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農業総合スレ

493荷主研究者:2008/06/19(木) 23:28:28

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080505t15010.htm
2008年05月04日日曜日 河北新報
桑活用へ分野横断研究 東北大院農学研究科

雨宮キャンパスに移植した桑の活着状態を見る農学研究科の研究者

 蚕の餌としてかつて栽培が盛んだった桑の機能性に着目し、多面的な利用を実現しようと、東北大大学院農学研究科の研究者たちが分野を横断した研究に取り組んでいる。農学研究科ならではの技術を生かし、牛の放牧への活用や、健康食品開発などを進め、中山間地域に厄介者として残る遊休桑園の再生と地域の活性化を目指す。

 研究内容は表の通りで、5分野にわたり、7人がかかわる。2月に宮城県農業・園芸総合研究所(名取市)から61品種187株の桑を譲り受け、仙台市青葉区の雨宮キャンパスで研究用に栽培を始めた。

 肉牛の放牧実験は宮城県南三陸町の遊休桑園1.6ヘクタールで行っている。牛は太陽光を電源にした電気柵の内側で桑の葉を食べる。「桑の葉は高タンパク質で牛がよく好む。肉質や成育にどんな影響があるか分析を進める」と小倉振一郎准教授(陸圏生態学)は説明する。

 放牧のため餌やり、排せつ物処理は不要で、省力・低コスト管理も可能。当初は整地を目的に株の衰弱を狙って放牧したが、現在は、牧草を上回るとされる桑の栄養分を生かした活用法を検討している。

 健康食品への利用も研究する。桑の葉に含まれるデオキシノジリマイシン(DNJ)は糖を分解する酵素の働きを阻害し、血糖値の上昇を抑える効果が高いという。

 仲川清隆准教授(機能分子解析学)は葉のDNJ含有量を測定する技術を開発した。濃度が高い品種や部位を突き止め、効率的に摂取できる健康食品の製品化を急ぐ。

 大村道明助教(地域計画学)は「専門分野の異なる研究者が協働することによって、農林水産業の振興に貢献したい」と話す。研究は2006年度から農学研究科長研究奨励金を得た。

 桑は最盛期の昭和初め、約62万ヘクタールで栽培された。東北では福島県や宮城県丸森町、南三陸町が産地として栄えたが、蚕糸業の衰退で耕作放棄が広がっている。


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