したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

農業総合スレ

801千葉9区:2009/08/02(日) 20:39:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20090730-OYT8T00040.htm
【田んぼから 夏〈3〉】耕作維持に新作物

 川井村と花巻市に接する盛岡市砂子沢(いさござわ)地区。山あいの計約80アールの畑に、2メートルほどの背丈の木が密集して植えられている。北米原産のバラ科の植物アロニアだ。果実には、視力の回復効果があるとされるアントシアニンなどを豊富に含む健康食品として注目されている。

 「アロニアなんて名前は聞いたこともないし、舌をかむようだった」。5年前から栽培に取り組む藤原エキさん(67)は笑った。

 砂子沢地区は、130人余りが暮らす中山間地。住民の半数が60歳以上で、耕作面積も計48ヘクタールしかない。同地区の多くの農家も、後継者問題を抱え、農地が耕作放棄地となることが心配されていた。そこに盛岡農業改良普及センターがアロニア栽培を持ちかけた。

 寒さに強いアロニアは、山あいの冷涼な場所での栽培に適する。農作業は、枝の刈り込みや草刈り、薬剤散布くらいで、高齢者でも無理なく栽培できる。07年5月には農家17人でアロニアの生産組合を設立し、現在は約800本を育てている。昨年は1トンを収穫し、売り上げは70万円を超えた。果実はジャムやサプリメントとして販売されている。

 農林水産省の08年度調査によると、県内の耕作放棄地の総面積は全国13番目の計6952ヘクタール。矢巾町とほぼ同じ広さだ。このうち、草刈りや整地をすれば再び田畑として利用できるのが2246ヘクタールで、再び耕作するには用水路の整備や土地の改良などの大規模な改修が必要なのは2031ヘクタール。4割近くの2670ヘクタールは、すでに原野や荒れ地となり、もはや農地としては使えない状態となっている。

 県内では、山の中にあって農業機械が入れないなど、耕作条件が厳しい農地が多い、県北や沿岸の中山間地域に耕作放棄地が集中している。しかし、今は問題がないように見える農地でも、後継者がいなければ、やがて耕作放棄地となる恐れもある。農家の高齢化とともに、耕作放棄地の問題はさらに深刻化しつつある。

 これに対し、政府は今年度、耕作放棄地の再生を支援する補助制度を拡充させた。県も9月以降、市町村をまたぐ大規模な農地利用を後押しするため、調整役となる担当者10人を配置する。危機的状況に直面し、行政もようやく重い腰を上げた。

 「代々守ってきた農地を荒らしてはだめ。寒くても、狭くても、その土地なりの良さはあるし、そこに合った作物がある」。砂子沢地区の藤原さんは、果実の成熟具合を手で確かめながらそう話した。8月下旬にはアロニアの収穫が始まる。

      ◇

 「田んぼから」の春の部と番外編は、読売新聞のホームページ・ヨミウリオンライン岩手版で読めます。「小昼(こびる)」は、農作業の合間の軽食をとりながらの休憩時間。

■小昼【ミニトマト収穫体験】

 藤原さんのビニールハウスで、ミニトマトの収穫を体験させてもらった。「真っ赤になったのを取って。オレンジ色のものとは甘さが違う」と藤原さん。一房に10個ほどぶら下がっている実の中から、腰をかがめるようにして熟したトマトを探す。へたの部分が取れてしまうと、売り物にならないというので気を使った。

 晴れた日のハウス内はサウナ風呂のようになるという。この日は曇り空だったが、それでも外に出ると、涼しい風が心地よかった。

(帯津智昭)

(2009年7月30日 読売新聞)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板