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農業総合スレ

803千葉9区:2009/08/02(日) 20:41:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/feature/morioka1248795838672_02/news/20090801-OYT8T01001.htm
田んぼから 夏

〈5〉集落営農で財産活用


 山際まで水田が広がる奥州市江刺区広瀬の見竹地区。24世帯でつくる「御嶽営農組合」の菅野輝亀(てるき)組合長(66)は、ビニールハウスを改修した倉庫に並んだ2台のトラクターを指さした。「これは組合で購入したものです」

 同組合は2006年2月、農協や市の指導を受け、集落の全農家が参加して発足した。保有する農地は集落のすべての農地の米21・6ヘクタール、小麦2・3ヘクタール。

 菅野さんは「どの農家も後継者がいなくて困っていた」と振り返る。菅野さん自身、6年前までは会社員だった。退職後、家業の農業を継いだ。

 とは言え、各農家は今も、自分の田んぼを耕し、見た目には従来と変わらない。組合が農家に水田の耕作を委託している形をとっているためだ。

 発足した年の暮れに、補助金を活用してビニールハウスを新設し、育苗も始めた。「苗を農協から買ってくるより安いし、作業も楽になった」と菅野さん。農家の収支を圧迫している農業機械の購入費も、組合単位で購入することで、負担は大幅に軽減されることになった。

 県農業振興課によると、県内の集落営農組織は、今年3月末時点で414団体。1年間で32団体増えた。農林水産省は農業の担い手確保のため、農地集約による農家の大規模化と、集落営農組織の法人化を進める。

 御嶽営農組合も、2年後の法人化を目指しているが、菅野さんの顔色はさえない。組合の会合などで法人化の話を持ち出しても、「それはまた後で」などと言われてしまう。後継者問題から集落営農までは受け入れても、法人化してさらに先に進むことには戸惑いを感じている組合員は多い。

 県が集落営農組織に対して行ったアンケートによると、組織化したことで、栽培作物を増やすことや農作物の加工・販売を予定している団体は、半数に上る。県農業研究センターの前山薫・主任専門研究員は、「農地を含めた地域の財産をうまく利用していくには、住民同士で集落の将来像を時間をかけて話し合い、共有化する必要がある」と指摘する。

 「土地を荒らすわけにはいかないことは、みんなわかっている。でも、そんなに簡単に、心の切り替えができないというのも無理はない」。菅野さんは、田んぼの上に広がる梅雨空を見上げた。

 農家もまた、先祖代々守ってきた土地を後世に伝えていくため、新たな道を模索している。(おわり)

■小昼 農業の未来をどう描く

 菅野さんは、自分と同じ定年を迎えた人たちが、営農組合の中心を担ってくれることを期待している。トラクターの運転も、書類作成のためのパソコン操作も、高齢者だけでは難しい。農村では、定年退職した60歳でも立派な「若手」だ。

 今回の取材で、農業の未来に不安を感じてない人はいなかった。「自分たちの地域を何とかしなくては」と真剣に考えている姿が印象的だった。政権選択が叫ばれる衆院選はもうすぐ。各党の候補者たちは、農業の未来をどう描こうとしているのか。農家の「目」となってじっくり見てみることにしよう。(帯津智昭)

(2009年8月1日 読売新聞)


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