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農業総合スレ

72とはずがたり(1/2):2004/01/15(木) 13:59

 対するサケ養殖業界は、すべての汚染物質の検出レベルは、FDAが合法と定める範囲内に十分おさまっていると述べ、牛肉など、もっと頻繁に食卓にのぼる食品のほうが、より大きな汚染源になると主張している。

 網いけすでサケを飼育する養殖業は、20年ほど前に始まったばかりだが、サケの人気増大に貢献し、サケを季節ものから年中手に入る日常的な食材へと変えた。現在、世界で出回っているサケの半分以上が養殖ものだ。養殖サケは1ポンド(約450グラム)当たり4ドル〜5ドルなのに対して、天然サケは15ドルすると、業界団体『米国サケ協会』のアレックス・トレント氏は言う。

 「養殖サケが、汚染されないようにする方法はある」と語るのは、『エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ』(EWG)のジェイン・ホーリハン氏。それには、サケ養殖場が使用する餌を切り替えるべきだとEWGは主張している。

 トレント氏によると、米国、カナダ、チリの養殖業者は汚染物質への対策として、サケの餌に使っていた魚油の一部を、大豆油やカノーラ油へ徐々に切り換えつつあるという。

 「PCBレベルは1年に10〜20%下がっている。状況は年々、改善している」とトレント氏は述べた。

 『ピュー慈善信託』から資金を受けて行なわれた今回の調査によって、養殖のサケは、産業廃棄物を燃やしたときに排出されるダイオキシンなど、13種類の汚染物質の濃度が非常に高いことがわかった。また、かつては絶縁材料として広く使われていたPCBのレベルも高いという。

 生物はこれらの汚染物質を環境を通じて体内に吸収し、脂肪に蓄積し、それを人間が食べる。体内の汚染物質のレベルが高いと、特定のガンになるリスクが高まると考えられている。また妊娠中、授乳中の女性の場合、発達中の胎児や乳児の脳に害をもたらすとされている。

 米国人の2人に1人は心臓血管の病気で亡くなっており、こちらのほうがガンよりはるかに大きなリスクだと、タフツ大学にある人間栄養学加齢研究センターの栄養学者、アリス・リキテンスタイン氏は言う。

 だがそれでも、もっと懸念すべき問題に注意を喚起したという意味で、「これは素晴らしい調査だ」とリキテンスタイン氏は評価した。「要するにこの調査が訴えているのは、魚はこれからも食べ続けるべきだが、もっとさまざまな種類の魚を摂ったほうがいいということだ」


[日本語版:湯田賢司/高橋朋子


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