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農業総合スレ

2092とはずがたり:2017/05/23(火) 22:21:25
>>2091-2092
関心の高まり

 データ重視の農業への関心が高まるきっかけとなったのが、2013年のモンサントによる農業データ会社クライメート・コープの約10億ドルでの買収だ。この成功例に倣おうと、データの生成と農家へのデータ提供の双方が可能な事業に、ベンチャーキャピタリストや起業家がこぞって投資した。

 データ重視化の背景には、土壌や天候、水はけに関する詳細なデータが得られれば、農家はそれに応じて特定の種や肥料をまくよう機械にプログラミングできるとの考えがあった。例えば、トラクターが砂っぽい土壌に入ったら、その環境に最も適した別の種が自動的にまかれるようにするといったことだ。そうすることで収穫量が増やせる可能性がある。

 以来、農家は土壌センサーから宇宙にいたるまで無数の情報源から大量のデータを入手できるようになった。しかし、たとえ農家がドローンや衛星機器、地中センサーから情報を得ても、それを最大限に活用するのは難しい。農業従事者の多くは、データを処理し、それを農業機器に統合するソフトウエアの使い方を知らず、機器の種類によっては連動できない場合があるからだ。また、農村部では携帯電話の電波が弱かったり、届かなかったりすることもあるため、機器同士の通信が難しい。

 また、データの解釈という問題もある。データによって一区画から生産できるトウモロコシの量は分かっても、なぜその量が生産できるのかや、翌年の作物にデータをどう生かせばいいのかを把握するのははるかに難しい。

 「データの価値がどこにあるかを誰もがまだ見いだせずにいる」。トウモロコシ・大豆農家のアーロン・アールト氏はこう語る。同氏は、パデュー大学と連携して農業データの統合を推進する取り組みにも参加している。

新分野の開拓

 農業技術に投資するフィニスター・ベンチャーズのパートナー、アラマ・ククタイ氏は、ビッグデータの活用は難航しているため、同社ではまだあまり注目されていない別の農業分野に狙いを定めていると話す。

 投資先の1つが、水耕栽培と紫外線ライトを用いて屋内で葉物野菜などを育てるプレンティー・ユナイテッドだ。同社が期待できるのは、有機レタスなどの作物を農家と同等水準で、しかも都市に近い場所で生産できる点だという。

 ククタイ氏をはじめとする投資家がもう1つ注目しているのが、ロボット関連企業だ。例えば、シリコンバレーの新興企業ブルー・リバー・テクノロジー。同社はトラクターに取り付けてレタス畑の除草剤散布に使用するマシンを開発している。マシンにはカメラが装備されており、雑草を検知してピンポイントで除草剤をかけることができる。

 同社のジョージ・へロードCEOは、農家はマシンを使用することで除草剤費用を節約でき、最短2年半で採算が取れると話す。米国の収穫レタスの15%以上に同社製品が使用されているという。

 同社は「レタスボット」以外にも応用範囲を拡大する構えだ。現在は綿畑用の除草剤散布マシンをテストしている。


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