんな、自分の土地で米を作りたいという思いがある」(大貫さん)。ほかの農家の作業も請け負う。自分が動けなくなったら−と考えると不安でたまらない。
 茨城農政事務所の調べでは、2007年の60㌔当たりの米の価格は1万2092円。人件費や肥料代などを含めた米の生産費は、60㌔当たり1万6790円。
 「正直、採算取れない」(大貫さん)と苦笑いを浮かべる。
 夫婦の年金と農業収入で細々と暮らす。必要な農機具は、若いころから払い続けてきた生命保険を切り崩して購入している。

 農家の人口減少や高齢化が進む中、国が07年度導入した「品目横断的経営安定対策」。補助金支給の対象を全農家から、4㌶以上の個人農家や20㌶以上の集落営農組織などに限定した。その結果、農地の集約や、生産性の高い大規模農業への転換が進んだ。
 中山間地域を抱える県北地域。山と山の間を縫うように、ふぞろいの小さな田畑が並ぶ。各農家の経営面積はほとんどが4㌶以下。地形的な条件などから農地を集約するのも難しいという。
 大貫さんは「後継者がいなければ、耕作放棄地が増えて土地が荒れていくだけだ」と嘆く。

 一方で、大規模に農業を営む生産者も気が休まらない。結城市小森の農事組合法人「宮崎協業」。同市絹川地区の水田転作を一手に引き受け、約70㌶の土地で麦や大豆などを栽培する。
 「日本の狭いほ場では生産性を上げるにも限界がある。やって良かったのかなって思うこともある」。秋元昇組合長(61)はつぶやく。
 大規模経営には、大型農業機械が不可欠。コンバイン5台、トラクター8台…。生産品目に応じて使い分ける。国のさまざまな補助を受け機械を購入するが、資金はとても足りない。毎年、数千万円の金が動く。「年中、借金を抱えている」(秋元組合長)という。
 しかし、農業で生計を立てる組合員やパートを抱え、後には引けない。秋元組合長は「うちは耕地的に恵まれているんだから、頑張らないと」と自分に言い聞かせるように話す。
 国策に従いながら農業を続ける生産者。「農家がいなければ誰も食べていけないのに…」と大貫さんの妻ゆうこ(68)さん。生産者は安心して農業に向き合える環境整備を求めている。

【写真説明】
小区画の水田が点在する中山間地域では農地の集約が難しい=常陸大宮市


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